Runtastic が 300,000 EUR を節約し、AWS を利用して順調な成長を実現

2022 年

Runtastic は 2009 年以来、フィットネスに熱心な顧客にサービスを提供しており、健康とウェルネスのアプリを中心としてユーザーのコミュニティを創出しています。同社は現在、欧州、南米、米国に数千万の顧客を抱えています。しかし、その急速な成長は、同社の古い技術インフラストラクチャの課題を表出させました。AWS に移行することで、Runtastic はレイテンシーを低減し、カスタマーエクスペリエンスを改善し、新しいインフラストラクチャの費用だけを見ても 300,000 EUR 超を節約できました。

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AWS を利用することで、時間と費用を大幅に節約できました。オンプレミスのデータベースサーバーの 1 つのクラスターを置き換えることで、約 300,000 EUR を節約できました”

Stefan Damm 氏
Runtastic、最高技術責任者

Runtastic が 300,000 EUR を節約し、AWS を利用して順調な成長を実現

オンラインフィットネス企業である Runtastic は、2009 年にオーストリアでサービスの提供を開始して以来、多くの変化を遂げてきました。同社は当初、クラウドへの移行を開始する前に、ウェブホスティングとオンプレミスシステムを使用してサービスを運営していました。その過程で、国際的なフィットネスブランドである adidas に買収され、製品の提供が合理化されました。同社は、あらゆる段階で、その成長を支えてくれる最適なインフラストラクチャを探してきました。

現在では、開発の次の段階において、Runtastic はオンプレミスサーバーを Amazon Web Services (AWS) に移行することで、スケーラビリティを改善し、バックアップとリカバリを強化し、300,000 EUR を節約できました。さらに、AWS を利用することで、デベロッパーによるインフラストラクチャのメンテナンス回数は減り、新しい製品の構築や既存の製品のアップグレードに注力できます。

創業当時の Runtastic は AWS とオンプレミスを利用

Runtastic は、豊かで奥深い技術的才能のプールを擁しています。280 名の従業員のうち、140 名が最高技術責任者 (CTO) である Stefan Damm 氏の直属です。同社はその人材に誇りを持っていましたが、その人材の最適な活用が問題となりました。「当社は、独自のインフラストラクチャを管理するための多くの専門知識を開発しました」と Runtastic のインフラストラクチャ担当責任者である Armin Deliomini 氏は述べています。「残念ながら、それには時間がかかり、高度なスキルを持つスタッフは、付加価値のより高い仕事から遠ざけられてしまいました」。

スケーラビリティとパフォーマンスの向上、インフラストラクチャの適切なサイジング、定常的な管理やメンテナンスの作業からの従業員の解放の必要性から、Runtastic はオンプレミスインフラストラクチャから AWS に移行しました。同社は、コンテンツ配信ネットワーク (CDN) サービスである Amazon CloudFront と、スケーラブルなオブジェクトストレージサービスである Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を利用する方が、すべてをオンプレミスで実行するよりも優れたソリューションになることに気付きました。

会社の成長に伴って、その製品やインフラストラクチャも発展しました。Runtastic は、GPS を利用してアクティビティを追跡する、ランニングや他のアウトドアアクティビティ向けに作成されたウェブサイトとモバイルアプリから始まりました。これは、ランニング、サイクリング、栄養価のトラッキングなどの 30 種類のフィットネスアプリにまで拡大しました。「当社は多くのことをオンプレミスで運用していましたが、アセットの配信に Amazon CloudFront と Amazon S3 を利用することは理にかなっていました」と Damm 氏は述べています。「当社はスタートアップ企業として、常にベストバリューを求めていました。このようなハイブリッドアプローチは理にかなっていると考えたため、Runtastic は早い段階で AWS の利用を開始しました」。

2015 年、Runtastic は、国際的なフィットネスブランドである adidas に買収されました。この買収により、Runtastic の知名度は世界的に高まりました。また、これは、同社が過去 6 年間に構築してきた製品、オペレーション、およびインフラストラクチャを評価する機会にもなりました。

間もなく、モバイルインターネットが広く普及しました。これは、同社にとって、データを記録し、セッション後にユーザーのフィットネストラッカーからアップロードする複数のアプリから脱却するタイミングとなりました。ユーザーが求めていたのはリアルタイム接続でした。2019 年、同社は、adidas Running と adidas Training の 2 つのアプリのみの提供に注力することを決定しました。

この戦略的シフトに伴って、Runtastic のインフラストラクチャのニーズが変化しました。「予測不能かつ大規模なスパイクを生み出すマーケティングキャンペーンがあったため、より多くのサービスをクラウドに移行する必要がありました」と Damm 氏は述べています。「また、ニュースフィードや、コメントなどの機能におけるユーザー間の直接のやり取りなど、ソーシャルな側面を追加したことで、負荷も高まりました。世界中のユーザーにリアルタイムのサービスを提供するには、より高いスケーラビリティが必要でした」。

また、ユーザーの登録やアクティベーションの増加、アクティビティの追跡量の増加により、インフラストラクチャに負担がかかり、処理速度が遅くなりました。

Runtastic のコミュニティのユーザー数が世界中で数千万人に達したとき、レイテンシーは重大な問題となりました。「当社は何年もオンプレミスソリューションを利用していました」と Deliomini 氏は述べています。「しかし、AWS に移行したことで、海外に新しいデータセンターを設けなくても、海外市場でのパフォーマンスが改善しました。これにより、従業員は製品のイノベーションと強化に専念できるようになりました」。

拡大するユーザーベースに対応するため、Runtastic は、ワークロードのために安全でサイズ変更可能なコンピューティングキャパシティを提供する Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) に移行するとともに、Amazon S3 と Amazon CloudFront の利用を拡大しました。

需要の急増に対応しながらハードウェアの費用を 300,000 EUR 削減

COVID-19 のパンデミックが発生するとすぐに、Runtastic は新しい課題に直面しました。アプリの利用が急増したのです。ある国がロックダウンされるたびに、ユーザーが運動に費やせる自由時間が突然増え、需要が急増しました。

パフォーマンスを維持するために、Runtastic は、より多くの AWS のサービスの利用を開始することにしました。これは、以前に需要の急増があったときも、この戦略でうまく対応できたからです。「AWS を利用することで、時間と費用を大幅に節約できました。例えば、当社ではオンプレミスデータベースサーバーの 1 つのクラスター (合計 64 台のサーバー) を交換することを検討していましたが、そのためのハードウェアの費用だけで、約 300,000 EUR を節約できました」と Damm 氏は述べています。「それから、インフラストラクチャを維持するための費用、それを管理する従業員、その他のすべての追加費用もかかります。Amazon S3 を利用することで、需要に合わせて迅速かつ費用対効果の高い方法でスケールできました」。

Runtastic は、AWS をより有効に活用してパフォーマンスを改善し、効率を高めることができるように、コストの削減とサービスの改善を評価しています。これは、残りのオンプレミスインフラストラクチャをいつどのように移行するかを決定するのに役立ちます。同社は、AWS が何千もの企業のお客様をクラウドに移行してきた経験に基づく、包括的で実績のあるクラウド移行プログラムである AWS Migration Acceleration Program (MAP) に参加しています。これは、Runtastic が自社にとって適切な選択を行うのに役立ちます。

Runtastic にはまだオンプレミスソリューションがありますが、事業が向かう先ではクラウドが不可欠であることを認識しており、それに向けて尽力しています。「私が新しいスタートアップ企業を立ち上げるなら、クラウドで立ち上げるでしょう。多くの頭痛を回避できるからです」と Damm 氏は述べています。「オンプレミスでの利用に長けている当社にとっても、AWS を利用することは非常に理にかなっています。当社は、お客様とビジネスにとって最適な選択を行うことに引き続き注力しています。その意味で、クラウドはますます重要になってきています」。


Runtastic について

2009 年にオーストリアのリンツで設立された Runtastic は、2015 年にスポーツブランドの adidas に買収されたフィットネストラッキングプロバイダーです。280 名の従業員を擁する同社は、世界中に数千万の顧客を抱えています。このアプリを使用すると、ユーザーは自らのフィットネスの成果を 10 の言語で追跡、記録、共有できます。

AWS の利点

  • ハードウェアの費用を 300,000 EUR 節約 
  • 予測不能な需要の急増に対応 
  • デベロッパーが新製品に注力できる状況を実現 
  • スケーラブルなバックアップとリカバリを利用した冗長性の向上 

使用されている AWS のサービス

Amazon EC2

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、安全でサイズ変更可能なコンピューティング性能をクラウド内で提供するウェブサービスです。デベロッパーがウェブスケールのクラウドコンピューティングを簡単に利用できるように設計されています。

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Amazon CloudFront

Amazon CloudFront は、データ、動画、アプリケーション、および API をすべてのデベロッパーにとって使いやすい環境で、低レイテンシーの高速転送により世界中の視聴者に安全に配信する高速コンテンツ配信ネットワーク (CDN) サービスです。

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Amazon S3

Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は、業界随一のスケーラビリティ、データ可用性、セキュリティ、パフォーマンスを提供するオブジェクトストレージサービスです。

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開始方法

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