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ゲーム開発者のための re:Invent 2023 ガイド
この投稿は2023年10月26日に投稿された The Game Developer’s Guide to re:Invent 2023 を日本語化したものです。
AWS re:Invent 2023 の開催が迫りつつあります。re:Invent は開発者向けの年次カンファレンスで、今年は、11月27日から12月1日までの日程でラスベガスにて開催されます。AWS for Games は、世界中からの参加者を迎えるための準備を進めています。今年は、re:Invent の基調講演で発表される情報のほか、参加者は AWS for Games チームが厳選したパネルディスカッション、プレゼンテーション、ハンズオン形式の学習体験などの多種多様でエキサイティングなコンテンツを楽しむことができます。
今回のイベントのプログラムは、ゲーム開発者やその後ろにある業界が直面している最も大きな課題やトレンドについての議論を引き出すように設計されています。プログラムには、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のお客様である Riot Games、Epic Games、ニンテンドーシステムズによるセッションも含まれています。参加者はカスタマーブレークアウトレクチャーを聴講したり、AWSのエキスパートと1時間の少人数チョークトークでリアルワールドアーキテクチャの課題について議論することもできるほか、2時間のハンズオンワークショップに参加し少人数のグループワークで AWS サービスを使って問題を解いたり、主要な業界テーマをカバーした20分のライトニングトークを聞いたりなど、様々なコンテンツを楽しむことができます。
さらに、AWS for Games は11月28日火曜日の午後6時から8時半まで Villa Azure にて VIP ネットワーキングイベントを主催します。イベント参加者はネットワーキングのほか、AI フォトブースを含む楽しいインタラクティブなゲーム体験に参加することもできます。会場では食べ物や飲み物をご用意しております。こちらからお早めに参加登録することをおすすめします。
the Venetian 内に位置する AWS re:Invent expo フロアの AWS for Industry Pavilion ブース#580にもぜひお立ち寄りください。ブースでは AWS for Games のインタラクティブデモをご用意しています。デモでは AWS のお客様が作ったマルチプレイゲームをプレイしながら、ゲームの開発とデプロイで使われた AWS サービスについて学ぶことができます。
おすすめセッションお探しであれば、AWS for Games チームがまとめた AWS for Games re:Invent 参加者ガイドと下記の AWS for Games re:Invent 2023 スケジュールハイライトとを合わせてご参照ください。 また、AWS Events というモバイルアプリ(iOS、Android 対応)をダウンロードし、 re:Invent のプランニングと参加時のガイドにご活用ください。今からでも参加登録は可能です。こちらから参加できるセッションとイベントの確認および参加者枠の予約をしてください。
AWS for Games re:Invent 2023 スケジュールハイライト:
11月27日(月)
8:30 AM-10:30 AM: GAM302: ワークショップ: AWS 上でスケーラブルでクロスプラットフォームのゲームバックエンドを構築する
インタラクティブなワークショップに参加し、クロスプラットフォームの ID と認証、サーバレスおよびコンテナ形式のバックエンドマイクロサービスのテンプレート、そしてゲームエンジンとの統合を備えた、エンドツーエンドのセキュアでスケーラブルなゲームバックエンドソリューションを AWS 上でデプロイしてみましょう。
10:30 AM-11:30 AM: GAM305: ブレークアウトセッション: Warhammer 40,000: Darktide を1時間で0から100,000プレイヤーまでスケールさせる
Fatshark からサーバレスバックエンドアーキテクチャ、Amazon GameLift、AWS Global Accelerator の組み合わせを駆使してゲームを大規模にスケールさせる方法について学びましょう。
11:30 AM-12:30 PM: GAM301: チョークトーク: AWS Graviton を用いてコスト効率の高いゲームを構築する
Amazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)にデプロイされた Unreal Engine で作られた x86 向けマルチプレイヤーゲームをご覧になってください。そしてコンピュートリソースに Graviton インスタンスを導入する手立てについて学びましょう。
12:00 PM-1:00 PM: ANT309: チョークトーク: 機械学習とリアルタイムパーソナライゼーションによるゲーム体験の最適化
データの取り込みと機械学習モデルの更新ができるニアリアルタイムの機械学習パイプラインの構築方法について学びましょう。このパイプラインにより、リアルタイムのパーソナライゼーションが可能となり、プレイヤーにカスタマイズされたコンテンツを提供することでプレイヤー行動に影響を与えることができます。
3:00 PM-4:00 PM: ANT320: ブレークアウトセッション: Electronic Arts が Amazon EMR を使ってデータプラットフォームをモダナイズした方法
Electronic Arts は Amazon EMR への移行(HDFS から Amazon S3 への移行、500以上の ETL ジョブの Apache Spark から Amazon EMR への移行を含む)により、データプラットフォームのモダナイズを実現しました。その移行について学びましょう。
11月28日(火)
5:00 PM-6:00 PM: SVS308: ブレークアウトセッション: 低遅延のイベントドリブンアーキテクチャの構築
Marvel Snap を作り出した Second Dinner が、サーバレスなバックエンドデザイン、AWS Lambda を用いた HTTP リクエストハンドリングやデータ処理、そしてAWS Lambda とその他の AWS サービスとの統合についてお話しします。Amazon EventBridge を使ったイベントドリブンなワークフローについて学びましょう。
11月29日(水)
9:00 AM-11:00 AM: GAM401: ワークショップ: LLMOps を用いた生成系 AI アプリケーションの運用
生成系 AI とゲーム開発についてのインタラクティブなワークショップに参加し、AWS 上でテキストや画像生成アプリケーションを運用する方法について学びましょう。LLMOps に基づき、生成系AIアプリケーションに CI(continuous integration、継続的統合)/CD(continuous deployment、継続的デプロイ)/CT(continuous tuning、継続的チューニング)を適用します。
10:00 AM-11:00 AM: GAM306: ブレークアウトセッション: ニンテンドーeショップのモダナイゼーション: マイクロサービスとプラットフォームエンジニアリング
任天堂が Nintendo Switch やその他の任天堂のプラットフォームから利用できるニンテンドーeショップをモノリスからマイクロサービスアーキテクチャへ移行した方法について学びましょう。
1:30 PM-2:30 PM: GAM304: ブレークアウトセッション: 脱データセンター: リーグ・オブ・レジェンドとVALORANTの物語
Riot Games は、最大規模な2つのゲームを中断なくオンプレミスからクラウドに移行することに成功しました。彼らから移行のプロセスとノウハウについて聞きましょう。
1:30 PM-2:30 PM: GAM303: チョークトーク: コンピュート、コンテナ、Amazon GameLiftでマルチプレイゲームを展開する
サーバレスなアーキテクチャでゲームのバックエンドを構築する方法を学び、マネージドなソリューションである Amazon GameLift、Amazon EKS や Amazon Elastic Container Service(Amazon ECS)を利用したコンテナベースのソリューション、 Amazon EC2 上のバーチャルマシンといったゲームサーバホスティングソリューションから、どのように最適な技術選定ができるかについて学びましょう。
3:00 PM-4:00 PM: GAM307: ブレークアウトセッション: Mortal Kombat 1 のマルチプレイヤーゲームを百万人規模にスケールさせる方法
ワーナーゲームによるセッションにご参加ください。Mortal Kombat 1 の新バージョンは世界中から百万人規模のプレイヤーに対応できるスケーリング性能を有しています。それを支えるバックエンドアーキテクチャについて学びましょう。
5:30 PM-6:30 PM: DAT334: ブレークアウトセッション: Amazon Timestream を活用した Epic Games のUX向上策
Epic Games は Unreal Engine(様々な業界で利用されている 3D 制作エンジン)でゲームに変革をもたらしました。Epic Games がどのように Amazon Timestream を活用し、同社の様々なゲームにわたる膨大な数のユーザのゲームプレイをモニタリングし、さらにそこから洞察を得ることを可能にしたスケーラブルなソリューションを構築したかについて学びましょう。
11月30日(木)
11:00 AM-12:00 PM: STG203: ブレークアウトセッション: AWS Backup の最新情報
AWS と Supercell による AWS Backup の新機能紹介セッションに参加しましょう。このセッションでは、データ保護ボリシーのセキュリティ、管理、および監査に関する実践的なティップスを学び、開発者から AWS のマネージドなデータ保護サービス群が、どのように転送中および保存されたデータを強力に保護することができるかについて聞くことができます。
以上、セッションとイベントの紹介でしたが、これらは今年の11月に開催される re:Invent で体験できるもののごく一部にすぎません。AWS for Games ブログや LinkedIn をチェックして re:Invent のリアルタイムな情報をゲットしましょう。ラスベガスでお会いすることを楽しみにしています!
翻訳はソリューションアーキテクトの Lin が担当しました。原文はこちらです。