投稿日: Jan 19, 2023

Amazon S3 ファイルゲートウェイは、ファイルメタデータに記載されている DOS 属性のキャプチャ、保持、適用に対応しました。これまで、ゲートウェイにコピーされたファイルは、コピー時にこの共通メタデータ (Archive、Hidden、Read Only、System) を含んでいませんでした。DOS 属性への対応は、ファイルまたはフォルダを非表示にする、ファイルまたはフォルダレベルで読み取り専用アクセスを適用する、Amazon S3 に移動したファイルをアーカイブ済みとしてマークするといったことを実施するためのものです。

データをアーカイブする Amazon S3 ファイルゲートウェイユーザーは多くの場合、一貫性およびコンプライアンスの確保のために、データおよびそれに関連するメタデータをそのまま残しておく必要があります。また、他のゲートウェイユーザーは、ゲートウェイ上でファイルを表示するときに、Amazon S3 に移動したファイルを「アーカイブ済み」と表示したいでしょう。どちらの場合も、これからは、ゲートウェイでメタデータフラグ (A = Archive、H = Hidden、R = Read Only、S = System) をキャプチャ、保持、適用できます。データが Amazon S3 に移動してゲートウェイから削除され、その後 Amazon S3 からゲートウェイに呼び戻された場合でも、ファイルシステムの適用する属性を保持できます。これらのメタデータフラグは、Amazon S3 に存続する間もユーザーが完全に管理できます。

Amazon S3 ファイルゲートウェイを使用すると、オンプレミスアプリケーションはファイルを Amazon S3 のオブジェクトとしてシームレスに保存可能です。また、これらのファイルには、NFS や SMB といった業界標準のファイルアクセスプロトコルを使用してアクセスできます。Amazon S3 File Gateway は、オンプレミスでの、最近アクセスされたデータに対する高速アクセスを維持しつつ、オンプレミスから AWS にファイルデータを移行し、オンプレミスファイルデータの AWS でのバックアップを行います。また、Amazon S3 に保存されたデータに対し、オンプレミスのアプリケーションが低レイテンシ―でアクセスできるようにします。

この機能は現在、すべてのリージョンの新しいゲートウェイで、ご利用になれます。既存のゲートウェイの場合、この新しい機能は、次に予定されているソフトウェア更新時に利用可能になります。詳細について AWS Storage Gateway の製品ページ にアクセスし、開始するには AWS Storage Gateway コンソール にアクセスしてください。