投稿日: Nov 23, 2021

MySQL および PostgreSQL 用の Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) は、1 つのプライマリデータベースインスタンスと 2 つの読み取り可能なスタンバイデータベースインスタンスを備えた新しいマルチ AZ 配置オプションのサポートを開始しました。この配置オプションは、書き込みトランザクションを最適化し、ワークロードで追加の読み取り容量、書き込みトランザクションレイテンシーの短縮、ネットワークジッターからの回復力の強化 (書き込みトランザクションレイテンシーの整合性に影響を与える)、および高可用性と耐久性が必要な場合に最適です。

Amazon RDS マルチ AZ 配置では、Amazon RDS データベース (DB) インスタンスの可用性と耐久性が強化され、本番データベースのワークロードに適しています。DB インスタンスのマルチ AZ 配置で、Amazon RDS によってプライマリ DB インスタンスが自動的に作成され、異なるアベイラビリティーゾーン (AZ) のスタンバイ BD インスタンスにデータが複製されます。インフラストラクチャに障害が発生した場合、Amazon RDS は自動的にスタンバイデータベースにフェイルオーバーするので、フェイルオーバー完了後すぐにデータベースの操作が再開されます。フェイルオーバー後も DB インスタンスのエンドポイントは変わらないため、アプリケーションは、手動での管理を行わなくても、データベースオペレーションを再開することができます。

現在、Amazon RDS は、2 番目のマルチ AZ 配置オプションを提供しています。これは、読み取り可能なスタンバイ DB インスタンスを使用したマルチ AZ 配置です。この新しいオプションを選択すると、Amazon RDS は 3 つの AZ 間で 1 つのプライマリ DB インスタンスと 2 つのスタンバイ DB インスタンスをプロビジョニングし、データレプリケーションを自動的に設定します。スタンバイ DB インスタンスは、自動フェイルオーバーターゲットとして機能し、読み取りトラフィックを処理して、追加のリードレプリカ DB インスタンスをアタッチすることなくスループットを向上させることもできます。マネージド読み取り専用エンドポイントまたはそれぞれ個別のエンドポイントを使用して、読み取り可能なスタンバイ DB インスタンスに接続できます。

Amazon RDS マルチ AZ 配置の読み取り可能なスタンバイオプションは、AWS Graviton2 R6gd および M6gd DB インスタンス (NVMe ベースの SSD インスタンスストレージを使用) およびプロビジョンド IOPS データベースストレージで機能します。プレビューは米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド) の各リージョンで利用できます。 Amazon RDS for MySQL は、MySQL バージョン 8.0.26 のマルチ AZ の読み取り可能なスタンバイオプションをサポートしています。Amazon RDS for PostgreSQL は、PostgreSQL バージョン 13.4 のマルチ AZ の読み取り可能なスタンバイオプションをサポートしています。

マルチ AZ 配置の詳細については、Amazon RDS ユーザーガイドおよび AWS ベースデータブログをご参照ください。料金についての詳細は、Amazon RDS の料金を参照してください。フルマネージド型 Amazon RDS データベースは、Amazon RDS 管理コンソールで作成または更新してください。