投稿日: Jul 2, 2020
Amazon RDS Performance Insights は、PostgreSQL 互換の Amazon Aurora、Amazon RDS for PostgreSQL、Amazon RDS for MySQL、および Amazon RDS for MariaDB でのクエリプランの収集と追跡をサポートしています。これにより、クエリプランの変更が、長時間実行されているクエリまたはスタッククエリの原因であるかどうかを簡単に識別できます。
クエリプランは、リレーショナルデータベース管理システム (DBMS) のデータにアクセスするために使用する一連の手順です。DBMS クエリオプティマイザーは、さまざまな方法を選択して特定のクエリを実行しており、そのパフォーマンスはまちまちです。クエリオプティマイザーは不完全であるため、データベースのユーザーと管理者は、パフォーマンスを向上させるために、手動で計画を調べて調整する必要がある場合があります。このパフォーマンスデータの関連付けには、専門知識がなければ何時間もかかる作業になる場合があります。
RDS Performance Insights により、どのデータベースユーザーも、ビジュアルなダッシュボードを開始点として、最もリソースを集中的に使う SQL クエリを数秒の内に特定することが可能になります。現在、RDS Performance Insights は、リソースを集中的に使用する SQL クエリのクエリプランも収集し、長期間保存しています。SQL クエリのパフォーマンスの変化がクエリプランの違いによるものかどうかを判断し、古いクエリプランと新しいクエリプランを比較できます。これにより、低速の SQL クエリを最適化したり、データベースにインデックスを追加したりスケーリングを行うといった、アプリケーションの改善につなげられます。
Amazon RDS Performance Insights はデータベースパフォーマンスのチューニングとモニタリングを行う RDS の機能の 1 つで、データベースの負荷を視覚的に評価し、いつどこに措置を講じたらよいかを判断するのに役立ちます。Amazon RDS マネジメントコンソールでクリックを一度するだけで、Amazon RDS データベースに完全マネージド型のパフォーマンス監視ソリューションを追加できます。RDS Performance Insights には、サポートされた Amazon Aurora クラスターと Amazon RDS インスタンスが含まれ、いかなる追加コストもなしで、ローリングする 7 日分の記録ウィンドウでのパフォーマンスを保存することができます。もっと長い期間の保存が必要なときは、最大 2 年間のパフォーマンス履歴を有料で保存することもできます。
RDS Performance Insights が提供されるリージョンの完全なリストは、AWS のリージョンでご確認ください。RDS Performance Insights および、サポートされるデータベースエンジンの詳細については、「Amazon RDS ユーザーガイド」をご参照ください。