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AWS Weekly Roundup: 197 件の新リリース、Anthropic との AI トレーニングのパートナーシップ、AWS re:Invent へのバーチャル参加 (2024 年 11 月 25 日)

11 月 18 日週は、AWS からなんと 197 もの新サービスがリリースされました。つまり、AWS re:Invent 2024 に近づきつつあるということです。 AWS のニュースブログチームでも、皆さんに楽しく読んでいただけるように、サービスチームによる素晴らしいリリースを紹介する re:Invent 関連の新しいブログ記事の仕上げに取りかかっています。

最も興味深いニュースは、 AWS Trainium チップ開発の主要なトレーニングパートナーとして、Anthropic との戦略的コラボレーションを拡大していることです。これに加えて、AWS は Anthropic の Claude モデルを Amazon Bedrock でデプロイするための主要なクラウドプロバイダーでもあります。私たちは、このようなコラボレーションを通じて、生成 AI テクノロジーでお客様が達成できることの限界を押し広げていきます。

11 月 18 日週のリリース
AWS バンドル機能のリリースをいくつかご紹介します。

Amazon Aurora – Amazon Aurora Serverless v2 では、0 Aurora キャパシティユニット (ACU) へのスケーリングがサポートされるようになりました。0 ACU なら、データベースが非アクティブ状態の間にコストを抑えることができます。データベースは ACU を 0.5 個ではなく、0 個までスケールダウンできるようになりました。Amazon Aurora が Amazon RDS データベースプレビュー環境の MySQL 8.0.39 および PostgreSQL 17.0 と互換性を持つようになりました。

Amazon BedrockAmazon Bedrock Flows (以前は Prompt Flows と呼ばれていました) の一般提供により、コードを記述しなくても、複雑な生成 AI ワークフローをすばやく構築して実行できるようになりました。Amazon Bedrock ナレッジベースでは、検索拡張生成 (RAG) アプリケーションを構築するためのバイナリベクトル埋め込みがサポートされるようになりました。また、Amazon Bedrock では、基盤モデル (FM) からより高い品質の応答が得られるようにプロンプトを書き換えるためのプロンプト最適化のプレビュー版も公開されました。AWS Amplify AI キットを使用すると、データを簡単に活用して Bedrock AI モデルからカスタマイズされた応答を取得し、チャット、会話検索、要約などの AI 機能を備えたウェブアプリを構築できます。

Amazon CloudFront – クライアントとサーバー間で HTTP/2 接続を介した双方向通信を可能にする gRPC アプリケーションを Amazon CloudFront で使用できます。Amazon CloudFront では、VPC プライベートサブネットでホストされているアプリケーションからコンテンツを配信するための仮想プライベートクラウド (VPC) オリジンと、世界中のすべての CloudFront エッジロケーションに接続するための専用の IP アドレスリストを提供するエニーキャスト静的 IP が導入されました。また、CloudFront Functions 内でオリジンを変更することで、リクエストごとにオリジンサーバーを条件付きで変更または更新したり、新しいログ設定や配信オプションを使用したりすることもできます。

Amazon CloudWatchフィールドインデックスログ変換を使用して、CloudWatch ログのログ分析を大規模に改善できます。また、CloudWatch Application Signals による強化された検索および分析エクスペリエンスランタイムメトリクスのサポートを使用したり、CloudWatch Real User Monitoring (RUM) のウェブバイタルアノマリーから直接パーセンタイル集計とシンプルなイベントベースのトラブルシューティングを使用したりすることもできます。

Amazon Cognito – パスキー、E メール、テキストメッセージを使用したサインインなど、パスワードなしの認証によって、アプリケーションへのユーザーアクセスを保護できます。Amazon Cognito では、お客様が会社やアプリケーションのブランディングに合わせてパーソナライズできるホスト型サインインおよびサインアップエクスペリエンス、マネージドログインが導入されました。Cognito は、ユーザープールの新しい機能階層である Essentials と Plus、および開発者に焦点を当てた新しいコンソールエクスペリエンスをリリースします。詳細については、Donnie のブログ記事をお読みください。

Amazon Connect – 新しい顧客プロファイルとアウトバウンドキャンペーンを使用すると、顧客のニーズが潜在的な問題となる前に積極的に対応できます。Amazon Connect Contact Lens は、カスタムダッシュボードの作成と、既存のダッシュボードからのウィジェットの追加または削除のサポートを開始しました。新しい Amazon Connect Email を使用して、顧客から会社のアドレスに送信された E メールや、ウェブサイトまたはモバイルアプリのウェブフォームから送信された E メールを受信して、返信することができます。

Amazon EC2 – Amazon Application Recovery Controller (ARC) のゾーンシフトとゾーン自動シフトを使用して、Auto Scaling グループ (ASG) の EC2 インスタンスの起動を障害のあるアベイラビリティーゾーン (AZ) から遠ざけ、別の AZ で正常に動作していないアプリケーションをすばやく回復できます。Application Load Balancer (ALB) は、HTTP リクエストとレスポンスヘッダーの変更のサポートを開始しました。これにより、アプリケーションコードを変更しなくても、アプリケーションのトラフィックとセキュリティ状態をより細かく管理できるようになります。

AWS End User Messaging (別名 Amazon Pinpoint) – SMS および MMS チャネルを介して送信されたメッセージのフィードバックを追跡したり、国のルール設定を上書きして個々の電話番号へのメッセージを明示的にブロックまたは許可したり、SMS リソースのコスト配分タグを使用してリソースに関連する各タグの支出を追跡したりできるようになりました。AWS End User Messaging は、Amazon EventBridge との統合もサポートするようになりました。

AWS LambdaLambda SnapStart for Python と .NET 関数を使用すると、1 秒未満という高速の起動パフォーマンスを実現できます。AWS Lambda は、非同期呼び出しの障害イベント送信先として Amazon S3 をサポートするようになりました。また、Lambda を使用して構築されたサーバーレスアプリケーションのヘルスとパフォーマンスを簡単にモニタリングできる Amazon CloudWatch Application Signals のサポートも開始しました。Apache Kafka イベントソースをサブスクライブするイベントソースマッピング (ESM) で、新しい Node.js 22 ランタイムプロビジョンドモードを使用することもできます。

Amazon OpenSearch Service1 つのクラスターを 1,000 個のデータノード (1,000 個のホットノードおよび/または 750 個のウォームノード) にスケールして、25 ペタバイトのデータを管理できます。Amazon OpenSearch Service では、OpenSearch の検索および分析機能を拡張するための新しいプラグイン管理オプション、Custom Plugins が導入されました。

Amazon Q Business表形式検索を使用して、Q Business に取り込んだドキュメントに埋め込まれたテーブルから、回答を抽出できます。再度アップロードするのではなく、ファイルをドラッグアンドドロップでアップロードして、最近アップロードしたファイルを新しい会話で再利用できます。Amazon Q Business では、Smartsheet 全般、 AsanaGoogle カレンダー との統合 (プレビュー版) がサポートされるようになりました。これにより、選択したデータソースとインデックスを自動的に同期できます。Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge 用の Q Business ブラウザ拡張機能を使用することもできます。

Amazon Q Developer表示している AWS マネジメントコンソールのページに関連する質問を直接行うことができるため、クエリでサービスやリソースを指定する必要はありません。また、IDE で Q Developer が生成したカスタマイズ可能なチャット応答を使用して、Q Developer をプライベートコードベースに安全に接続し、より正確なチャット応答を受信することもできます。最後に、AWS コンソールモバイルアプリの音声入力および出力機能を会話プロンプトと併用して、AWS アカウントのリソースを一覧表示できます。

Amazon QuickSightLayer Map を使用して販売地域やユーザー定義リージョンなどのカスタムの地理的境界を視覚化し、Image Component で画像を直接アップロードして、会社のロゴの追加などのさまざまな用途に使用できます。Amazon QuickSight は、既存のダッシュボードまたは分析から現在の分析にビジュアルをインポートする機能と、プレビュー版の Highcharts Core ライブラリを使用して、カスタムのビジュアライゼーションを作成する Highcharts ビジュアルを提供します。

Amazon Redshift – Amazon EC2 インスタンス上の Confluent Managed Cloud およびセルフマネージド Apache Kafka クラスターのより幅広いストリーミングソースからデータを取り込むことができます。また、強化されたセキュリティデフォルトからデータを取り込むこと可能です。これにより、データセキュリティのベストプラクティスを順守し、潜在的な設定ミスのリスクを軽減できます。

AWS System Manager新たに改善された AWS Systems Manager を使用すると、ノードを大規模に管理するために要望の多かったクロスアカウントおよびクロスリージョンのエクスペリエンスが実現します。AWS Systems Manager は、Windows Server 2025、Ubuntu Server 24.04、Ubuntu Server 24.10 を実行するインスタンスのサポートを開始しました。

Amazon S3 – ユーザーに代わってオブジェクトを期限切れにするよう S3 Express One を設定し、S3 Express One Zone でデータをオブジェクトに追加することができます。Mountpoint for Amazon S3 では、Amazon S3 Express One Zone を高パフォーマンスのリードキャッシュとして使用することもできます。Amazon S3 Connector for PyTorch は分散チェックポイント (DCP) のサポートを開始し、Amazon S3 にチェックポイントを書き込む時間が短縮されました。

Amazon VPC – ネットワーク管理者およびセキュリティ管理者が VPC のインターネットトラフィックを正式にブロックできるようにする新しい一元化された宣言型コントロール、Block Public Access (BPA) for VPC を使用できます。Amazon VPC Lattice では Amazon ECS とのネイティブ統合の提供が開始され、コンテナ化されたアプリケーションを簡単にデプロイ、管理、スケールできるようになりました。

このブログで取り上げなかったリリースニュースはまだまだあります。詳細については、「AWS の最新情報」を参照してください。

AWS re:Invent でバーチャルにお会いしましょう
AWS re:Invent 202412 月 2 日週、私たちは米国ラスベガスで AWS の最新情報を聞き、エキスパートから学び、グローバルクラウドコミュニティとつながります。re:Invent に参加する場合は、出発前にアジェンダセッションカタログ参加者ガイドを確認してください。

2024年の re:Invent に直接参加できない方のために、AWS では基調講演とイノベーショントークをライブストリーミングするオプションもご用意しています。オンラインパスに登録することで、イベント後にオンデマンドの基調講演、イノベーショントーク、および厳選されたブレイクアウトセッションにアクセスできます。また、ワンクリックでイベント登録が可能で、多くの AWS ツールやサービスにアクセスできる個人アカウント、AWS ビルダー ID にもご登録いただけます。

12 月 2 日週もどうぞお楽しみに!

Channy

原文はこちらです。