AWS JAPAN APN ブログ
内製化支援推進 AWS パートナーの新規追加と、2021 年の活動振り返り、2022 年の取り組みについて
Partner Solutions Architect の髙橋です。今回は「内製化支援推進 AWS パートナー」の取り組みについて、新規参加パートナーの紹介、2021 年の活動振り返り、2022 年の取り組み、という 3 つの観点でご紹介致します。
AWS では様々な AWS パートナープログラムを通じ、AWS パートナーとともにお客様のデジタルトランスフォーメーションの支援を行っております。その中で、AWS に対する深い知見と多くの経験を持ち、ユーザー企業の内製化を支援するための様々なソリューションを持った AWS パートナーを「内製化支援推進 AWS パートナー」と位置づけました。「内製化支援推進 AWS パートナー」とともに AWS は企業の内製化に向けての課題解決に取り組んでいます。
2022 年 3 月 新規参加パートナーのお知らせ
本日は、内製化支援推進 AWS パートナーに新規参加された AWS パートナーを紹介いたします。こちらのパートナーは、お客様の内製化支援の取り組みを支援するサービスを持ち、お客様の内製化を支援した実績があることで新規参加となりました。新規参加となった AWS パートナーは以下の 4 社となります。
上記の 4 社を追加し、内製化支援推進 AWS パートナーは合わせて以下の 19 社となりました。
下記が、賛同企業の皆様の内製化支援サービスとなります。
(以下社名の五十音順)
2021 年の活動振り返り
2021 年は、「内製化支援推進 AWSパートナー」という枠組みを APN Blog:内製化支援推進 AWSパートナーの記事にて発表し、10 社の AWS パートナーから取り組みを開始しました。2021 年 10 月 1 日には APN Blog:内製化支援推進 AWSパートナー 新規参加パートナーのご紹介の記事にて追加 5 社の AWS パートナーを発表し、計 15 社となりました。この 15 社の AWS パートナーの皆様とともに実施したいくつかの活動についてこちらでご紹介します。
ANGEL Dojo for End Users with AWS Partners の開催
まずは、ANGEL Dojo の開催です。ANGEL Dojo は参加企業から選出された 4 〜 6 名のメンバーでチームを組み、3 ヶ月間の疑似プロジェクトを通じて、AWS を活用したチーム開発を体感いただくトレーニングです。擬似プロジェクトでは、Amazon におけるものづくりの考え方の基本となる “Working Backwards” を活用したサービスの企画から、AWS を活用したプロトタイプの開発まで進めていただくことで、より実践的なスキルを磨いていただくことを狙っています。“Working Backwards” とは、サービス等の企画を行う際に、お客様を起点に、プレスリリース、よくある質問、お客様体験を表現するビジュアルによって検討を行う考え方です。2021 年に実施した ANGEL Dojo にはエンドユーザー企業、AWS パートナー含め、13 社 65 名の方にご参加いただきました。その模様はこちらの APN Blog:内製化支援推進 AWSパートナー記事一覧をご覧ください。
ANGEL Dojo 実施後に取得したアンケートでは参加者の 97% の方にご満足いただき、また、以下のようなフィードバックを頂戴しました。
- AWS リソースをより実践的に触れるので、普段資格の勉強などで触れるのとは違った知識を得ることができると期待していましたし、実現できました
- 個人的に Amazon の姿勢(顧客至上主義)が非常に勉強になった
- 今後内製化体制を強化していく当社にとっては、自社の現状での課題点や内製化実現に向けた障壁等を把握できる非常に有意義な 3 か月間であったと感じております
参加いただいたユーザー企業においては ANGEL Dojo 後に、AWS のさらなる積極的な活用や、“Working Backwards” をはじめとする Amazon の考え方を活用し、IT 内製化やデジタルトランスフォーメーションに向けた具体的な取り組みが始まっています。
AWS を活用した内製化事例
また、各パートナーが取り組んだお客様による内製化を支援したケースについて、AWS 導入事例:株式会社星野リゾートや、AWS 導入事例:株式会社リンクステーションといった事例を公開致しました。それぞれのお客様の内製化の具体的な取り組みや、それに対して AWS パートナーがどのように支援をしたのかが掲載されておりますので、ぜひご覧ください。他にもお客様の内製化を支援している AWS パートナーの数多くの事例があり、多くの AWS パートナーが内製化に取り組みたいお客様の支援をされています。
「内製化支援推進 AWS パートナー」主導での様々な活動
「内製化支援推進 AWS パートナー」主導での活動も様々行われました。例えばある AWS パートナーは、お客様向けに内製化支援ハッカソンを実施され、お客様の IT 内製化やデジタルトランスフォーメーションに繋がる活動に取り組まれています。また、ある AWS パートナーは、内製化に関するウェビナーを開催し、そのウェビナー参加者に向けて後日、AWS が協力した形で “Working Backwards” のワークショップを実施しました。こうした AWS パートナー主導での活動においても、お客様の内製化を支援する活動が数多く行われています。
2022 年の取り組みについて
昨年 2021 年の活動内容を踏まえ、2022 年における取り組みとしては、引き続き ANGEL Dojo を開催致します。2022 年も同様に、AWS パートナーとともにエンドユーザーの内製化を支援する取り組みとして実施します。今回は、前回よりもユーザー企業の皆様の参加枠を増やし、より規模を拡大して実施することを計画しております。ANGEL Dojo が始まりましたら適宜 APN Blog にて活動報告を共有致しますので、乞うご期待ください。
また、ANGEL Dojo と並行してお客様の内製化を支援するために「内製化支援推進 AWS パートナー 」と協力し、様々な活動を行います。AWS パートナー主導でのセミナー、お客様の内製化に繋がるワークショップのご提供、AWS パートナー主催でお客様に実施するハッカソンなど、AWS が主催する ANGEL Dojo 以外にも、AWS パートナーとともにお客様の内製化を支援する取り組みを進めていきます。
まとめ
今回の記事は「内製化支援推進 AWSパートナー」の取り組みに関して、新規参加となった AWS パートナー、2021 年の活動振り返り、2022 年の取り組み、をお知らせしました。IT の内製化においてユーザー企業自身がオーナーシップを取り、自らが責任、判断権限を持って進めていくことは、今の変化が激しい時代においては非常に重要です。しかし、人材の不足や、様々なハードルがあり、即座に IT の完全な内製化を始めることは非常に難しいという側面もあります。AWS パートナーアライアンスチームは、ユーザー企業自身が AWS パートナーと連携し、自社のやり方にあった「内製化の形」を模索し作りあげることで、オーナーシップを持って取り組めるように今後も AWS パートナーと連携して支援していきます。