当社は SAP 環境を最大限に生かして最高のパフォーマンスを提供できるよう常に尽力しています。Amazon EC2 X1 インスタンスを使用すれば、これが実現できます。
Clint Bouska 氏 システムアーキテクトマネージャー

ロッキードマーティンは航空宇宙、防衛、警備、高度技術を提供する米国の企業です。メリーランド州ベセスダを拠点とする同社は、高度技術を用いたシステム、製品、サービスの研究、設計、開発、製造、統合、整備を行っています。同組織の運営範囲は 70 か国以上にわたり、2016 年度の従業員数は 97,000 人、売り上げは 470 億 USD を超えました。 

ロッキードマーティンの各業務部門では、重要な SAP インスタンスや関連アプリケーションのグループが継続的に増加し、数千人の従業員がこれらを使用しています。従業員は SAP ERP、財務、その他の SAP モジュールのようなアプリケーションを使用して、毎日の業務を行っています。

同社はアプリケーションの統合とコスト削減を促進しているため、SAP アプリケーションデータを保管および取得する SAP HANA リレーショナルデータベース管理システムのテストインスタンスと開発インスタンスをクラウドに移行することを検討しました。「当社の業務部門である CIO がクラウドへの移行を提案したため、当社で最も規模が大きく複雑なテスト開発システムである SAP Suite on HANA を移行することにより、クラウドの機能をテストすることが最適だと考えました」と、ロッキードマーティンのシステムアーキテクトマネージャーである Clint Bouska 氏は言います。

また、同社はビジネスの俊敏性を向上させ、社内の SAP ユーザーからの急増するリクエストに対応することが必要でした。「当社の業務ポートフォリオは継続的に発展するため、安定したソリューションとともに俊敏性が必要になります。コンピューティングリソースの迅速な対応と提供の実現に向けて、社内での期待は高まっています」と、Bouska 氏は言います。 同社は資本経費の削減も希望していました。「クラウドを検討した際に、SAP アプリケーションの維持費用を削減できる機会はないかと模索していました」と、ロッキードマーティンの SAP テクニカルサービスマネージャーである Brent Eckhout 氏は言います。さらに、同社は国際武器取引規制 (ITAR) への準拠など、厳格なセキュリティ要件に対応するクラウドソリューションを求めていました。

ロッキードマーティンの業務部門は社内のエンタープライズビジネスサービス組織に問い合わせ、アマゾン ウェブ サービス (AWS) をプロジェクトのクラウドプロバイダーとして選びました。「市場での成熟度、サービスの幅広さ、サイバーセキュリティへの準拠を考慮した結果、AWS を選びました」と、ロッキードマーティンのエンタープライズオペレーショングループの傘下であるエンタープライズビジネスサービスのクラウドサービスシニアマネージャーの Jeff Wright 氏は言います。また、同社が AWS を選択したのは SAP HANA プログラムも影響していました。「AWS はクラウドでの SAP HANA プラットフォームの実行において豊富な経験を持っています」と、Wright 氏は言います。Wright 氏の担当部門は AWS と綿密に協力し、AWS クラウドで SAP Suite on HANA を実行するためのテスト導入を作成しました。ビジネス部門の 4 つのサイトで SAP アプリケーションの統合テストサイクルをサポートするために、導入を設定しました。

このソリューションでは、機密データや規制されたワークロードをホストする独立した AWS リージョンの AWS GovCloud (米国) で 2 つの SAP HANA インスタンスを使用します。「航空宇宙防衛企業として、セキュリティは絶対不可欠です。それが AWS GovCloud を選んだ理由です。それに加えて、当社は基礎的なセキュリティ設計を構築しました」と、Wright 氏は言います。 このソリューションには Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) X1 インスタンスの利点も生かされています。このインスタンスには、エンタープライズとデータベースワークロード向けに最適化され、大規模なメモリ内アプリケーションを実行するよう設計された Intel® Xeon® E7 8880 v3 プロセッサのクアッドソケットが使用されています。「Amazon EC2 X1 インスタンスが持つパフォーマンスの可能性をとても楽しみにしていました」と、Wright 氏は言います。T

社内組織と AWS ソリューションアーキテクトが協力し、業務部門は SAP on HANA Suite を AWS クラウドに迅速に移行することができました。「通常、新しいシステムを設定する際には、セキュリティ部門とネットワーク部門などに要請する必要があります。ロッキードマーティンエンタープライズビジネスサービスには、エンタープライズセキュリティ部門とネットワーク部門がありますが、AWS がソリューションの基礎を既に築いていたため、私達は何もする必要がありませんでした。Jeff のチームなしではこれは実現できませんでした。当社と外部ベンダーが 1 つのプロジェクトを同時に作業するという、とても協力的なコラボレーションでした」と、Eckhout 氏は言います。

テストと導入向けに AWS で SAP Suite on HANA を実行することにより、同社は模索していた俊敏性を手に入れることができます。「社内の SAP ユーザーの需要に迅速に対応する必要があるため、SAP HANA on AWS のテストと開発インスタンスで新しいプロジェクトの導入がすみやかに行えるようになります。AWS を利用することで俊敏性が得られるため、社内プロジェクトの変動に合わせて、テストシステムの稼働と停止を制御できます」と、Bouska 氏は言います。

また、クラウドベースの SAP 環境からも、同社はパフォーマンス面で大きな利点を期待できます。「テスト中、このソリューションのパフォーマンスはオンプレミスのテスト環境や社内アプリケーションサーバーよりもはるかに優れていました。将来的にパフォーマンスはより向上すると思います。当社は SAP 環境を最大限に生かして最高のパフォーマンスを提供できるよう常に尽力しています。Amazon EC2 X1 インスタンスを使用すれば、これが実現できます」と、Eckhout 氏は言います。

同社はクラウドへの移行により、コスト削減も期待しています。「AWS で実行可能な CAPEX から OPEX モデルへの移行を考えています。当社はこれまで高額なハードウェアを管理してきましたが、需要がない場合はあまり使用せず、アイドル状態のままになっていました。ハードウェアにコストを費やすよりも、SAP サンドボックス環境を AWS で稼働または停止することで、コストも管理しやすくなりました」と、Wright 氏は言います。

これに加えて、ロッキードマーティンは AWS GovCloud (米国) で SAP を実行することで利点を得られます。「AWS GovCloud リージョンは、ITAR データ面で当社の顧客要件と合致しています。認定と当社のセキュリティ承認を既に取得している独立したリージョンであることを知っているため、当社の設計と併用する上でもとても信頼できます」と、Wright 氏は言います。

ロッキードマーティンは SAP on HANA ソリューションを AWS の本番環境に段階的に移行することを考えています。「最初のテストを実施した結果、このソリューションが当社の本番環境のサポートで大きな役割を果たすことは確実でした。長期間にわたり持続可能であることが証明されれば、より重要なワークロードを AWS の本番環境に移行するでしょう」と、Eckhout 氏は言います。