ユーザーと共に成長する AWS コミュニティを支援する 4 つの柱

2023-02-02
コミュニティ通信

沼口 繁

こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社でユーザーコミュニティプログラムを担当している沼口です。

今回は AWS のユーザーコミュニティプログラムをご紹介します。AWS は開発者、技術者、AWS に興味をお持ちのお客様の知見の共有を支援し、より成長をしていただくために、ユーザーコミュニティ活動を支援しています。本記事は、それらの理解を深めていただくことを目的としています。


世界でも類を見ない日本の AWS ユーザーグループ

日本における AWS ユーザーコミュニティといえば多くの方が JAWS-UG (ジョーズ) を思い浮かべるかもしれません。JAWS-UG の歴史は長く、活動を開始したのは 2010 年の 2 月、東京・名古屋・大阪・福岡・仙台から始まった熱意あるムーブメントは 4 年後の 2014 年には 52 の支部まで広がり、ほぼすべての都道府県をカバーするに至りました。

2015 年以降はテーマ別の専門支部が台頭し、2023 年現在は JAWS-UG のホームページには合計 63 の支部が支部一覧で紹介されております。近年は AWS Startup Community といった新しいユーザーグループも活動を開始し、昨年の 2022 年では年間に 390 回以上の勉強会・イベントを開催し、延べ 21,000人を越える人たちの参加の機会を創出し、各コミュニティの登録ユーザー数も延べ 61,000 人を越えました。

Japan AWS User Group の単語の頭文字の JAWS (-UG) がサメのパニックムービーと同じ発音から、ユーザーグループのアイコンにサメが使われています。


グローバルコミュニティプログラムの 4 つの柱

このようなユーザーコミュニティの活動は日本だけではなく、もちろん世界各国でも行われています。また、それまで各国が独自に行っていたユーザーコミュニティへの支援をリージョン、グローバルで共通化して、全世界の AWS ユーザーがユーザーコミュニティプログラムのベネフィットを享受できるように整備しています。

昨年12月の AWS re:Invent では、Expo 会場に「AWS Community」ブースを設置して、世界各国のユーザーグループのリーダーがユーザーグループの活動を参加者に紹介しました。加えて、ユーザーグループリーダーが参加するワークショップも行われ、各国のユーザーグループ活動の現状や課題の共有を行いました。

また、昨年の 9 月に APJ (アジア・パシフィック・ジャパン) リージョンで活動しているユーザーグループリーダーをタイのバンコクに招き、APAC Community Summit が開催されました。日本からは 30 人弱のユーザーグループリーダーが参加、他の国のユーザーグループリーダーと親交を深めました。ユーザーグループによる勉強会・ミートアップといった草の根の活動は、すべてのユーザーコミュニティプログラムの「基盤」となります。AWS は AWS ユーザーグループ活動を継続して支援していきます。

また、開発者や技術者へインフルエンサーとして活動している個人を表彰する制度のグローバル化も進みました。「AWS ヒーロー」はその中でもトップのリコグニッションアワードです。2023 年 1 月時点で全世界に 244 人の方が AWS ヒーローを受賞されており、日本からは 15 人の方が選出されています。それぞれユーザーコミュニティ活動、ブログや書籍などでのコンテンツの提供、オープンソースプロジェクトでの貢献など、グローバルでみてもその卓越した活動が評価されました。

AWS ヒーローが AWS 社員によるノミネーションであることに対し、「AWS コミュニティビルダー」は自らの活動実績を自己申告し、その内容が認められるとプログラムに参加することができる幅広いリコグニッションアワードです。1 年に 2 回の応募機会があり、基本的なコミュニケーションは英語ベースですが、AWS プロダクトチームによるサービスアップデート情報や他のコミュニティリーダーとのネットワーキングの機会を提供します。

AWS ユーザーグループ、AWS ヒーロー、AWS コミュニティビルダーという 3 つの柱を紹介しましたが、今年より「AWS クラウドクラブという、もう一つの新しい柱がグローバルコミュニティプログラムに追加されました。ユーザーコミュニティプログラムはデベロッパー、エンジニア、ビルダーといったユーザーにフォーカスしていますが、クラウドクラブは将来のデベロッパーとなりうる「学生」にフォーカスしたコミュニティ支援プログラムです。これから日本でも学生コミュニティおよびそのリーダーの支援体制を準備中です。

このコミュニティプログラムの 4 つの柱については、AWS ウェブサイトの「デベロッパーセンター」の「AWS コミュニティに参加する」から参照することができます。


まずは AWS ユーザーグループ勉強会に参加してみましょう

ユーザーグループの勉強会というと、「AWS 初心者の自分にはまだ早い」、「何か聞かれた答えられない」と不安になる方もいるのではないでしょうか。

AWS ヒーローや AWS コミュニティビルダー、そして AWS ユーザーグループのリーダーになっている人たちの中にも同じように不安になり、最初は距離をおいていた人もいます。そのような人たちの経験談なども含めて勉強会やその懇親会では知見を聞くことができます。

幸い、日本は他の国と比べ毎日のようにどこかで AWS ユーザーグループの勉強会が行われています。現在はオンライン開催の勉強会も多く、住んでいる場所を問わず参加できるもの多く、さらに初心者支部、情シス支部、クラウド女子会、関西女子会、AWS Startup Community といった参加者属性別のユーザーコミュニティもあります。地域支部はディスカッションテーマがきまっていない分、興味ある分野をリクエストして勉強会でとりあげる可能性が高いです。

多くの開発者や技術者がなぜユーザーコミュニティ活動をするのか、参加するのかについて、AWS マンガ で取り上げていますので、そちらもぜひ参照してみてください。

AWS ユーザーグループによる勉強会情報は、支部単位のそれぞれの勉強会申込ページが詳しいですが、JAWS-UG の場合は JAWS-UG の Twitter アカウント(@jawsdays) で勉強会アップデートが投稿されます。そこから興味ある支部を見つけ、支部イベントページからメンバーとして登録することで、メールで勉強会・イベントアップデートを受け取ることができるようになります。

また、どんな支部があるかは JAWS-UG のホームページの支部一覧ページ から参照することができ、AWS のウェブサイトでも上述の「デベロッパーセンター」の「AWS ユーザーグループを見つける」から探すことができます。


その他の情報リソース


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筆者プロフィール

沼口 繁 (ぬまぐち しげる)
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
シニアコミュニティプログラムマネージャー

AWS のユーザーグループ JAWS-UG (Japan AWS User Group) の活動を支援し、より多くの人が AWS に接する機会を増やすことをミッションとしています。高い熱意をもって活動されている JAWS-UG の運営の皆さんには感謝しかありません。いつも本当にありがとうございます。

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