AWS Elemental MediaPackage は、動画プロバイダーが安全かつ信頼性の高い方法で大規模なストリーミング動画を配信することを可能にする動画配信サービスです。ライブ動画ストリームを複数のデバイスに配信するための準備を容易にし、高度な機能で視聴者体験を向上できます。このサービスを使用すると、動画インフラストラクチャのプロビジョニングで過不足が発生するリスクを負うことなく、ワークフローの複雑性の軽減、オリジンの回復性の向上、マルチスクリーンアセットの保護の強化を行えます。また、AWS Elemental MediaPackage は他の AWS メディアサービスとも連携できるため、接続デバイスのエコシステムの拡大とそれによって可能になるダイナミックな視聴体験を実現します。

主な特徴

包括的な出力形式

複数の再生デバイスで最大数の視聴者に動画コンテンツを配信する
AWS Elemental MediaPackage は MPEG-DASH、Smooth Streaming、MPEG-2 Transport streams を使用する HTTP Live Streaming (HLS)、Common Media Application Format (CMAF) fragmented MP4 など、動画のストリームに一般的に使用される標準と形式をサポートし、多数のデバイスや視聴者にリーチします。

柔軟な動画コンテンツ保護

ジャストインタイムのコンテンツ保護を適用して動画アセットを保護する
AWS Elemental MediaPackage には複数のデジタル著作権管理 (DRM) テクノロジーが統合されているため、ストリームを保護できます。各再生デバイスの機能に応じて、適切なコンテンツ保護が選択されます。Apple FairPlay や Microsoft PlayReady のサポートなど、AES-128 暗号化を使用した標準ベースの保護機能を利用できます。

高可用性アーキテクチャ

動画ワークフローに対する固有の回復性と自動スケーラビリティ
AWS Elemental MediaPackage では、受信するストリームリクエストに基づいて自動的にスケールされます。複数の AWS アベイラビリティーゾーンにわたってリソースが自動的に分散されるため、高い信頼性を確保できます。統合されたモニタリングによってメトリクス (帯域幅、同時コンタクトの数、インスタンスリソースなど) を常に追跡でき、必要に応じて新しいインスタンスが自動的に作成され、増加したワークロードに合わせてスケールされます。

単独での使用または AWS Media Services と組み合わせた使用

他の AWS Media Services と組み合わせた使用または単独でのデプロイ
AWS メディアサービスの一部である AWS Elemental MediaPackage は、スタンドアロンのサービスとして使用することも、AWS のサービスと統合させて動画のライブエンコーディング、VOD 処理、広告のパーソナライズと収益化、メディア最適化ストレージのために使用することもできます。さらに Amazon CloudFront CDN など、AWS Elemental MediaPackage とシームレスに相互運用できる AWS の他のサービスも利用できます。

よくある質問

  • AWS Elemental MediaPackage とは何ですか?

    AWS Elemental MediaPackage は、高い拡張性を備えた、動画生成およびジャストインタイムのパッケージングサービスです。このサービスを使用することで、動画プロバイダーは、安全かつ信頼性とコスト効率の高い方法でライブ動画ストリームをパッケージングし、配信できます。さらに、動画プロバイダーは、視聴サービスの改良、高度なブロードキャストグレード機能の簡単な統合、ワークフローにおける回復性の向上、マルチスクリーンコンテンツの適切な保護および収益化を行うことができます。このサービスでは、ジャストインタイムのパッケージングが採用されており、複数の標準ベースのストリーミングプロトコルと DRM タイプをさまざまに組み合わせ、コスト効率の高い方法で出力できます。さらに、各種マルチスクリーンデバイスをサポートしています。伸縮自在なスケーリングによりサービスの品質が維持されるため、需要を満たし、高可用性を備えるマネージドサービス内のフェイルオーバーを管理できます。AWS Elemental MediaPackage では、お客様が選択できる動画再生プレイヤー、CDN、広告プロバイダーに制限はありません。また、他の AWS のサービスとシームレスに統合してソリューションを構築し、24 時間年中無休のチャネルやライブイベントを高品質かつ弾力性に優れたライブストリーミングで配信できます。

  • ジャストインタイムのパッケージングと生成とは何ですか?

    動画処理ワークフローでは、ジャストインタイムのパッケージングと生成製品によってライブ動画ストリームまたは VOD アセットがカスタマイズされ、リクエスト元のデバイスと互換性のある形式で配信できるようになります。着信コンテンツを単一の形式から複数の配信形式にオンザフライで変換し、DRM 規格を適用するには高度なオリジンが使用されます。これにより、ユーザーからのリクエストに応じてストリーミング動画をタブレット、スマートフォン、インターネット接続対応の TV、セットアップボックスなどに配信できます。
  • AWS Elemental MediaPackage の利用対象者は誰ですか?

    AWS Elemental MediaPackage は、あらゆるタイプの動画プロバイダーのニーズを満たすように設計されています。動画の重要性は、中小企業からグローバル企業、政府機関、非営利団体、学校に至るまで、ますます高まっています。AWS Elemental MediaPackage は、動画の運用効率と効果性の向上を必要とするあらゆる組織で使用できます。映画やテレビのスタジオ、ブロードキャストネットワーク、有料 TV のチャネルやシステムオペレーター、プログラム配信業者、インターネットサービスプロバイダー、オンライン動画プラットフォーム、プロスポーツリーグやプロスポーツチームなど、メディア業界やエンターテイメント業界のすべての企業が、ブロードキャスト、ストリーミング、オーバーザトップ動画のサービスの一部として AWS Elemental MediaPackage を活用できます。
  • AWS Elemental MediaPackage とクラウドストリーミングサービスの違いは何ですか?

    AWS Elemental MediaPackage は複数のリージョンで利用できますが、他のクラウドサービスでは、サービスがデプロイされているすべての AWS リージョンの一部でしか利用できないオプションもあります。AWS Elemental MediaPackage ではすべてのレンディションが適合ビットレート (ABR) ストリームに記録され、HEVC を使用して最大 4K の解像度が高いフレームレートでサポートされます。他のクラウドサービスでは、最も高いビットレートの記録のみに制限されます。競合サービスでは、解像度を 1080p に制限したり、フレームレートを 30 fps に制限したりなど、配信コンテンツに対するさまざまな制限が課されている場合もあります。AWS Elemental MediaPackage では、幅広い OTT ABR 規格をサポートし、すべての OTT 形式向けに標準ベースの字幕を提供します。このため、お客様は、他のクラウドサービスよりも幅広いサービスを利用できます。

  • AWS Elemental MediaPackage と AWS で実行されるサードパーティのパッケージングソフトウェアの違いは何ですか?

    AWS Elemental MediaPackage では、ストリーミング時と同じフォーマットを使用し、同じワークフローでパッケージングし、アーカイブされます。他のプロバイダーでは、別のワークフローが必要になります。視聴者への公開コンテンツを細かくコントロールし、アクセスを制限することもできます。さらに、AWS Elemental MediaPackage では、組み込まれている冗長性モデルを利用できるため、お客様は複雑な手順でインスタンスの実装や管理を行う必要はありません。また、取り込みと取り出しを分離することにより、優れたスケーラビリティと冗長性を実現しています。AWS Elemental MediaPackage は仮想サーバーで動作するソフトウェアではなく、サービスとしてネイティブで動作するように設計されています。EC2 インスタンスの負荷をモニタリングすることや、手動でスケールしてチャネルの増加やエンドユーザーによる接続の増加に対応する必要はありません。

  • AWS Elemental MediaPackage と、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) のパッケージングサービスにはどのような違いがありますか?

    AWS Elemental MediaPackage では、高度なカスタマイズが可能なパッケージングオプションとパラメータを利用できるため、ストリーミングプロトコル、セグメントサイズ、マニフェスト調整、字幕、メタデータ処理、幅広い DRM へのサポートに関して柔軟性があります。一部の CDN では、パッケージングオプションは特定のパラメータセットに限定されています。自社の特定の CDN でのみ使用できる CDN ベースのパッケージングサービスとは異なり、AWS Elemental MediaPackage は CDN に依存しません。マルチ CDN 戦略を簡単に実装し、サードパーティツールを使用して視聴サービスの品質を改善できます。

  • AWS Elemental MediaPackage で、Amazon CloudFront 以外の CDN を使用できますか?

    はい。お客様は、AWS Elemental MediaPackage から、プルモードの CDN 出力でコンテンツを配信するタイプの CDN と接続できます。Amazon CloudFront の使用には、AWS クラウド内で処理を完結できる利点があり、AWS 外部のサードパーティ CDN を使用することに比べてデータ転送料を削減できます。ただし、AWS Elemental MediaPackage は、Amazon CloudFront および Amazon 以外の CDN と統合できるように設計されており、お客様はマルチ CDN やハイブリッド CDN の方針を運用できます。

  • AWS Elemental MediaPackage はスタンドアロンサービスですか? それとも他のサービスに依存するサービスですか?

    AWS Elemental MediaPackage は、スタンドアロンサービスとしても、他の AWS メディアサービスを含む広範囲の動画ワークフローの一部としても利用できます。AWS メディアサービスは、クラウドベースの動画ワークフローの基礎を構成するサービスのファミリーです。このサービスでは、動画を作成、パッケージング、配信するのに必要な機能が用意されています。それらの機能はすべて AWS マネジメントコンソールや API からアクセスできます。AWS メディアサービスを他の AWS のサービスとともに使用することで、高いコスト効率と品質を確保しつつ、ライブ動画やオンデマンド動画のコンテンツを処理して世界中の視聴者に配信するための完璧なソリューションを実現できます。

  • AWS Elemental MediaPackage は AWS Elemental MediaLive と連携できますか?

    AWS Elemental MediaLive は、AWS Elemental MediaPackage と緊密に統合されているため、お客様はライブエンコーディングをコンテンツ配信、動的なパッケージング、ライブツー VOD 機能と簡単に組み合わせることができます。AWS Elemental MediaPackage で AWS Elemental MediaLive チャネルを設定するのに必要なのは、AWS Elemental MediaPackage でチャネルを作成して宛先アドレスを取得することのみです。次に、AWS Elemental MediaLive チャネルのプロファイルで HLS WebDAV 出力を選択し、宛先アドレスを追加します。AWS Elemental MediaPackage では、HLS や DASH などの複数の配信プロトコルの出力グループを作成し、DRM とコンテンツ保護を追加し、ライブのアーカイブウィンドウによって DVR のような機能を利用できます。

  • AWS Elemental MediaPackage と AWS Elemental MediaStore の違いは何ですか?

    AWS Elemental MediaPackage では、ジャストインタイムのパッケージ、DVR のような機能、ライブ動画ストリームの生成を利用できます。異なる形式や複数の形式へのパッケージング、DRM、DVR のような機能が必要ない場合、パススルー動画生成サービスやストレージサービスとして AWS Elemental MediaStore を使用できます。お客様は、AWS Elemental MediaStore がもたらす、メディア配信に必要な高パフォーマンスや即時整合性と、AWS のサービスのセキュリティや耐久性を組み合わせて活用できます。

  • AWS Elemental MediaPackage は、オンプレミスの AWS Elemental Live エンコーダーや AWS Elemental Cloud プラットフォームと統合できますか?

    AWS Elemental MediaPackage は、HTTPS 経由の HLS 入力をサポートしています。オンプレミスの AWS Elemental をご利用のお客様は、オンサイトでエンコーディングを実行する場合でも、AWS Elemental MediaPackage の、オンプレミスを使用するよりも優れたスケーラビリティと回復性を活用できます。オンプレミスで AWS Elemental Live アプライアンスを使用している場合、認証された WebDAV HLS 出力で AWS Elemental MediaPackage をフィードできます。この手法は、Elemental Cloud プラットフォームで AWS Elemental Live を使用して実行することもできます。

  • AWS Elemental MediaPackage と DRM キー管理システムはどのように接続できますか?

    AWS Elemental MediaPackage は、コンテンツ保護情報の交換 (CPIX) 規格をベースとする DRM に関する公開 API を実装しており、DRM キープロバイダーとの統合が簡単に行えます。Verimatrix、Irdeto、BuyDRM、castLabs EZDRM、Conax といったプロバイダーはこの API を既に実装しており、その他のプロバイダーも間もなく実装する予定です。