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AWS Weekly Roundup – Amazon Bedrock に向ける新しいモデル、CloudFront 埋め込み型 POP など – 2024 年 3 月 4 日
3月4日週は忙しい一週間でした。新しい種類の Amazon CloudFront インフラストラクチャ、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) に保存されているデータをより効率的に分析する方法、および新しい生成 AI 機能を導入しました。
2月26日週のリリース
注目すべき内容はこちらです。
Amazon Bedrock – Mistral AI の Mixtral 8x7B および Mistral 7B ファンデーションモデルが Amazon Bedrock で一般利用可能になりました。詳細については、Donnie の投稿をご覧ください。ここでは、同僚の Mike により、Mistral 7B と Mixtral 8x7B モデルについてより詳しく説明します。
Amazon Bedrock のナレッジベース – ハイブリッド検索のサポートにより、検索で得た結果、特にキーワード検索結果の関連性を高めることができます。AWS 機械学習ブログ内のこの投稿にあるより多くの詳細と例をご覧ください。
Amazon CloudFront – インターネットサービスプロバイダー (ISP) およびモバイルネットワークオペレーター (MNO) のネットワーク内で、エンドユーザーに最も近い場所にデプロイされる新しいタイプの CloudFront インフラストラクチャである埋め込み型 Point of Presence (POP) の利用が可能になったと発表しました。埋め込み型 POP は、大規模なライブストリーム動画、ビデオオンデマンド (VOD)、ゲームダウンロードなどのサービスを提供するためにカスタマイズされています。現在、CloudFront は世界 200 以上の都市に 600 以上の埋め込み型 POP を導入しています。
Amazon Kinesis Data Streams – ストリーム内のデータをリアルタイムで分析して視覚化できるように、AWS マネジメントコンソールで SQL クエリをワンクリックで実行することを可能にしました。
Amazon EventBridge – API 送信先がコンテンツタイプのヘッダーのカスタマイズをサポートするようになりました。独自のコンテンツタイプを定義することで、CloudEvents へのサポートなど、より多くの API 送信先 HTTP ターゲットを利用可能にすることができます。詳細については、AWS Lambda のプリンシパルエンジニアである Nik によるこの X/Twitter スレッドを参照してください。
Amazon MWAA – Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (MWAA) で Apache Airflow バージョン 2.8 に向ける環境を作成できるようになりました。詳細については、この AWS ビッグデータブログ投稿をご覧ください。
Amazon CloudWatch Logs – IPv6 をサポートする CloudWatch Logs を使用すると、IPv4 と IPv6 の両方をサポートするデュアルスタックネットワーク上で Amazon CloudWatch ロググループを実行することにより、ネットワークスタックを簡素化できます。IPv6 をサポートする AWS サービスに関する詳細情報について、このドキュメント内で確認できます。
SQL Workbench for Amazon DynamoDB – このクライアント側アプリケーションで拡張可能な高性能データモデルを視覚化して構築する際に、開発環境間でのテーブルのクローン作成が可能になりました。この機能を使用すると、複数の開発環境で同じ状態の Amazon DynamoDB テーブルを使用して、コードを開発およびテストすることができます。
AWS Cloud Development Kit (AWS CDK) – 新しい AWS AppConfig レベル 2 (L2) コンストラクトは、機能フラグや動的設定データを含む AWS AppConfig リソースのプロビジョニングを簡素化します。
Amazon Location Service – iOS および Android プラットフォーム用の認証ライブラリを使用して、Amazon Location Service をモバイルアプリに簡単に統合できるようになりました。ライブラリは API キーと Amazon Cognito 認証をサポートしています。
Amazon SageMaker – Amazon S3 Express One Zone ストレージクラスを使用して、Amazon SageMaker モデルのトレーニングを加速し、トレーニングデータ、チェックポイント、およびモデルアウトプットの読み込み時間を短縮することができるようになりました。S3 Express One Zone はパフォーマンスに重点を置くアプリケーションのために特別に設計されたもので、より速いクラウドオブジェクトストレージ、安定な一桁のミリ秒単位レベルのリクエスト遅延および高いスループットを提供します。
Amazon Data Firehose – CloudWatch Logs のメッセージ抽出をサポートするようになりました。CloudWatch Logs レコードはネストされた JSON 構造を使用しており、各レコード内のメッセージはヘッダー情報に埋め込まれています。ヘッダー情報にフィルタを掛けて、埋め込まれたメッセージのみを送信先に配信することがより容易になり、その後の処理とストレージのコストを削減します。
Amazon OpenSearch – Terraform は今、Amazon OpenSearch Serviceの完全に管理されたデータインジェスト層である Amazon OpenSearch Ingestion のデプロイメントをサポートするようになりました。これにより、ペタバイト規模のデータを取り込んで処理した後に、Amazon OpenSearch が管理するクラスターやサーバーレスコレクションでデータをインデックス化することが可能になります。詳細については、この AWS ビッグデータブログ投稿をご覧ください。
AWS Mainframe Modernization – AWS Blu Age Runtime は AWS Fargate 上の Amazon ECS でのシームレスなデプロイが可能になり、サーバーレスコンテナで近代化されたアプリケーションを実行できるようになりました。
AWS Local Zones – アトランタに新設された Local Zones は、リアルタイムゲーム、ハイブリッド移行、メディアやエンターテインメントのコンテンツの作成、ライブビデオストリーミング、エンジニアリングシミュレーションなど、ミリ秒単位の低遅延が求められるユーズケースに向けるアプリケーションをサポートします。
AWS からの発表の完全なリストについては、「AWS の最新情報」ページをご覧ください。
その他の AWS のニュース
皆さんが興味を持ちそうな追加のプロジェクト、プログラム、ニュース項目をいくつか紹介します。
PartyRock Hackathon は今月終了ですが、まだ参加してコードなしのアプリを作る時間があります! これは、新しい場所を訪れる際に何をすべきかを計画するのに役立つクイックアプリのスクリーンショットです。
Amazon Bedrock のナレッジベースを用いた創薬のための RAG の使用 – 生成 AI の非常に興味深い使用例です。
複雑なクエリを生成および自動修正し、さまざまなデータソースにクエリを実行する、堅牢なテキストから SQL へのソリューションを構築するための完全なソリューションを紹介します。
AWS での .NET 8 サポートの素敵な概要です。これはプラットフォーム全体の .NET の最新長期サポート (LTS) バージョンです。
AWS WAF トラフィック概要ダッシュボードの紹介 – AWS WAF によって保護されたアプリケーションのセキュリティ態勢について、情報に基づいた意思決定を支援する新しいツールです。
Mountpoint for Amazon S3 を使用してハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) デプロイの速度とコストを改善する方法に関するヒントをいくつか紹介します。Mountpoint for Amazon S3 は、コンピューティングインスタンスに S3 バケットをマウントし、ローカルファイルシステムとしてアクセスするために使用できるオープンソースのファイルクライアントです。
私の同僚である Ricardo が、AWS コミュニティからの新しいオープンソースプロジェクト、ツール、デモをハイライトするこの週刊オープンソースニュースレターを執筆しています。
今後の AWS イベント
AWS Summit シーズンが戻ってきていることを実感していたはずです! 最初のイベントはヨーロッパで、パリ (4 月 3 日)、アムステルダム (4 月 9 日)、ロンドン (4 月 24 日) で参加できます。3 月 12 日にブリュッセルで開催される AWS 公共部門シンポジウムでは、公共部門の業界リーダーや AWS の専門家に会うことができます。
AWS Innovate は、インフラストラクチャとアプリケーションを設計、デプロイ、運用するための適切なスキルを身に付けるのに役立つオンラインイベントです。アメリカ大陸向けの AWS Innovate Generative AI + Data Edition は 3 月 14 日に開始されます。これは、2 月に開催したアジア太平洋地域と日本、EMEA のイベントに続くものです。
世界中の AWS ユーザーグループおよび AWS クラウドクラブからのボランティアが主催する AWS コミュニティ re:Invent re:Cap イベントがまだいくつかあります。これらのイベントでは、AWS re:Invent からの最新の発表について知ることができます。
こちらで、近日中に開催されるすべての対面およびバーチャルイベントを閲覧することができます。
今週のニュースは以上です。3月11日週に次回 Weekly Roundup もお楽しみに!
– Danilo
この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします。
原文はこちらです。