投稿日: Oct 9, 2019
アマゾン ウェブ サービス (AWS) では、最大 100 Gbps のネットワーク帯域幅を使用できる Amazon EC2 M5n、M5dn、R5n、R5dn インスタンスと、HPC/ML ワークロード向けの Elastic Fabric Adapter (EFA) の提供開始を発表しました。これらのインスタンスはあらゆるインスタンスサイズにわたり、大幅に優れたネットワークパフォーマンスを提供します。インスタンスサイズが小さい場合は 25 Gbps (ネットワーク帯域幅)、インスタンスサイズが大きい場合は 100 Gbps (ネットワーク帯域幅) と多岐にわたります。また、インスタンス間の転送トラフィックの自動暗号化もサポートしています。これらの新しいインスタンスは、データベース、ハイパフォーマンスコンピューティング、分析、ビッグデータ、インメモリキャッシュなど、向上したネットワーク帯域幅やパケットレートパフォーマンスの利点を活かせるワークロード向けに設計されました。
次世代型の AWS Nitro システムをベースに、M5n、M5dn、R5n、R5dn インスタンスでは、ネットワークの制約があるワークロードで 100 Gbps というネットワーク速度を実現します。カスタムドライバーを使ったりアプリケーションを再コンパイルしたりする必要はありません。改善されたネットワークパフォーマンスを活用することで、Amazon S3 とのデータ転送を加速化することもできます。これにより、アプリケーションでのデータ処理に必要な時間が減り、すばやい処理を実行できます。
M5n、M5dn、R5n、R5dn インスタンスは、全コアターボの周波数を 3.1 GHz で持続可能な第 2 世代カスタム Intel® Xeon® スケーラブルプロセッサ (Cascade Lake) を搭載しています。これらのインスタンスでは、新しい Intel Vector Neural Network Instructions (AVX-512 VNNI) のサポートも提供されています。これは、畳み込みなどの典型的な機械学習オペレーションの速度を向上させます。また、幅広い分野の深層学習ワークロードで推論パフォーマンスを自動的に向上させます。
これらのインスタンスは、現在、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (フランクフルト、アイルランド)、およびアジアパシフィック (シンガポール) の AWS リージョンで利用できます。これらのインスタンスは、オンデマンドインスタンス、リザーブドインスタンス、またはスポットインスタンスとしてご利用いただけます。
使用を開始するには、AWS マネジメントコンソール、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)、および AWS SDK にアクセスしてください。詳細については、Amazon EC2 M5 や Amazon EC2 R5 インスタンスページを参照してください。