主な成果
概要
Trustlyが急速に成長し始めたため、このフィンテック企業はデータ分析機能を近代化し、よりデータ主導型になりたいと考えていました。以前の分析ソリューションでは増え続ける会社データを処理しきれなくなった際に、Trustly は Amazon Web Services (AWS) に目を向け、代替手段を求めようとしました。データ主導型の組織に大規模な統合ビジネスインテリジェンスを提供する Amazon QuickSight を使用することで、生産性とスケーラビリティが向上し、コストが約 50% 削減され、ユーザーが独自に洞察を得ることができるようになりました。
Trustly について
フィンテック企業の Trustly はオープンバンキングソリューションを提供し、消費者がデビットカードやクレジットカードを使用するのではなく、銀行口座から販売者に直接に支払いを行えるように支援しています。Trustly は、8,300 を超える販売者と 6 億 5,000 万人の消費者、および12,000 の銀行を繋いでいます。
機会 | Amazon QuickSight と Amazon Redshift を使用して成長とスケーラビリティをサポート
有名なオープンバンキング組織である Trustly は、消費者がデビットカードやクレジットカードを使用するの代わりに、銀行口座から販売者に直接に支払いを行えるように支援しています。Trustly は、8,300 を超える販売者と 6 億 5,000 万人の消費者、および12,000 の銀行を繋いでいます。
同社は 2015 年に AWS を利用し始め、そのインフラストラクチャを AWS 上に構築しました。2022年、 Trustlyはデータ分析を最新化し、データ視覚化を強化することで、自社の成長を支える選択肢の模索を開始しました。Trustlyは、そのスケーラビリティの高さから、優れたコストパフォーマンスのクラウドデータウェアハウスでデータ主導の意思決定を強化する Amazon Redshift への移行を選択しました。プロジェクトの一環として、Trustly は QuickSight を実装し、ユーザーがデータを視覚化するのに役立つダッシュボードを迅速に構築しました。2023 年 2 月までに、Trustly は 6 か月足らずで Amazon Redshift に移行し、QuickSight を実装しました。「ダッシュボードを開発し、Amazon QuickSight の仕組みを理解するのはシンプルでした」と、Trustly の Director of Data Analytics を担当する Ricardo Oliveira 氏は言います。
モダナイズされた分析ソリューションを実装して以来、Trustly は AWS チームと緊密に連携して、QuickSight を引き続き強化するためのフィードバックを提供し、新機能の提案を行ってきました。「AWS チームと協力することで、多くの成果を達成できます」と Oliveira 氏は言います。また、Amazon QuickSight の継続的な改善のため、AWS はセキュリティパッチや新機能を自動的にリリースします。Trustly の Senior Director of Software and Security Operations を担当する Denner Padilha 氏は次のように述べています。「朝起きると、Amazon QuickSight に新機能が追加されていました。
ソリューション | 50% のコストと 4 倍の速さでインサイトを生成
QuickSight を使用することで Trustly は 1 つの画面からデータセット全体にアクセスできるようになり、データの包括的な視点をユーザーに提供します。また、Trustly はデータガバナンスを強化し、全員にアクセス権を与えるのではなく、特定のユーザーにデータを提供できるようになりました。サービスの間で互換性があるため、Trustly のデータは安全に保たれ、AWS を離れることはありません。「Amazon Redshift と Amazon QuickSight はネイティブに統合されています」と Oliveira 氏は言います。「データベースと視覚化ツールの間に何も設置する必要がないため、データの問題が減り、データの品質が向上しました」。
Trustly は、QuickSight と Redshift を使用すると、自社の分析ソリューションが以前のソリューションよりも 4 倍速くインサイトを生成できると推定しています。「チームの規模は同じでも、より多くの成果を上げることができます」と Padilha 氏は言います。「このソリューションにより、可視性、監視、可用性、回復力が向上しました」。
プロジェクトの完了後、Trustly はソリューションを急速にスケールし、ユーザー数を 80 人から 300 人に増やしました。Trustly は、このソリューションの維持コストが 50% 削減され、同社におけるリソースの使用が効率化され、より多くのユーザーにアクセスを提供できるようになったと推定しています。「Amazon QuickSight はサーバーレスなので、より多くのチームやユーザーを非常に迅速かつ簡単にオンボーディングできます」と Padilha 氏は言います。ソリューションが全体的にそれほど複雑ではないため、Trustly のデータ分析チームは、広範囲にわたるトレーニングを必要とせずに、新しいダッシュボードをより短時間で開発することもできます。
以前のソリューションでは、1 人のアナリストがダッシュボードの管理に 1 日 4 時間を費やしていたため、ユーザーはクエリへの応答を待たなければならないことがよくありました。新しいソリューションにより、ユーザーは付加価値のある作業に集中できます。また、Trustly では、ほぼリアルタイムのデータを活用できるダッシュボードの更新は従来 1 日に 3 回お紺われていましたが、現在は 15 分ごとに更新が行われ、より正確なインサイトにつながる最新のデータを提供することもできます。「私たちはほぼ毎月新製品をローンチしているので、それらのプロジェクトをサポートするための重要業績評価指標とダッシュボードが必要です」と Oliveira 氏は言います。「当社のソリューションを AWS 上に構築することで、このペースを維持できます」。
Trustlyは、洞察の構築と利用を簡単にするジェネレーティブビジネスインテリジェンスアシスタントであるQuickSightのAmazon Qを使用することで、ユーザーが技術チームに頼らずに自然言語クエリを使用してデータをセルフサービス化できるようにします。「クエリを実行すると、間違いを犯したり、誤ったデータを引き出したりする機会が増えます」と Oliveira 氏は言います。「Amazon Q in QuickSight を使用することで、当社の最高執行責任者や最高経営責任者でさえも自然言語を使って関与し、質問をすることができます」。
ユーザーがデータをセルフサービスで利用できれば、インサイトへのアクセスが速くなり、すぐに意思決定を下すことができます。この機能により、重要性の低いリクエストが減り、データ分析チームに送られるべきクエリはリダイレクトされため、技術チームの時間も節約できます。6 か月以上にわたって、リスク、データサイエンス、エグゼクティブ、プロダクト、セールスの各チームの Trustly ユーザーが Amazon Q in QuickSight を使用して 15,000 件の質問を送信して回答を得ました。その精度は 89% です。顧客固有の命名規則で Amazon Q in QuickSight が質問を理解できない場合、Trustly のデータ分析チームは、次回その用語が使用されたときにサービスが正確な結果を返すように調整できます。「Amazon QuickSight を使用すると、ユーザーは適切なタイミングと適切な形式でデータにアクセスできるため、意思決定が迅速になり、販売者との関係が強化されます」と Oliveira 氏は言います。
成果 | AWS の使用によるデータガバナンスとデータリテラシーの向上
2024 年、Trustly はデータカタログ、データリネージュ、データ品質を強化することでデータガバナンスを改善することを計画しています。これにより、チームはデータライフサイクル全体をより詳細に把握できるようになります。また、Trustly は、データ主導型企業になるというビジョンを支えるために、引き続きソリューションに投資し、従業員にデータリテラシースキルを身に付けさせる予定です。「AWS で強化されたソリューションは、当社の目標を達成するための道を開いてくれました」と Padilha 氏は言います。
アーキテクチャ図
Amazon QuickSight を使用すると、ユーザーは適切な形式のデータに適切なタイミングでアクセスできるため、意思決定が迅速になり、マーチャントとの関係が強化されます。
リカルド・オリベイラ
Trustly、データアナリティクス担当ディレクター利用している AWS のサービス
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