GEVME

GEVME が迅速に方向転換し、仮想イベントを思い出に残る体験に変える

2021 年

完全にカスタマイズ可能なデジタル会場を実現するプラットフォーム

2020 年、世界中の国に影響を及ぼしたロックダウンや隔離により、会議やカンファレンスの計画が見直しを余儀なくされました。そのような中、マーケティング企業は、仮想イベントや、対面の要素が少ないハイブリッドイベントが今後も存続すると考えているようです。しかし、バーチャルイベントの最大の課題の 1 つは、ネットワークを構築する機会が不足しているということです。

GlobalSign.in は、シンガポールに本社を置くイベントテクノロジー企業であり、体験型イベントプランニングツールを通じてオンラインで人々を結びつけることをミッションとしています。その主力ソリューションである GEVME プラットフォームは、登録からイベント後の分析まで、イベントのライフサイクルのすべての段階に対応します。2020 年にパンデミックが発生したとき、GlobalSign.in は、より良い仮想イベントを実現できるように GEVME Live プラットフォームの開発に迅速に取り組みました。このプラットフォームは、没入型の体験とエンゲージメントのための有意義な手法を創出することに重点を置いて、完全にカスタマイズ可能なデジタル会場を実現します。

GEVME サービス
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AWS には、次世代の仮想イベントソフトウェアとネットワークを構築する機会を創出するために必要なツールがすべて揃っていました”

Veemal Gungadin 氏
GlobalSign.in、創業者兼 CEO

アジャイルなクラウド基盤で市場投入までの時間を短縮する

GlobalSign.in は、2015 年に Amazon Web Services (AWS) 上にコア GEVME プラットフォームを構築し、AWS クラウドの俊敏性を活用して GEVME Live を迅速に市場に投入しました。「AWS で GEVME を構築したことで、新しいサービスを構築するために迅速に方向転換することが容易になりました」と GlobalSign.in の創業者兼 CEO である Veemal Gungadin 氏は述べています。2020 年以降に予定されているカンファレンスの実施を可能にする代替的なデジタル手段を提供することで、既存顧客を維持するために、同社は GEVME Live を構築することにしました。この際、スピードが非常に重要でした。

実験のために Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスを AWS で数分以内に起動したり、エンジニアがより良い方法を見つけた場合には同程度の速さでそれらのインスタンスを削除したりできることが、GEVME Live を 6 か月未満で構築する際の鍵となりました。「イテレーションを実行するたびに、AWS ソリューションアーキテクトがコストを低く抑える方法をお勧めしてくれました」と Gungadin 氏は付け加えました。「AWS には、次世代の仮想イベントソフトウェアとネットワークを構築する機会を創出するために必要なツールがすべて揃っていました」。

GEVME Live は、ブレイクアウトセッションや製品デモのウォッチパーティーのために Amazon Chime を利用し、自発的な交流を促進するように設計された「セレンディピティルーム」を備えています。これらの仮想ルームでは、イベント参加者は、ネイティブのチャット機能を使用して、その場にいる誰とでも「交流」できます。

機械学習でレコメンデーションエンジンを強化する

デジタルイベント中にコミュニティの結束力をさらに高めるため、GEVME LIVE は Amazon コンサルティングパートナーである Babel のサポートを受けてレコメンデーションエンジンを統合しました。カンファレンスの参加者は、相互の関心に基づいて他の出席者や出展者に会えるほか、イベントセッションやプレゼンテーションに関する個別の提案を受け取ることができます。「デジタルタッチポイントを特定して活用する点に、これらのイベントの最大の意義があります。お客様には、GEVME Live のレコメンデーションが、当社のプラットフォームを利用する際の差別化されたメリットであるとご認識いただいております」と Gungadin 氏は述べています。

GlobalSign.in は、イベント中に収集および分析された職務など、事前に登録されたデータに基づいて人々とコンテンツをマッチングする機械学習モデルを Amazon SageMaker で構築しました。新しいユーザーの登録やセッションの更新に伴って、レコメンデーションは 15 分ごとに更新されます。GEVME Live のレコメンデーションのために、エンジニアはサーバーレスアプローチを選択し、インタラクティブなクエリ用に Amazon Athena、データ統合用に AWS Glue をデプロイしました。

強化されたライブストリーミングおよびオンデマンド動画コンテンツ

低レイテンシーで高品質の動画は、バーチャルイベントの極めて重要な要件です。GEVME は、AWS Elemental MediaPackage を利用して、携帯電話、タブレット、コンピュータ、テレビなどの接続されたデバイスで再生できるようにフォーマットされたオンデマンド動画コンテンツを配信します。仮想イベントでは、数百名のユーザーを魅了できる多数のライブセッションも開催され、そこでは Amazon Interactive Video Service (Amazon IVS) がマネージドライブストリーミングソリューションとして利用されます。

Amazon IVS を利用することで、エンジニアは同時イベント用のチャネルを無制限に作成できます。「数秒でチャネルをプロビジョニングでき、基盤となるインフラストラクチャのスケールについて心配する必要はありません。すべてが自動化されているのです」と GlobalSign.in のソフトウェア開発エンジニアである Akash Joosery 氏は述べています。Joosery 氏によると、料金もストリーミングテクノロジーを選択する際の大きな考慮要素となりました。Amazon IVS の料金は、動画がストリーミングされた合計時間ではなく、視聴している人数に基づきます。このことにより、同サービスは、複数の動画フィードを同時にストリーミングするあらゆる規模のデジタルイベントに適したものとなっています。

データセキュリティとコンプライアンスの重視

企業およびイベント企画代理店が GEVME の主な顧客です。特に完全にバーチャルなイベントの場合、主催者と潜在的な顧客の最初の懸念事項はデータセキュリティです。GlobalSign.in は ISO 27001 認証を受けており、2021 年 1 月に初めて ISO の職員が GEVME Live プラットフォームを監査しました。「AWS スタック上にあることで、当社がコンプライアンスをより迅速に達成できたのは間違いありません」と Gungadin 氏は強調します。「これまで、対面イベントでは公開コンテンツのみをブロードキャストしていました。現在、イベント参加者はビデオを介してあらゆる種類のハイレベルかつ内密なディスカッションを行っており、重要なデータアセットが確実に保護されるようになっていることを望んでいます」。

GEVME は、AWS Key Management Service (AWS KMS) を利用して保管中および転送中のデータを暗号化し、AWS WAF を利用してアプリケーショントラフィックをフィルタリングしています。また、同社は AWS CloudTrail を利用して、ユーザーのアクティビティとログを追跡し、コンプライアンスプロセスを簡素化しています。二要素認証やセキュリティグループを介した役割の分離など、クラウド内のセキュリティに関する AWS のベストプラクティスにも従っています。

GEVME Live で毎日 24 時間中断なく 5 日間にわたるイベントを成功裏に開催

GEVME Live プラットフォームの最初の大規模なテストは 2020 年 12 月に行われました。このとき、5 日間で 600 の情報提供セッションと 27 のインタラクティブパビリオンが開催される政府主催のイベントである SWITCH 2020 (Singapore Week of Innovation and TeCHnology) をサポートする必要がありました。GEVME Live のレコメンデーションエンジンは、各出席者にミーティングのオポチュニティに関する最大 125 件のレコメンデーションと、出展者およびセッションに関する最大 250 件の提案を提供しました。

SWITCH 2020 では、GEVME Live は、主催者がフラットな 2D イベントの先を行くことを可能にする、スケーラブルなプラットフォームであることが証明されました。デベロッパーチームを擁しないイベント企画代理店でも、GEVME のユーザーフレンドリーな統合プラットフォームを活用することで、ユニークなエクスペリエンスを創出できます。バックエンドでは、GEVME は新しい概念をテストし、GEVME Live に機能を追加し続けています。「AWS で構築することの最大のメリットは、デプロイが容易なことです。これにより、お客様のために GEVME Live を継続的に更新およびカスタマイズすることが可能となります」と Gungadin 氏は述べています。「デベロッパーが新しいコードをプッシュすると、10 分以内にシステムに反映されます。このように、AWS では物事を効率的に進めることができるのです」。

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詳細については、「AWS でのメディアサービス」をご覧ください。


GEVME について

GEVME は、仮想、対面、またはハイブリッドのミーティングやカンファレンスを管理するためのエンドツーエンドのソリューションを提供するテクノロジープラットフォームです。GEVME Live バージョンのプラットフォームでは、没入型の体験を実現するとともに、イベント参加者のためにパーソナライズされたレコメンデーションを提供できます。

AWS の利点

  • バーチャルイベントプラットフォームを 6 か月間で開発
  • 新しいコードを 10 分以内に本番にデプロイ
  • パーソナライズされたレコメンデーションを 15 分ごとに生成
  • ストリーミングおよびオンデマンドの動画コンテンツを低レイテンシーで提供
  • データセキュリティと、暗号化とログ記録のベストプラクティスへの準拠を確実に実現
  • ペイパービューワーモデルで動画ストリーミングのコストを管理

使用されている AWS のサービス

Amazon Interactive Video Service

Amazon IVS は、迅速かつ簡単に設定できるマネージドライブストリーミングソリューションで、インタラクティブな動画エクスペリエンスの作成に最適です。

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AWS Elemental MediaPackage

AWS Elemental MediaPackage では、インターネット配信向けに、信頼性の高い動画の作成と保護を実現できます。AWS Elemental MediaPackage では、単一の動画入力から、インターネット接続対応の TV、携帯電話、コンピュータ、タブレット、ゲーム機で再生可能な形式の動画ストリームを作成できます。

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Amazon Athena

Amazon Athena はインタラクティブなクエリサービスで、Amazon S3 内のデータを標準 SQL を使用して簡単に分析できるようになります。Athena はサーバーレスなので、インフラストラクチャの管理は不要です。実行したクエリに対してのみ料金が発生します。

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Amazon SageMaker

Amazon SageMaker は、機械学習専用に構築された幅広い一連の機能をまとめて提供することにより、データサイエンティストとデベロッパーが高品質の機械学習 (ML) モデルを迅速に準備、構築、トレーニング、およびデプロイするのを支援します。

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