Amazon WorkSpaces
どのデバイスからでも、いつでもどこでもデスクトップにアクセスできます
Amazon WorkSpaces は、マネージド型でセキュアなサービスとしてのデスクトップ (DaaS) ソリューションです。Amazon WorkSpaces を使うと、Windows または Linux のデスクトップが数分でセットアップでき、すばやくスケールすることで世界中のたくさんの従業員にデスクトップを提供できます。自分が起動した WorkSpaces に対してのみ、月単位または時間単位のいずれかで支払うことができるため、従来のデスクトップやオンプレミスの VDI ソリューションに比べて、費用を削減できます。Amazon WorkSpaces では、ハードウェアのインベントリ、OS バージョンとパッチ、仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) の複雑な管理作業をなくして、デスクトップ提供戦略を簡素化します。Amazon WorkSpaces では、高速で応答性の高いデスクトップをユーザーが選択し、サポートされているデバイスを使用していつでも、どこからでもアクセスできます。
利点
デスクトップの提供を簡素化
Amazon WorkSpaces ではデスクトップのプロビジョニング、デプロイメント、メンテナンス、リサイクルなど、多くのデスクトップ管理関連タスクを排除できます。管理すべきハードウェアインベントリは少なくなり、スケールできない複雑な仮想デスクトップインフラストラクチャ (VDI) のデプロイも不要になります。
コスト削減
Amazon WorkSpaces では、クラウドデスクトップにオンデマンドでアクセスできるため、デスクトップパソコンやノートパソコンを買い込む必要がありません。クラウドデスクトップには、ユーザーのパフォーマンスニーズを満たすために、コンピューティング、メモリ、ストレージの広範なリソースが含まれています。
データを安全に保つ
Amazon WorkSpaces は Amazon 仮想プライベートネットワーク (VPC) 内にデプロイされ、AWS クラウド内の永続的で暗号化されたストレージボリュームへのアクセスを各ユーザーに提供し、AWS Key Management Service (KMS) と統合されます。ローカルデバイスにはユーザーデータが保存されません。 これにより、ユーザーデータのセキュリティが向上し、リスクにさらされる領域が全体的に減少します。
グローバルなデスクトップデプロイの一元管理とスケーリング
Amazon WorkSpaces は 13 か所の AWS リージョンで利用できます。チームが仕事を行う先のどこからでも高パフォーマンスのクラウドデスクトップにアクセスできます。何千もの WorkSpaces のグローバルなデプロイメントは AWS コンソールから管理できます。また、労働力のニーズの変動に応じて、デスクトップのすばやいプロビジョニングとプロビジョニング解除が可能です。
ユースケース
セキュアなクラウドデスクトップを、リモートやモバイルで仕事をする社員や契約社員に提供
リモートやモバイルで仕事をする社員の急増により、IT 部門では、任意のデバイスから企業のアプリケーションやデータへの高速で容易なアクセスを提供することが難しくなっています。Amazon WorkSpaces では、サポートされているデバイスからインターセットに接続してどこからでもクラウドデスクトップにアクセスできるため、モバイルやリモートで仕事をする社員は、必要なアプリケーションにアクセスできます。
Bring Your Own Device を可能に
Bring Your Own Device (BYOD、自己所有デバイスの使用) を可能にするため、IT では、大量の (数が絶えず変動する) デバイスから社員がアプリケーションやデータに容易かつ安全にアクセスできるようにする必要があります。Amazon WorkSpaces では PC、Mac、iPad、Kindle Fire、Android タブレット、Chromebook などの様々なデバイスや、Firefox、Chrome などのウェブブラウザから直接クラウドデスクトップを実行できます。これにより、安全で応答性が高いデスクトップエクスペリエンスを提供するツールとしてユーザーに歓迎され、BYOD の取り組みが促進されます。
ソフトウェアのテストと開発用にデスクトップのプロビジョンとスケーリングを迅速化
開発者とテストチームは、過剰な物理ハードウェアのプロビジョニングに伴う費用やインベントリなしに、高パフォーマンスの WorkSpace に安全にアクセスしてタスクを完了する必要があります。Amazon WorkSpaces のプロビジョニングでは、アプリケーションの迅速な構築に開発者が必要とするあらゆるツールを含めることができます。ソースコードは開発者のデバイスには保存されないため、知的財産の安全性が確保されます。
教室やラボの設定用に永続的なデスクトップをすばやくプロビジョニング
Amazon WorkSpaces は、教育期間中、学生が使用できる完全で永続的なデスクトップを提供します。また、Amazon AppStream 2.0 を使用すると、講師は担当クラスのニーズに合った特定のアプリケーションをすばやく配置できます。これらを共に使うと、学生の必要とする学習環境を容易に構築でき、学生がクラス初日から必要とするものを確実にそろえることができます。
合併・買収時の迅速な統合
合併・買収を行う企業は、社内のアプリケーションやデータへの高速で容易なアクセスを安全に提供し、多数の社員のオンボーディングとオフボーディングをすばやく行う必要があります。この場合、多額の出費を避けて、複雑な統合に時間をかけることなく、多様なデバイスに対応する必要があります。Amazon WorkSpaces を使用すると、IT チームは、安全な WorkSpaces を組織構造の変化に応じてすばやくプロビジョンしたり、使用停止したりできます。
お客様事例
Amazon クライアントエンジニアリングチームは、Amazon 内の IT サービスを管理およびサポートし、会社のデバイス管理を担当しています。Amazon が新しい子会社を導入すると、以前は物理インフラストラクチャに使用されていたお金を節約できます。
「Amazon WorkSpaces はさまざまなリージョンにデプロイでき、ソリューションによってハードウェアの出荷やネットワーク接続の構築などの物理的なロジスティクスの必要性を回避できるため、参加するすべての子会社で数百万 USD を節約できます。全体として、Amazon WorkSpaces は、すべてのユースケースで Amazon での費用を年間 1,700 万 USD 以上節約すると予想されます」
Amazon、IT 部門マネージャー兼クライアントエンジニアリング、Andrew Blackard 氏
GrubHub, Inc. は、10 億 USD 規模のフードサービスを提供するオンラインプラットフォーム兼モバイルプラットフォームです。米国で最大かつ最も包括的なレストランパートナーのネットワークを備えています。地元のレストランをサポートするために不可欠なビジネスとして、GrubHub は Amazon WorkSpaces を活用してビジネス継続性を確保し、全部門を在宅勤務 (WFH) モデルに移行することで従業員の安全を支援しました。
「Amazon WorkSpaces は、リアルタイムの顧客コミュニケーションとお問い合わせチャネルに簡単に対応し、従業員と新入社員の 100% が WFH に取り込めるようにすることで、BYOD (Bring Your Own Device) 戦略を加速しました。GrubHub は現在、コストを制御し、この仮想デスクトップ環境を拡張したことによって、お客様、レストランパートナー、および次世代運転者の現在のニーズと将来のニーズを満たす柔軟性を備えています」
- Grubhub Holdings, Inc.、最高情報セキュリティ責任者、Justinian Fortenberry 氏
MAXIMUS では、コミュニティでの保健社会福祉に関する重要な事業を担うために、州、国、地方自治体などとパートナー関係を結んでいます。MAXIMUS は、オンプレミスの VDI インフラストラクチャを廃止しながらクラウドの導入を加速させるために、Amazon WorkSpaces を活用しました。
「MAXIMUS では、コールセンターや遠方のユーザー対応を含む複数の異なるプロジェクトに、VDI を使っています。現在 MAXIMUS はすべての IT サービスを AWS に移行中なので、WorkSpaces により VDI を置き換えることは自然な成り行きでした。VDI のバックエンドサーバーのサポートや、機能の持続性が低いワークステーション、そそしてソフトウェア設定に関してユーザーから送られてくる多くの苦情など、私達は多くの問題を抱えていたのです。WorkSpaces により、そういったバックエンドの維持業務から解放され、ユーザーエクスペリエンスへの対応に集中できるようになりました」
MAXIMUS、IT 部門プリンシパルアーキテクト、Jason Winters 氏
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Amazon WorkSpaces の詳細
仮想デスクトップ(VDI)とは?
仮想デスクトップとは、一般的に PC で稼働する OS やアプリケーションをサーバー上に集約して管理し、実行する仕組みです。仮想デスクトップにアクセスする端末は、ディスプレイ、キーボード、マウスのみを搭載したハードウエアに、比較的処理負荷の低い仮想デスクトップ用のクライアントアプリケーションのみを必要とします。実際に稼働する OS やアプリケーション、データはサーバー側で実行、保存され、その実行画面データのみを端末側に配信して利用します。
仮想デスクトップにより、散在する個別の端末の管理を最小化し、OS やアプリケーションのセキュリティパッチなどの対応をサーバー上で一元管理できるため、PC 管理者の負荷およびセキュリティリスクを低減させることが可能になります。また、データをサーバー上に保存し、クライアント端末に保存しない運用を実現できるため、セキュリティレベルが向上します。これにより、端末を社外に持ち出す際の情報漏えいリスクを低減させ、在宅勤務やリモートワークをよりセキュアに行うことができます。

Amazon WorkSpaces の開始方法
Amazon WorkSpaces を使用すると、仮想的なクラウドベースの Microsoft Windows デスクトップを簡単にプロビジョニングし、ユーザーは必要なドキュメント、アプリケーション、リソースにサポートされている任意のデバイスから、いつでもどこでもアクセスできるようになります。AWS マネジメントコンソールによるクリック数回のみの操作で、ユーザー数に制限なくクラウドにデスクトップをデプロイできます。
※各ステップのスクリーンショットをクリックすると大きな画像でご覧いただけます。
1.クイックセットアップ を使って評価を開始
クイックセットアップを使用すると、バンドルを選択し、ユーザーを設定、 Amazon WorkSpaces の使用を開始、の 3 ステップだけで最初の WorkSpace を数十分で起動できます。
- Amazon WorkSpaces コンソール を開きます。
- [今すぐ始める] をクリックします。
- Amazon WorkSpaces の開始方法ページで、高速セットアップの隣にある [起動] をクリックします。
2.バンドルを選択
バンドルから 、ユーザーのバンドルを選択します。
Amazon WorkSpaces では、初めてご利用になるお客様にサービスを無償でお試しいただけるよう、無料利用枠をご提供しています。無料利用枠では、2 つのスタンダードバンドルの WorkSpace を 1 か月あたり合計で最大 40 時間お使いいただけます。これは、1 つめの WorkSpace を作成してから 2 か月間まで有効です。
3.ユーザー用の WorkSpaces を起動
- ユーザーの詳細の入力に、[ユーザー名] [名] [姓] [Eメール] を入力します。[WorkSpaces の起動] を選択します。
- 確認ページで、[WorkSpaces コンソールを表示します] をクリックします。