投稿日: Jan 4, 2022

OpenSearch と OpenSearch Dashboards バージョン 1.1 が Amazon OpenSearch Service 上で実行できるようになりました。新しいバージョンには、OpenSearch を実行するクラスターのクラスター間レプリケーションのサポート、履歴データの異常検出、向上したアラートなどの機能向上が含まれています。

OpenSearch は、Apache 2.0 ライセンスを受けている Elasticsearch 7.10.2 および Kibana 7.10.2 から派生したコミュニティ主導のオープンソース検索および分析スイートです。これは、検索エンジンの OpenSearch、そしてビジュアライゼーションおよびユーザーインターフェイスである OpenSearch Dashboards で構成されます。Amazon OpenSearch Service では、2021 年 9 月に OpenSearch Dashboards 上での変換、データストリーム、ノートブックなどの機能と共に OpenSearch 1.0 のサポートを開始しました。そして、現在、以下の機能を含む OpenSearch 1.1 のサポートが追加されました。

  • クラスター間レプリケーション (CCR): この機能では、複数の異なるサーバー、データセンター、そしてリージョンに OpenSearch クラスターをデプロイし、耐障害性の高い構成をセットアップできます。CCR は、連続した整合性を備えたインデックスの低レイテンシーレプリケーションを提供します。以前、Amazon OpenSearch Service は、レガシー Elasticsearch バージョン 7.10 でのみクラスター間レプリケーションをサポートしていました。詳細については、ドキュメントを参照してください。
  • 履歴データの異常検出: 過去のデータにおける季節的な傾向やパターンを識別するために OpenSearch が履歴データの異常検出に基づく機械学習を提供するようになりました。この機能では、OpenSearch Dashboards に新しい統合ワークフローも導入されていて、異常検出機能を一度設定すればリアルタイムの分析と履歴データ分析の両方に適用することができます。OpenSearch 1.1 には、カーディナリティの高いデータセットの最大 100 万件の一意のエンティティで異常を検出するための基盤となるランダムカットフォレスト (RCF) アルゴリズムの機能向上も含まれています。詳細については、OpenSearch のドキュメントを参照してください。
  • バケットレベルのアラート: バケットレベルのアラートでは、一意のフィールド値でグループ化された集計に対する評価を行うアラートポリシーを設定できます。例えば、ヘルスログを取り込む 1 つのインデックスと複数の異なるホストがある場合、バケットレベルのアラートを使用して、しきい値を超過したメトリクス (CPU やメモリなど) がホストに存在する場合にアラートを発行するモニターを設定できます。詳細については、OpenSearch のドキュメントを参照してください。

OpenSearch 1.1 は、世界中の 25 のリージョンの Amazon OpenSearch Service で利用できます。Amazon OpenSearch Service が利用できるリージョンの詳細については、AWS リージョン表を参照してください。

Amazon OpenSearch Service の詳細については、製品ページを参照してください。