投稿日: Nov 25, 2018

S3 Intelligent-Tiering は Amazon S3 の新しいストレージクラスで、データのアクセスパターンが変化したときに、パフォーマンスへの影響や運用上の負担を発生させることなく、ストレージコストを自動的に最適化したいお客様向けに設計されました。S3 Intelligent-Tiering は、アクセスパターンが変化するときに 2 つのアクセス階層間 (高頻度アクセスと低頻度アクセス) でデータを移動することで自動的にコスト削減を行う、初めてのクラウドオブジェクトストレージクラスです。このクラスはアクセスパターンが未知または変化するデータに最適です。

S3 Intelligent-Tiering では、高頻度アクセスに最適化された階層と、低頻度アクセスに最適化された低コストの階層の 2 つのアクセス階層にオブジェクトを保存します。オブジェクトごとのモニタリングとオートメーションに対して発生する少額の月額料金で、S3 Intelligent-Tiering を使用してアクセスパターンをモニタリングし、30 日間連続してアクセスされていないオブジェクトを低頻度アクセス階層に移動させることができます。S3 Intelligent-Tiering には取り出し料金は発生しません。低頻度アクセス階層にあるオブジェクトに後でアクセスすると、そのオブジェクトは高頻度アクセス階層に自動的に戻されます。S3 Intelligent-Tiering ストレージクラスのアクセス階層間でオブジェクトを移動させるときに追加の階層化料金は発生しません。S3 Intelligent-Tiering は 99.9% の可用性と 99.999999999% の耐久性を実現するよう設計されており、S3 標準と同等の低レイテンシーかつ高スループットのパフォーマンスを提供します。

Amazon S3 が提供する、S3 オブジェクトのタグ付け、S3 クロスリージョンレプリケーション、S3 Select などの機能はすべて S3 Intelligent-Tiering でも使用できます。S3 Intelligent-Tiering は、S3 API、CLI、マネジメントコンソールでオブジェクトを S3 Intelligent-Tiering に直接保存するか、S3 ライフサイクルポリシーを使用してオブジェクトを S3 標準または S3 標準 – IA から S3 Intelligent-Tiering に移動させることで使用を開始できます。また、S3 ライフサイクルポリシーを使用してオブジェクトを S3 Intelligent-Tiering から Amazon S3 Glacier にアーカイブすることもできます。

現在、S3 Intelligent-Tiering はすべての商用 AWS リージョンおよび AWS GovCloud (米国) で利用できます。S3 Intelligent-Tiering の詳細については、Amazon S3 ストレージクラスページをご覧ください。本発表の詳細については、New – Automatic Cost Optimization for Amazon S3 via Intelligent Tiering というタイトルの AWS ブログをご覧ください。