継続的インテグレーションと継続的デプロイのパイプラインは、自動化、容易な管理、視認性の提供を行えるものである必要があります。AWS を使用することで、まさに必要とするものが得られています。従来のオンプレミス環境で簡単に得られなかったレベルのシンプルさと透明性を実現しています。
Sam Keen 氏 製品アーキテクチャディレクター
lululemon-image-2

lululemon athletica では、AWS を使用することで開発環境の立ち上げを数日間から数分間に短縮し、環境の自動化、継続的インテグレーションと継続的デプロイが可能になりました。カナダで創業し、ヨガからインスパイアされたアパレルをはじめとした衣料品を、世界 350 か所以上で販売しています。lululemon athletica では、開発環境とテスト環境を AWS クラウドで実行しており、近日、モバイルアプリケーションもこれに加わります。

数年前、lululemon ではデジタルサービスの提供を増やし、より迅速に、数々の新しいアプリケーションや新機能のリリースを行うことを決定しました。しかし、どこにでも見られるような IT 環境だったため、新しいアプリケーションを迅速に開発する能力は限定的でした。このほど新製品の開発環境の設計と実装のため採用された製品アーキテクチャディレクターの Sam Keen 氏は、「求められる速さで移行を進める力を備えていませんでした」と語ります。

例えば、lululemon では開発者が新機能のテストに使用する開発環境を立ち上げるのに数日間かかるのが通常でした。Keen 氏は、「コストがかかり、スピードが不足していました。小規模の実験にも多くの時間がかかっていました」と言います。

lululemon では、開発プロセスを効率化し、新しい継続的インテグレーションと継続的デリバリーへのフォーカスをサポートすることも検討していました。「継続的インテグレーションと継続的デリバリーのパイプラインを実現するには、管理を簡素化し、できる限り多くの開発プロセスを自動化する必要がありました」と Keen 氏は言います。

lululemon では開発環境、テスト環境、本番環境のプラットフォームとして、アマゾン ウェブ サービス (AWS) を選択しました。「AWS は実績のあるクラウドプロバイダーです。また、これまで勤めてきた複数の会社でも AWS を豊富に経験してきました。AWS のサービスの幅広さは、他に類を見ません。また、多彩でありながらいまだに増加を続ける AWS の基本的なサービスのカタログも役立っています。例えば、カスタムのキューイングソリューションを実装して管理するのに時間を費やす必要がなくなり、より多くの時間を独自の製品コードベースに投入できるようになりました」と Keen 氏は言います。

lululemon では、AWS のさまざまなサービスを利用して、完全に自動化された継続的インテグレーションと継続的デリバリーのシステムを構築しています。同社では AWS CloudFormation テンプレートを使用して、完全な開発環境を定義しています。「開発環境でも本番環境でも、日常的にデプロイするものはすべて CloudFormation で用意しています」と Keen 氏は語ります。同社のインフラストラクチャでは、デプロイ後の追加設定を必要としない、イミュータブルなコンポーネントを採用しています。lululemon では、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を使用して、イミュータブルなアーティファクトをデプロイしています。アーティファクトは継続的デリバリーサービスの AWS CodePipeline を使ってサーバーにデプロイされ、高速で信頼性の高いアプリケーションのアップデートが実現しています。アーティファクトはこの段階で、ウェブアプリケーションとウェブサービスをデプロイおよびスケーリングするサービスである AWS Elastic Beanstalk にデプロイされます。

また、lululemon では Amazon Cognito サービスを活用して、ユーザーを一意に識別し、内部のユーザープールを使用した認証の構築も行いました。

開発環境に加え、同社では Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスを使用して顧客向けのモバイルアプリケーションを AWS クラウドで実行することも計画しています。このアプリケーションでは、lululemon のストアが拠点とする地域に特化したカスタムコンテンツを提供します。

AWS のサービスで開発環境とテスト環境の自動化と簡素化を行うことで、lululemon では開発にかかる時間を削減できました。「2 日間かかっていた新しい本番稼働用アカウントの構築は、AWS CloudFormation テンプレートと AWS CodePipeline を使用して、今では数分間で行えるようになりました。これにより、わずかなコストで行う小規模なプロジェクトを立ち上げた場合でも、ごく短時間でセットアップを行えるようになりました。この俊敏性により、現状のリソースでできることのみで妥協せず、実験を行い、最善の解決策を見つけられるようになりました。AWS の導入により、新しい機能やアプリケーションを非常にすばやくリリースできるようになりました」と Keen 氏は語ります。

手動の手順の少ないシンプルな開発アプローチにより、lululemon では環境の管理性も改善されました。「すべてのインフラストラクチャを AWS CloudFormation で定義することで、単一の情報源が確立されました。インフラストラクチャへの変更は 1 か所のみで行い、変更による潜在的な影響を見ることもできるようになりました。また、CloudFormation テンプレートはソース管理に対応しているため、その点では変更管理も実現しています。AWS CloudFormation によって開発者にもたらされた価値は、非常に大きなものです」と Keen 氏は語ります。

lululemon では開発システムの透明性も向上しました。「AWS を使って、パイプラインの可視化を非常にシンプルに達成できました。継続的インテグレーションと継続的デプロイのパイプラインは、自動化、容易な管理、視認性の提供を行えるものである必要があります。AWS を使用することで、まさに必要とするものが得られています。従来のオンプレミス環境で簡単に得られなかったレベルのシンプルさと透明性を実現しています」と Keen 氏は言います。

同社では、モバイルアプリケーションをサポートする AWS のサービスを基盤として、各地のコミュニティとのかかわりを深めるためのデジタルツールを構築しています。「結果として lululemon では、従業員がコンシューマーの関心に合った動的なコンテンツをより簡単に作成できるようになりました。これまでの成功を基に、さらに新しいアプリケーションを構築して AWS で実行することを計画しています。AWS への移行は lululemon のビジネスにとって非常に良い決断でした」