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【開催報告&動画公開】 re:Invent Recap 2023 建設・不動産・物流・交通業向け

はじめに

アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 ソリューションアーキテクトの馬渕です。

2024 年 1 月 30 日、AWS re:Invent 2023 のアップデートから建設・不動産・物流・交通業向けのアップデートや事例をご紹介する Recap (振り返り) ウェビナーを開催しました。今回のウェビナーでは、AWS ジャパンで業界特化でお客様の AWS 活用を支援するソリューションアーキテクトが、re:Invent での AWS からのアップデートやお客様事例をピックアップし、業界の最新動向も交えてご紹介しました。
今回のウェビナーでは、① re:Invent 2023キーノートおよび技術アップデート、② 物流業界事例と関連サービス紹介、③ 建設・不動産業界事例と関連サービス紹介、④ 交通ソリューション 事例と関連サービス紹介、の 4 つのセッションを配信しました。本ブログ記事では、セッション内容のサマリーと、セッションの資料・動画へのリンクをまとめてお届けします。

re:Invent 2023キーノートおよび技術アップデート (資料)

– 馬渕 俊介 アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 エンタープライズ統括技術本部 交通物流 ソリューションアーキテクト

このセッションでは、re:Invent 2023 の概要と、AWS のリーダーが目玉機能の発表とメッセージをお伝えする基調講演のご紹介を行いました。加えて、今年の発表の中で特に注目を集めた生成 AI についてもご紹介しました。「生成 AI とは何か?」という基本に始まり、AWS の主要な生成 AI サービスである Amazon Q ・ Amazon Bedrock のご紹介や、最新の交通・物流等の事例からみる生成 AI の最新動向、生成 AI 活用を成功させるためのコツについてお話しました。また、生成 AI をビジネスで活用するには自社のデータとの融合が必要となることから、データ関連のアップデートについてもご紹介しました。生成 AI サービスのご紹介では、活用イメージを持ちやすいようにデモ動画なども交えてご説明していますので、「AWS の生成 AI サービスが具体的にどう役立つのか?」という疑問の解消にもお役立ていただけます。

物流業界事例と関連サービス紹介 (資料)

– 横山 誠 アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 エンタープライズ統括技術本部 交通物流 シニアソリューションアーキテクト

さまざまな課題に直面している物流業界は、グローバルでビジネスを展開する多くの事業者にとって大きな関心ごとになっています。本セッションでは、データ活用による効率化とIoTによる自動化というテクノロジートレンドがどのように活用されているのかを紹介します。2022年に発表されたAWS Supply Chainは、2023年4月に一般公開されてからお客様のフィードバックを受けてより実用的な機能改善・追加が行われています。またAmazon RedshiftやAmazon QuickSightなどのAWSデータ分析サービスを組み合わせて、従来の売上や在庫ばかりでなく、作業員の行動のような情報もデータ化・可視化が進んでいます。物流倉庫ではマテリアル・ハンドリング機器のIoT化が注目されており、世界的な労働力の減少を受けて検証・導入が加速しています。なお、近年の生成AIの発展は音声アシスタントなどで利用されており、今後現場作業のデジタル化を大きく促進させる可能性があります。

建設・不動産業界事例と関連サービス紹介 (資料)

– 岩野 洋平 アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 エンタープライズ統括技術本部 建設不動産 シニアソリューションアーキテクト

建設と不動産業界では、建物やインフラ設備といった重要な都市機能を作り維持する中で老朽化や次世代の担い手不足、長時間労働など様々な課題があります。一方で、これらを改善する一つの手段として IoT や AI をクラウドと共に活用したデジタル化や業務改革が注目を浴びています。本セッションでは、AWS re:Invent 2023 で発表された事例セッションの中から IoT を活用したスマートホーム事例、デジタルツインとシミュレーションの融合やロボットを活用したインスペクション事例について紹介いたします。建物やインフラといったライフサイクルの長いハードウェア中心の世界にデジタルというライフサイクルが比較的短いソフトウェアを融合し、どういった改善や取り組みを進めているか参考にしてもらえればと思います。

交通ソリューション 事例と関連サービス紹介 (資料)

– 矢形 拓也 アマゾン ウェブ サービス ジャパン 合同会社 エンタープライズ統括技術本部 交通物流 シニアソリューションアーキテクト

多くの方が旅行やビジネスで公共交通機関を利用し、業界としての活気を取り戻しつつあると感じています。交通業界もインバウンドや生活サービスを拡充させることにより、新たなお客様のニーズをつかむべく様々な施策に取り組まれていると認識しています。re:Invent2023の振り返りとして、「AIを活用し働く人の負荷を軽減」、「お客様からの難しい問い合わせに挑むために」と「生活サービスを拡充するためのデータ活用」では発表された新サービスを中心にテーマに沿った利用方法についてお話をさせていただいています。セッション後半ではモダナイゼーションを推進されている United Airlines の事例や、現地で参加された日本のお客様が現地で感じられた事をご紹介させていただきました。航空会社、鉄道会社をはじめとした交通業界で働く皆様の取り組みにお役立ていただければ幸いです。

まとめ

2024 年 1 月 30 日に開催した AWS re:Invent Recap の振り返りとして、各セッションの概要をご紹介いたしました。セミナーにご参加いただいた方、誠にありがとうございました。参加頂けなかった方も、このブログから動画や資料を参照いただき、今後の AWS 活用の参考になりましたら幸いです。内容に関して、ご質問やご要望がございましたら、お問い合わせページ、もしくは担当営業までご連絡をお願いします。

馬渕 俊介 (Mabuchi, Shunsuke)

交通業界のお客様を支援するソリューションアーキテクト。前職では性能のスペシャリストとして従事していたため、負荷テストや性能問題分析の知見を持っています。好きな AWS サービスは Amazon CloudWatch、好きな AWS ソリューションは AWS での分散負荷テスト ソリューションです。