Amazon Simple Queue Service (SQS) は、完全マネージド型のメッセージキューイングサービスで、マイクロサービス、分散システム、およびサーバーレスアプリケーションの切り離しとスケーリングが可能です。SQS では、メッセージ指向ミドルウェアの管理や運用に関連する複雑さやオーバーヘッドを排除できるため、開発者が差別化作業に集中することができます。SQS を使用すると、あらゆる量のソフトウェアコンポーネント間でメッセージを送信、保存、受信できます。メッセージが失われることはなく、他のサービスを利用可能にしておく必要もありません。SQS は任意の AWS コンソール、コマンドラインインターフェイス、SDK を使用して、簡単な 3 つのコマンドで利用を開始できます。
SQS では、2 種類のメッセージキューを利用できます。標準キューでは、最大限のスループットが得られ、配信順序はベストエフォート型で、配信は少なくとも 1 回行われます。SQS FIFO キューは、メッセージが送信される順序のとおりに 1 回のみ確実に処理されるように設計されています。
利点
管理オーバーヘッドの排除
AWS では、可用性が高くスケーラブルなメッセージキューサービスを提供するために必要な、進行中のオペレーションと基盤インフラストラクチャがすべて管理されます。SQS は前払い料金、メッセージングソフトウェアの取得、インストール、設定が不要で、インフラストラクチャをサポートするための時間のかかる構築やメンテナンスが必要ありません。SQS を使用すれば、キューが動的に作成され自動的にスケールされるため、アプリケーションを迅速かつ効率的に構築し拡張できます。
確実にメッセージを配信
Amazon SQS を使用すると、どんな量のデータでもあらゆるレベルのスループットで転送できます。転送時にメッセージが失われることも、他のサービスが利用可能である必要もありません。SQS ではアプリケーションコンポーネントが切り離されるため、実行や失敗は個別に行われ、システムの全体的な耐障害性が向上します。メッセージすべての複数のコピーが複数のアベイラビリティーゾーンで冗長的に保存されるため、必要な時にはいつでも使用できます。
機密データを安全に保つ
Amazon SQS を使用すれば、サーバー側の暗号化 (SSE) によって各メッセージの本文を暗号化できるため、アプリケーション間で機密データをやり取りできます。Amazon SQS SSE と AWS Key Management Service (KMS) の統合により、SQS メッセージを保護するキーと他の AWS リソースを保護するキーを集中管理できます。暗号化キーが使用されるたびに AWS KMS によって AWS CloudTrail に記録されるため、規則やコンプライアンスの要件を満たすのに役立ちます。
伸縮自在に、コスト効率良くスケールする
Amazon SQS では、AWS クラウドを活用して需要に基づいて動的にスケールできます。SQS はアプリケーションで伸縮自在にスケールされるため、容量計画や事前プロビジョニングについて心配する必要がありません。キューあたりのメッセージ数に制限はなく、標準キューではほぼ無制限のスループットが提供されます。使用量に基づいて課金されるため、自己管理型メッセージングミドルウェアを使用した "常時オン" モデルと比較すると、大幅な費用削減を実現できます。
導入事例
NASA の画像と動画のライブラリでは、NASA による半世紀以上に及ぶ未知の空間探索について物語る、140,000 を超える静止画像、録音、動画に簡単にアクセスできます。アーキテクチャには、入力ジョブをパイプラインから切り離す Amazon SQS、および新規コンテンツの更新時にパイプラインの処理をトリガーする Amazon Simple Notification Service が含まれています。
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