株式会社トランスリミットは 2014 年に設立しました。同年 5 月にリリースしたスマートフォン向けアプリ「Brain Wars」はリリースから 1 年足らずで 1,300 万ダウンロードを突破、2015 年 7 月にリリースした「Brain Dots」は リリースから 1 ヶ月で 1,000 万ダウンロードを突破しています。どちらも米国や日本を含むアジア圏、ヨーロッパ圏を中心に世界各国から利用され、海外ユーザー比率は 95 % を超えています。

「世界に響くサービスをつくる」というビジョンのもと、特定の知識や文化に依存しない、非言語的な要素を軸として、世界に広がるグローバルサービスを目指しています。

弊社はスタートアップのため、スモールスタートだけでなくサービスの成長に合わせて自由にスケールできるインフラを必要としています。このためクラウド以外の選択肢は考えられませんでした。

特に重視した点は、導入の手軽さとスケールのしやすさです。サービス開発に注力するためにインフラ構築などにかけるコストは極力抑えたかったこと、そしてサービスの成長に合わせて簡単にスケールアップやスケールアウトできるようにしたいと考えていました。こうした点から、AWS が最適なプラットフォームであると判断しました。

AWS は運用だけでなく、開発や分析、障害対応時など、様々なシーンで利用できる魅力的なサービスを数多く取り揃えています。利用経験者が多くノウハウもあったため、AWS を利用しない理由がありませんでした。

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弊社では、「Brain Wars」の開発初期から 1 年半ほど利用しています。

AWS OpsWorks を利用した Amazon EC2 インスタンスの管理はとても便利で、Load-based と Time-based のスケール設定により安心してサービス運用ができています。また Amazon SNS によるプッシュ通知も非常に強力で、1,000 万以上のユーザーに対して手軽に通知を飛ばすために別サービスを利用して実現していた機能を、 Amazon SNS に切り替えました。現在ではユーザーのタイムゾーンに合わせて通知を飛ばすこともできるようになっています。

弊社では、Slack 上の Hubot を利用した ChatOps を積極的に推し進めています。Slack と AWS を連携させることで、以下のような機能を実現しています。

  • Android APK ビルドを行った Amazon S3 へのアップロード
  • Amazon SNS を利用したプッシュ通知
  • GitHub 上のリポジトリから Amazon S3 へのコンテンツアップロード
  • AWS Lmbdaを経由した Slack へのAmazon CloudWatch アラート通知

弊社が提供する「Brain Dots」では、「Brain Wars」に近い構成に加え、Amazon RDS に Amazon Aurora を採用したり Amazon Cognito や AWS Lambda も積極的に利用するなど、アーキテクチャを常にブラッシュアップし続けています

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AWS を利用すると、サービスの負荷状態に合わせてオートスケールが可能なため、大幅なコスト削減を実現できています。ピーク時間帯のみサーバー台数を 2 倍に増加させているため、オートスケールができなかった場合と比較するとサーバーコストは半額以下に抑えることができています。

また構成を簡単に見直すことができるため、サービスの成長に合わせてスケールアウト/アップできるだけでなく、安定稼働後のスケールダウンが可能であることも助かっています。Apple や Google に取り上げられた時には大幅に増強し、落ち着いた頃にスケールダウンすることで、数十 % のコスト削減ができていると思います。

スケーリングの点では実際に「Brain Dots」のリリース当初、1 ヶ月で 1,000 万ダウンロードを突破し、凄まじい伸びを見せた時もインフラもこちらの期待通りにスケールしてくれたので安心感がありました。

サーバー構成以外でも、プッシュ通知を別サービスから Amazon SNS に切り替えたことも大幅なコスト削減につながっています。1,000 万以上のユーザに対してプッシュ通知を行うためには、外部のサービスを利用すると数十万かかっていましたが、Amazon SNS であればわずか数千円まで抑えることができるようになりました。

コスト面に加え、サービスの提供スピードにも AWS が役立っています。AWS であれば必要なときに必要なサービスをすぐに利用できるため、本番環境の構築からリリースまでの時間を必要最低限まで短縮することができています。これはコスト的なメリットもありますし、機器調達や契約にかける作業が不要なため、スケジュールも立てやすくて助かっています。

弊社では創業当初より AWS を利用していますが、今後も新規サービスの立ち上げには AWS を利用していく予定です。

AWS はスモールスタートにも大規模サービスにも対応可能なプラットフォームですので、悩むよりは、まず実際に利用してみて御社にとって最適な使い方を模索してみることをおすすめします。

 

- 株式会社トランスリミット CTO 松下 雅和 様