投稿日: Oct 24, 2014
クラウドのパイオニアがテクノロジ インフラストラクチャ プラットフォームを拡張し、
新たな欧州(フランクフルト)リージョンを設立
Burda Media、SAP、Software AG、Talanx など、ドイツの最大手企業が新たに開設された
フランクフルトリージョンにアマゾン ウェブ サービス利用を拡張
(米国シアトル、2014 年10 月23 日発表) Amazon.com, Inc. (NASDAQ:AMZN)の関連会社である Amazon Web Services, Inc. は本日、新たにアマゾン ウェブ サービス(AWS)の欧州(フランクフルト)リージョンを開設したと発表しました。本リージョンは世界では11 カ所目で、欧州ではアイルランドリージョンに続き、2 カ所目のテクノロジ インフラストラクチャの拠点となります。これにより、すべてのお客様はドイツにあるインフラストラクチャ上でAWS を活用してビジネスを構築したり、アプリケーションを稼働することが可能になりました。あらゆるAWS リージョンと同様に、お客様のコンテンツはお客様が選択したリージョン内に保管されます。新たに開設されたAWS 欧州(フランクフルト)リージョンは、AWS が急成長を遂げた結果として誕生したものであり、あらゆる企業、組織、ソフトウェアデベロッパーは http://aws.amazon.com/ (英語サイト) やhttp://aws.amazon.com/jp/ (日本語サイト)から登録することで、ご利用いただけます。
世界中のすべてのAWS インフラストラクチャ リージョンは、ISO 27001、SOC 1 (以前のSAS 70)、PCI DSS Level 1 などの多数の厳格なコンプライアンス基準に適合するように設計、構築され、定期的な監査を受けており、全てのお客様に高度なセキュリティレベルを提供しています。AWS は、適用あるすべてのEU データ保護指令に準拠しており、必要性のあるお客様については、EU のデータ保護要件に適合するよう支援するために、data processing agreements を提供しています。AWS をご利用のお客様がどのようにEU のデータ保護指令に適合することができるかについて、詳しくはAWS Data Protection Web ページ:aws.amazon.com/de/data-protection (ドイツ語のみ)をご覧ください。また、コンプライアンス認証に関する一覧のほか、AWS をご利用のお客様がどのようにBSI IT Grundschutz(ドイツの国家情報セキュリティ機関におけるIT 保護原則)に適合することができるかについてまとめたホワイトペーパーをご用意しておりますので、詳しくは、AWS Compliance Web ページ:http://aws.amazon.com/de/compliance/ (ドイツ語)をご覧ください。
新設されたAWS 欧州(フランクフルト)リージョンは、開設時点で2 カ所のアベイラビリティーゾーンから構成されています。アベイラビリティ―ゾーンは、同一リージョン内にある複数の箇所に分離、区別された場所にあるデー タセンター群であり、独立した電力、冷却装置および物理的セキュリティを備えているほか、低レイテンシーのネットワークに接続しています。高可用性を重視するAWS のお客様は、より高い耐障害性環境を実現するため、アプリケーションを複数のアベイラビリティーゾーンで稼働するよう設計することができます。また、同一リージョン内の冗長性を求めるお客様は、AWS 欧州(フランクフルト)リージョンと、AWS 欧州(アイルランド)リージョンを連結することで、欧州内の複数のAWS リージョンを稼働させ柔軟に設計することが可能になります。
Amazon Web Services 上級副社長のアンディ・ジャシー(Andy Jassy)は、「当社の欧州事業は劇的に成長し続けています。欧州リージョンの2 番目の拠点をドイツに開設することにより、当社はドイツのお客様がより多くのワークロードをAWS に移行することを可能にするとともに、欧州のお客様に複数の欧州リージョンで設計できる環境を提供するほか、AWS の欧州での堅実な成長をより安定的なものにすることができます」と話しています。
規制の厳しい保険業界でTalanx がAWS を利用しているのをはじめ、ドイツでは多くのお客様が既にAWSを利用しています。Talanx はドイツの保険大手3 社のうちの1 社で、2013 年に280 億ユーロ超の保険料収入を計上した世界的最大手の保険会社の1 社です。同社のIT 部門長のアヒム・ハイデブレクト(Achim Heidebrecht)氏は「重要な顧客データを抱える多くの他の企業と同様に、Talanx にとってはデータのプライバシーは最重要事項でした。当社の厳格なデータポリシーを遵守しつつ、ソルベンシーⅡに準拠したシミュレーションを実施したところ、AWS の利用により、当社は計算時間の75%の削減と年間で800 万ユーロのコストダウンを見込んでいます。ドイツ本土におけるAWS リージョンの開設により当社は、より多くの重要かつ基幹となるワークロードをAWS に移行する予定です」と述べています。
Hubert Burda Media は、売上高36 億ユーロを超え、400 以上のブランドを展開する欧州最大手のメディア企業の1 社です。同社の主任研究員のJP・シュミッツ(JP Schmetz)氏は「AWS がドイツで利用できるようになったことで、当社は子会社の資産をクラウドに移行する選択肢を手に入れました。当社はデータをドイツの国外に設置することを 防ぐポリシーを運用してきましたが、ドイツでのリージョン新設により、より意味のある形でAWS を利用することが可能になりました」と話しています。
ドイツの研究者からも、新リージョンを歓迎する声がすぐに寄せられました。ミュンヘ ン工科大学コンピュータサイエンス学部教授兼副学部長で、情報システム担当議長を務めるヘルムート・カークマー(Helmut Krcmar)博士は「ドイツにおけるAWS リージョン開設は、ドイツの企業と技術コミュニティにとって重要な出来事です。私たちはドイツのDAX に上場している多くの企業と協業していますが、企業の多くは企業内プロセスに準拠するため、ドイツ国内でコンピューティング・サービス施設を保有するま で、重要なワークロードをクラウドに移行することをためらっていました。今回の新たなAWS リージョンの開設はこうした問題に応えており、私たちはこの結果、ドイツ、欧州の企業の間でイノベーションが盛んになることを期待しています」と述べています。
8 年間の成長を超えて
AWS は8 年以上にわたり、組織がテクノロジ インフラストラクチャを手に入れる手段を変革してきました。AWS のお客様は、先行投資または長期間にわたるコミットメントをする必要がありません。お客様は運用性能や、信頼性、セキュリティを犠牲にすることなく、支出を変動費に充て、いつでもリソースを増減することで、迅速かつシームレスにスケールすることが可能です。また、新しく、重要なアイデアをもってより素早い 市場への参入を実現できるほか、バックエンドのインフラストラクチャの運用において、差別化につながらない重労働から重要なエンジニアを解放します。これらの結果として、AWS プラットフォームは欧州ならびに世界中のお客様の間で導入されています。
AWS が成長するにつれ、当社は引き続き、環境に優しい方法でクラウド技術をお客様に提供できるよう注力していきます。新設されたAWS 欧州(フランクフルト)リージョンでは、お客様はカーボン・ニュートラルな電力を用いることが可能になります。カーボン・ニュートラルな電力を用いた AWS リージョンは、世界で3 カ所目になります。
新たなリージョンの開設を通じ、AWS の欧州における既存のクラウドコンピューティング投資は増加します。AWS の事業は、アカウント マネージャー、ソリューション アーキテクト、テクニカル サポート エンジニアのほか、ドイツや欧州でクラウドを利用するお客様の支援に携わるさまざまな職務からなるチームによって支えられています。また、Amazon はドイツ、ルーマニア、オランダで開発センターを運営しており、AWS の事業を支える次世代技術の開発に取り組んでいます。
開発者や企業は本日から、新しいフランクフルト リージョンでAWS のサービス(Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)、Amazon Simple Storage Service(Amazon S3) 、Amazon Glacier 、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) 、Amazon Redshift、AWS OpsWorks、Amazon DynamoDB、Amazon Kinesis、AWS CloudHSM、Amazon Elastic MapReduce (Amazon EMR)、Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)、AWS Direct Connect、Amazon CloudSearch、Amazon CloudWatch、AWS Elastic Beanstalk、AWS CloudFormation、AWS CloudTrail、AWS Storage Gateway、AWS Identity and Access Management (IAM)、Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS)、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS)、Amazon Simple Workflow (SWF)、Auto Scaling、Elastic Load Balancing)にそれぞれアクセスすることができます。各サービスの詳細や料金などについては、以下をご参照ください。
http://aws.amazon.com/jp/products/ (日本語サイト)
Canonical、Red Hat、SUSE、Trend Micro、Twilio、Acquia、Apigee、Bitnami、Esri、Infor、SAP、Simens など、数多くの独立系ソフトウェアベンダー(ISV)の技術についても本日から、欧州(フランクフルト)リージョンでご利用いただけます。AWS 上で稼働する各ISV の技術の詳細については、以下をご参照ください。
https://aws.amazon.com/marketplace (英語サイト)
アマゾン ウェブ サービスについて
2006 年にスタートしたアマゾンウェブ サービス(AWS)は、企業に対して不可欠なインフラをウェブサービスという方法で提供し始めました。これが今日、「クラウドコンピューティング」という 名前で広く知られているものです。クラウドコンピューティング、そしてAWS がもたらすメリットとは、究極的には新しいビジネスモデルによって設備投資費を変動費に転換させる能力です。企業はもはや、何週間も何カ月も前からサーバ などのIT リソースの購買計画を準備する必要はありません。AWS を利用することにより、アマゾンの優れた専門能力と規模の経済効果を生かし、企業は必要なときにリソースを入手し、いち早く、かつ低コストで結果を出すこ とができます。今日、アマゾン ウェブ サービスは、信頼性と拡張性に富み低コストのインフラプラットフォームをクラウド上に構築し、世界190 カ国以上の数十万社に及ぶ企業、政府・官公庁、スタートアップ企業のビジネスを支えています。AWS はAmazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)など、40 以上のさまざまなサービスを提供しています。AWS のクラウドサービスは、米国、ブラジル、アイルランド、ドイツ、日本、シンガポール、オーストラリアおよび中国のデータセンター拠点を通じて利用可能です。
アマゾン・ドットコムについて
Amazon は1995 年7 月にWorld Wide Web 上でスタートしました。Amazon は4 つの理念を指針としています。競合他社ではなくお客様を起点にすること、創造への情熱、優れた運営へのこだわり、そして長期的な発想です。カスタマーレ ビュー、1-Click 注文、パーソナライズされたおすすめ商品機能、Amazon プライム、フルフィルメントby Amazon(FBA)、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、Kindle ダイレクト・パブリッシング、Kindle、Fire Phone、Fire タブレット、Fire TV などは、Amazon が先駆けて提供している商品やサービスです。
報道関係からのお問い合わせ先
アマゾン データ サービス ジャパン株式会社
PRマネージャー
野見山 祐子
Email: yukotac@amazon.co.jp