AWS 日本初開催の学生対抗ロボコン、参加のポイントを解説

2020-02-10
How to be a Developer

Author : 竹崎 雄紀

はじめまして。AWS Japan マーケティングの竹崎です。学生の方の中には Amazon と聞くとオンラインショップを連想する方も多いのではないでしょうか ? そこで、まず最初に簡単にアマゾン ウェブ サービス (AWS) についてご紹介させてください。

アマゾン ウェブ サービス (AWS) は Amazon が 2005 年より開始した企業向けクラウドサービスで、現在世界中で数百万のお客様、日本でも数万のお客様にご利用いただいています。みなさんがスマホでよくお使いのアプリでも AWS クラウドが使われていたりと、実は身近なところで使われています。

AWS クラウドは必要な時だけ使い、不要になったらすぐに止めることができるメリットがあるので、何かビジネスを始めようとした際に、データセンターなどに莫大な初期投資をかけることなく、アプリをリリースすることができます。

提供しているサービスは仮想サーバー、データベース、ストレージだけでなく、今では機械学習、IoT、ビッグデータ分析、コールセンターソリューションなどビジネスで必要になるテクノロジーに対応する 170 種類以上のサービスを提供しています。一方でクラウドスキルを持つエンジニアの需要が日増しに高まっていることから、AWS ではトレーニングや認定プログラム、教育機関や学生の皆様向けにもクラウドの学習を支援するプログラムを提供しています。

AWS Robot Delivery Challenge

さて、学生生活の間、一人でできたことでも、友達と一緒にできたことでも、まっすぐに楽しんで得られた体験はとても素晴らしいものですよね。

今の仕事に就いた時に考えたことは、将来開発エンジニアになりたい、興味があるという方が楽しみながらテクノロジーに触れる機会を AWS ジャパンとして何か提供できないかな、ということでした。そこで社内の色々な方とお話ししている中で、たまたま今回の仕掛け人の一人であるソリューションアーキテクトの河田さんAWS Educate の澤さんと出会い、そこで思ったのです。

今ロボティクスと言われる分野は産業ロボットの進化が主なテーマです。
でも、一般向けにもロボットが市販されていたり、あるいはお店の入り口でごあいさつしてくれたり、生活に身近なシーンでもロボットがこれまで登場してきています。学生の方々やこれからエンジニアになろうと考えている方々にとっても、クラウドを使ったテクノロジーが目に見える形で動き出す楽しさを感じていただくのに、ロボットはとても良いガジェットじゃないかと。

学生の皆様が新しいテクノロジーに触れることができる機会を AWS ジャパンとして提供していきたい。そうして生まれた「AWS Robot Delivery Challenge」は、高校、高専、大学、専門学校の学生の皆様を対象にした、AWS 日本初開催の学生コンテストです。

ロボットを一から作り動かす従来のロボコンとは違って、AWS が用意する規定のロボットを皆様が作ったアプリケーションで動かすことで、ミニチュアの街を走らせ、コース各所に点在する住宅に所定の商品をどれだけ早く届けられるかを競います。

競技内容 - 違法駐車車輛にご用心・・・

競技に参加するには、最初に AWS RoboMaker というサービスにロボットを動かすためのアプリケーションを実装して、シミュレーションコースを走らせられるようにする必要があります。

「アプリケーションを作ったことがない」「AWS RoboMaker を使ったことがない」という方もご安心ください。あらかじめサンプルアプリケーションが配布され、AWS RoboMaker に実装してシミュレーションを開始する方法を解説するオンラインセミナーを提供するので、それをご覧いただきながら始めることができます。

競技はシミュレーション予選からスタートします。シミュレーション予選は、参加チームそれぞれで本戦と同じコースデザインのシミュレーションマップ上でロボットを走らせます。シミュレーションマップは本戦と同じコースレイアウトですが、到達すべきゴールが少し異なります。ゴールへ到達するまでのタイムを事務局にご提出ください。

シミュレーション結果の提出期限は 4 月 3 日 (金) です !

シミュレーション結果は何度でもエントリー可能 ! 同タイムのチームがいる場合は、先着のチームが勝ちとなり、上位チームが本戦進出となります。

ちなみにシミュレーションマップには、進行コース上に何台かの違法駐車車輛、障害物があります。うまくよけながら進む必要があるので、要注意です !

本戦に進出したチームの皆さんには、4 月 15 日 (水) にアプリケーションが実機のロボットで動作するかどうかのチェックを行う練習走行会を AWS Loft Tokyo で行います。(遠方からの参加のチームもライブストリームでご参加いただけます。)

そして、本戦の舞台は 5 月 13 日 (水) ~ 15 日 (金) にパシフィコ横浜で開催され、30,000 人以上が来場する AWS Summit Tokyo 内特設ステージです !

Day 1、Day 2 で本戦進出チームが実機を走らせ、3m x 6m のミニチュアの街に点在する 4 箇所の住宅に所定の商品を配達するまでのタイムで競います。ここでも進行コース上に違法駐車車輛や障害物があるので、うまくよけながら進む必要がありますので、気をつけてくださいね。

ロボットには搬送用のトレイが設置されていて、トレイに乗せられた荷物を住宅まで運ぶのですが、荷物の積み下ろしはスタッフが行います。所定の配達ポイントまで早く正確に到達し、そこで指定の時間一時停止できるかという点が競技のポイントになります。

Day2 までの走行結果の上位チームが Day 3 の決勝ラウンドへ進出し、最後のコース走行で出たタイム上位の方が優勝となります !

🌟ポイント

4 箇所の住宅それぞれで一旦ロボットを停止させ商品の到着確認を行うため、各到着ポイントごとにアプリケーションを用意した方が確実かもしれません。
もちろん、一つのアプリケーションでそれぞれの住宅で一度停止させ、次のポイントへ向かう仕組みにするのも自由です。

AWS Summit Tokyo 2019 ダイジェスト

個人よりもチームで戦うと有利

参加は、高校、高専、大学、専門学校に通う学生の方なら、個人、学校単位を問いません。チームは最大 4 名まで (同じ学校からの参加の場合、1 校あたり最大 4 名まで) の参加となります。チームメンバーが多いほど AWS Educate から提供される無料で使える利用環境が増え、トライ&エラーが繰り返しやすくなるのでオススメです。

ただし、高校生、高専に通う方は、先生に代表申し込みをしていただく必要があるので、必ず先生にご相談くださいね。

お申し込みの際は、AWS Robot Delivery Challenge 申し込みフォームでの申し込み後、申し込み完了までの流れをご案内するメールがすぐに送られます。お申し込み確認メールでは 100 ドル分の利用環境を使える AWS Educate の申し込み方法、シミュレーション結果の提出方法などをお知らせしていますので、必ずご確認ください。

なお、関東圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木) 以外からの参加チームについては、AWS Summit Tokyo 本戦進出の際、本戦参加のための旅費・宿泊費を一定の条件で AWS が負担しますので、全国から我こそは!と思うチームは奮ってご参加ください !

と、ざっと紹介しましたが、詳しいスケジュールやルールは申し込みページにまとまっていますので、まずはご覧ください。

申し込み受付は 3 月 20 日 (金) までです。

初開催の優勝チームはどこになるのか ?
全国の高校、高専、大学、専門学校の学生の皆様、ぜひこの機会にチャレンジにしてみてください。

本戦の AWS Summit Tokyo でお会いできるのを心から楽しみにしています !



*¹ Amazon RoboMaker : IDE (統合開発環境)、シミュレーションサービス、フリート管理機能に加え、Amazon や AWS のさまざまなサービスとシームレスに統合がされた、ロボット工学ソリューションを提供するサービスです

*² AWS Summit Tokyo : 世界中をサーキットし、毎年東京では 5~6 月に行われている AWS を代表する日本最大級のクラウドカンファレンスです。2020 年は 5 月 13~15 日にパシフィコ横浜で開催予定です。


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筆者紹介

竹崎 雄紀
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
Sr. Developer Acquisition Manager

2012 年 アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 (当時 アマゾン データ サービス ジャパン株式会社) 入社。デジタルマーケティング全般を担当する世界初のポジションとして日本でのデジタルマーケティング導入をリードするつもりが、イベントにも大幅に関わり、AWS Summit Tokyo や地方イベントでの演出・協力のほか、AWS マネジメントコンソールの日本語化、AWS ブランド広告企画、他の国の新たなデジタルマーケティング担当者サポートなどマルチタスクを極める貴重な体験をする。2019 年 11 月よりデベロッパーの皆様により AWS を身近なものに感じていただきたいという思いから、 builders.flash を立ち上げ編集長に。AWS 猫会所属。美味しい顔が得意だが、きゅうりとレバーが大の苦手。

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