株式会社Gunosy は情報が増え続ける社会において、適切な人に適切な情報を届けることを目指しています。社名であるサービス「Gunosy(グノシー)」を 2011 年 11 月から開始しており、翌 2012 年 11 月に法人化しました。現在はダウンロード数も400万を越え、日々 ユーザーにリアルタイムで更新される「トピックス」や朝夕に届くおすすめ記事「マイニュース」をお届けしています。

「Gunosy」のサービス開始時は VPS を利用していました。しかしながら、必要とされる成長速度に見合いスケールするインフラが必要となり、少ないメンバーでも迅速に拡張性でき、運用が可能なクラウド環境への移行を検討いたしました。

AWS を検討するにあたり、本格的なインフラへのシフトとサービス規模の成長を加味し、とにかくスケールの速度を落とせない点が重要でした。その点で、AWS は SLA の高さや、提供サービスの多さ、スタートアップ企業における導入実績の多さと、そして我々エンジニアが AWS を活用するノウハウを既に保有していたという理由から採用いたしました。

VPS からの移行準備期間は 1 週間ほどありましたが、当時の「Gunosy」は、VPS の 2 台構成で運用していたため、AWS への移行は 1 日で完了しました。その後、Elastic Load Balancing / WEB / バッチ&ミドルウェア / Amazon RDS のように論理構成に近いかつスケールの都合に合う構成に変更していきました。AWS がなければ、ユーザ増加に耐えつつインフラを増強していくのは至難の業であったと思います。

AWS の利用を開始して 1 年以上経ちますが、順調にスケールさせており、現在 150 台超の Amazon EC2 インスタンスを利用しています。また、2013年6⽉頃にはWebサイトのリニューアルを行い、静的リソースのリクエストが多くなったため、Amazon CloudFront を利用してコンテンツ配信の改善を実現しています。

システムでは全面で Linux を採用しています。データストアには MySQL/MongoDB/Redis 等を、Web 層は nginx と go/rails を使用し、データ解析では主に python がつかわれています。 またログデータが⾮常に重要なサービスであるため、全体に fluentd が活躍しています。

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AWS を採用したことで今ではもう当たり前のように感じてしまうほどになっていますが、後からスケールできるという安心感がある状態で Amazon EC2 × 2 台と Amazon RDS × 1 台というスモールスタートが⾏うことができたため、初期投資は大幅に節約できました。

当社は少人数の会社であるため、技術部全員が運用を行っていますが、その負荷軽減の点でも AWS のメリットを享受しています。Elastic Load Balancing は、プレウォーミングの段取りだけ覚えればメンテ不要のロードバランサーになりますし、Amazon RDS の マルチアベイラビリティーゾーン は可用性の点でとても心強い存在です。AWS に移行した瞬間に複数のアベイラビリティーゾーンにまたがる WEB ノードを展開することができました。可用性が高く、インスタンスサイズやディスク容量を後から変更可能なデータベースを手に入れられた点は、その後のユー ザー数増加においてとても役に立ちました。

当社では Elastic Load Balancing のプレウォーミングをはじめとしたサポートとして、AWS サポートのビジネスプランを利用しておりますが、問い合わせにもに迅速に対応して頂いています。

また、AWS が持つ API もプログラマブルに環境をコントロールすることができるので、運用コストの削減に大きく寄与しています。また朝夕刊配信時にはリクエストのボリュームが非 常に大きくなりますが、その時間だけ WEB ノードを増設する等使いたい時だけ増やせる柔軟な構成ができるため、コストの無駄遣いをなくすことができます。

冗長性の担保についても、アベイラビリティゾーンをまたがる構成が容易であるため、非常に容易に行うことができましたし、システム拡張のためのダウ ンタイムはこれまでにありません。またスナップショット作成や復元を容易にプログラムで構成できるため、万が一の障害対応も迅速に行うことが可能です。

4 万弱から 400 万 DL までサービス規模を拡張し続けられたのは AWS がもたらすメリットのおかげです。

 

- 株式会社Gunosy 取締役 CTO 石橋 雅和 様