THREAD が AWS を利用して分散化臨床試験を 60 か国に拡大

臨床研究テクノロジー企業の THREAD は、分散化臨床試験 (DCT) と患者中心の電子臨床転帰評価 (eCOA) ソリューションを実行するための完全に設定可能なプラットフォームを提供しています。また、臨床研究のデザインから完了まで、グローバルなスケーラビリティと迅速な柔軟性を提供するコンサルティングサービスも提供しています。THREAD のソリューションは、製薬企業や医薬品開発業務受託機関 (CRO) がモダンでよりインクルーシブな試験をデザインし、より多くの人々に参加してもらえるようにサポートすることで、スポンサーが研究目標を達成する能力を改善するのに役立ちます。その目標を実現するために、THREAD は、スケーラブルで信頼性が高く、グローバルに事業を展開する中で各国固有の規制要件を満たすことができるホスティングインフラストラクチャを必要としていました。

THREAD は、新型コロナウイルス (COVID-19) を原因とするパンデミックが発生している状況下で、患者中心の DCT と eCOA ソリューションに対する需要の高まりに対応するために、Amazon Web Services (AWS) を利用してプラットフォームを 60 か国に拡大しました。クラウドテクノロジーに早期に投資したことで、THREAD は、複雑で高コストの従来の臨床試験と比較して、より包括的で費用対効果の高いソリューションを革新し、提供できます。

THREAD は AWS プロフェッショナルサービスの利用を通じて、企業がアーキテクチャを見直し、AWS のベストプラクティスを採用するのに役立つ AWS Well-Architected Tool を知りました。THREAD はこのリソースを利用して、将来を見据えた環境の構築と、データセキュリティおよび規制の遵守を念頭に置いてアーキテクチャを最適化することに重点的に取り組みました。「AWS Well-Architected Tool のおかげで、現在のインフラストラクチャの理解が深まり、AWS のベストプラクティスに沿って事業を推進することで、可能な限り迅速かつ効率的に目標を達成する方法がわかりました」と Pearson 氏は述べています。

THREAD は、そののユニークなアプローチの 1 つとして、効率化されたアクセスを提供し、高度な分析を強化する単一の中心的なハブに、さまざまな試験データセットを統合します。THREAD は、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を利用してデータを保存します。Amazon S3 は、どこからでも任意の量のデータを取得できるように構築されたオブジェクトストレージサービスです。同社は、遠隔医療の診察の概要からウェアラブルからのデータまで、試験参加者から収集されたマルチモーダルデータを Amazon S3 に自動的に保存するプラットフォームをセットアップしました。「当社は、お客様がデータ収集とデータ品質の確保に費やす時間を削減しています」と THREAD の最高経営責任者 (CEO) である John Reites 氏は述べています。「参加者のデバイスまたは入力者から直接データを収集できるように、ソースデータの取得場所を変更しました。これにより、THREAD のお客様は、質の低い手作業に集中するのではなく、市場投入までの時間を短縮する高レベルのタスクにより多くのリソースを割り当てることができます」。

THREAD は、今後も拡大を続ける中で、引き続き AWS と協力してアーキテクチャを最適化する予定です。「AWS で取り組みを進めるということは、サービスをカスタマイズし、インフラストラクチャ上でさらに多くのツールを構築できるということを意味します」と Pearson 氏は述べています。「当社は大規模に事業を展開でき、お客様は臨床試験を実施したり、新薬をテストしたりできる信頼性の高い安全な環境を利用できるという安心感を得ることができます」。