このガイダンスでは、クラウド環境を利用するエンジニア、科学者、研究者のチームが、包括的な製品開発ワークロードに必要なライセンスされたエンジニアリングツールをどのようにホストできるのかを説明します。信頼できるサプライヤーとの共同開発のために、組織のセキュリティ要件を満たすようにカスタマイズされたスケーラブルなエンジニアリングコラボレーションチャンバーを、エンジニアリングアプリケーションチームがわずか数時間でデプロイする方法を示します。このガイダンスを参照することで、エンジニアは、直感的なウェブポータルにシームレスに統合された、使い慣れたツールカタログを使用できます。

注: [免責事項]

アーキテクチャ図

[アーキテクチャ図の説明]

アーキテクチャダイアグラムの PDF をダウンロード 

Well-Architected の柱

AWS Well-Architected フレームワークは、クラウドでシステムを構築する際に行う決定の長所と短所を理解するのに役立ちます。フレームワークの 6 つの柱により、信頼性が高く、安全かつ効率的で、費用対効果が高く、持続可能なシステムを設計および運用するためのアーキテクチャのベストプラクティスを学ぶことができます。AWS マネジメントコンソールで無料で提供されている AWS Well-Architected Tool を使用し、各柱の一連の質問に回答することで、これらのベストプラクティスに照らしてワークロードを確認できます。

上記のアーキテクチャ図は、Well-Architected のベストプラクティスを念頭に置いて作成されたソリューションの例です。完全に Well-Architected であるためには、可能な限り多くの Well-Architected ベストプラクティスに従う必要があります。

  • OpenSearch Service は、重要なクラスターとジョブのメタデータを自動的に取り込んで保持し、長期的なデータ分析とビジネスに関するレコメンデーションを可能にします。Amazon CloudWatch は、HPC とビジュアライゼーションノードのメトリクスをほぼリアルタイムでモニタリングし、異常の検出とシステムパフォーマンスの最適化を強化します。実行時間、ライセンス使用率、料金、リソース割り当てなどのジョブ情報の可視化により、コンピューティングインフラストラクチャが最適化されます。

    運用上の優秀性に関するホワイトペーパーを読む 
  • 範囲が設定された IAM ポリシーは、安全な環境を実現するために、付与される許可が必要最小限であるようにするのに役立ちます。複数の Amazon EC2 セキュリティグループにより、ネットワークトラフィックが制限され、保護が強化されます。HTTPS 証明書やディレクトリサービス認証情報などの機密情報は、それぞれ ACMSecrets Manager に安全に保存されます。シングルサインオン (SSO) が有効になっている場合、SAML 認証は Amazon Cognito にオフロードされ、安全でスケーラブルな認証ソリューションが提供されます。

    セキュリティに関するホワイトペーパーを読む 
  • ELB は、トラフィックを複数のアベイラビリティーゾーンに分散し、HPC および仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) ワークロードの信頼性を高めます。複数のサブネットを持つ仮想プライベートクラウド (VPC) のデプロイにより、高可用性と Amazon EC2 キャパシティへのアクセスが提供され、密結合ジョブに影響を及ぼす可能性のあるキャパシティ制約のリスクが軽減されます。

    信頼性に関するホワイトペーパーを読む 
  • コンピューティング、ストレージ、ネットワーキングを含む最適な AWS インフラストラクチャは、Computer Aided Engineering (CAE) シミュレーションの固有のパフォーマンス要件に対応します。Elastic Fabric Adapter (EFA) は、大規模な HPC ワークロードのノード間レイテンシー通信を最適化します。Amazon FSx for Lustre などの高性能または並列ファイルシステムは、大量の I/O が発生するワークロードを処理します。 Amazon DCV の高性能リモート表示プロトコルの活用は、CAD などのグラフィックを多用するワークロードで既存のエクスペリエンスを最適化するのに役立ちます。

    パフォーマンス効率に関するホワイトペーパーを読む 
  • AWS Budgets は、割り当てられた予算しきい値を超えるコンピューティングおよびストレージリソースの過剰プロビジョニングを防ぐためのガードレールを提供します。このサービスは HPC ジョブ送信キューと緊密に統合されているため、キューまたはプロジェクトごとに割り当てられた予算は、お客様が定義するしきい値を超えることはできません。AWS コスト割り当てタグを使用することで、管理者は、AWS リソース全体の正確な会計を実現するのに役立つよう、プロジェクト、チーム、ユーザー、またはサービスレベルでの現在の支出を可視化できます。

    コスト最適化に関するホワイトペーパーを読む 
  • Amazon EFS は、アクセス頻度の低いデータを自動的に下位のストレージ層に移行し、システムフットプリントと関連コストを削減します。EC2 Auto Scaling グループは永続的な EC2 インスタンスを置き換え、無駄なコンピューティングを最小限に抑えます。さらに、Amazon EC2 のコンピューティングオプションの幅広さにより、アプリケーションごとに最適化できるため、カーボンフットプリントをさらに削減できます。

    持続可能性に関するホワイトペーパーを読む 

免責事項

サンプルコード、ソフトウェアライブラリ、コマンドラインツール、概念の実証、テンプレート、またはその他の関連技術 (私たちの担当者から提供される前述のものを含む) は、AWS カスタマーアグリーメント、またはお客様と AWS との間の関連文書契約 (いずれか該当する方) に基づき、AWS コンテンツとしてお客様に提供されるものです。お客様は、この AWS コンテンツを、お客様の本番アカウント、または本番データもしくはその他の重要なデータで使用すべきではありません。お客様は、サンプルコードなどの AWS コンテンツを、お客様固有の品質管理手法および基準に基づいて、本番グレードでの使用に適したテスト、セキュリティ確保、および最適化を行う責任を負います。AWS コンテンツのデプロイには、Amazon EC2 インスタンスの実行や Amazon S3 ストレージの使用など、AWS の課金対象リソースを作成または使用するための AWS 料金が発生する場合があります。

本ガイダンスにおける第三者のサービスまたは組織への言及は、Amazon または AWS と第三者との間の承認、後援、または提携を意味するものではありません。AWS からのガイダンスは技術的な出発点であり、アーキテクチャをデプロイするときにサードパーティのサービスとの統合をカスタマイズできます。

このページはお役に立ちましたか?