投稿日: Jun 8, 2021

PostgreSQL 互換の Amazon Aurora と MySQL 互換の Amazon Aurora での AWS Graviton2 ベースのデータベースインスタンスの GovCloud リージョンでの一般提供が開始されました。Graviton2 インスタンスは、Amazon RDS for MySQLAmazon RDS for PostgreSQL、および Amazon RDS for MariaDB で一般提供されています。

AWS Graviton2 は、64 ビット Arm Neoverse コアを搭載したアマゾン ウェブ サービスがカスタムビルドしたプロセッサです。第 1 世代の AWS Graviton プロセッサに対して、いくつかのパフォーマンス最適化が行われています。これには、7 倍のパフォーマンス、4 倍のコンピューティングコア、コアあたり 2 倍の大きさになったプライベートキャッシュ、5 倍高速なメモリ、さらにコアあたりで 2 倍高速になった浮動小数点パフォーマンスなどが含まれます。さらに、AWS Graviton2 プロセッサは、常時オンの完全暗号化 DDR4 メモリを備えており、コアあたりの暗号化パフォーマンスを 50% 高速化します。これらのパフォーマンスの向上により、Graviton2 R6g データベースインスタンスはデータベースワークロードに最適な選択肢となっています。

Graviton2 R6g データベースインスタンスは、Amazon RDS マネジメントコンソールまたは AWS CLI から起動できます。Graviton2 は、Aurora MySQL バージョン 2.10.0 以降、および Aurora PostgreSQL バージョン 11.9 以降でサポートされています。データベースインスタンスの Graviton2 へのアップグレードにに必要なのは、インスタンスタイプの変更だけです。手順は他のインスタンスでの変更の場合と同じです。アプリケーションは通常通りに動作し続け、アプリケーションコードの移植は必要ありません。詳細については、Aurora ドキュメントをご参照ください。

今回のリージョン拡張により、R6g データベースインスタンスは、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド、フランクフルト)、アジアパシフィック (ムンバイ、シンガポール、シドニー、東京)、および AWS GovCloud (米国) の各リージョンでご利用いただけるようになりました。

Aurora Graviton2 インスタンスの初回起動には、こちらをクリックしてください。料金と利用可能なリージョンの詳細については、Amazon Aurora の料金ページをご参照ください。AWS で VP を務め、Distinguished Engineer でもある James Hamilton の動画で、AWS Graviton2 とオープンソースデータベースに関する解説をご覧ください。