Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/10/14週
こんにちは、AWSソリューションアーキテクトの小林です。つい最近まで残暑が厳しかったのに、最近は急に寒くなってきたような気がします。年々秋が短くなっているような気がするのですが気のせいでしょうか?そういえば、私は暑い時期に冷やし中華を食べるのが好きなのですが、毎年食べ納めをやることができず残念な思いをしています。冷やし中華が始まるタイミングはきちんと認識できるのですが、終わるタイミングは人知れずひっそりと終わってしまっているような気がします。来年こそはしっかりと、食べ納めをしたいところです……
さて、それでは先週のアップデートを振り返ってみましょう。
2019年10月14日週の主要なアップデート
- 10/14(月)
- Amazon QuickSight がデータソースの共有、テーブルの行列の入れ替え、フィルタリング、分析といった新しい機能を発表
Amazon QuickSightの機能が強化され、これまでよりも柔軟な分析処理を実行できるようになりました。例えば、データソースの共有やテーブルの行と列の入れ替え、新しい関数や表示データに対する集計機能の強化などが行われています。
- Amazon QuickSight がデータソースの共有、テーブルの行列の入れ替え、フィルタリング、分析といった新しい機能を発表
- 10/15(火)
- (めずらしく)大きなアップデートはありませんでした。
- 10/16(水)
- AWS RoboMaker がベータリリースで Robot Operating System 2 (ROS2) のサポートを導入
インテリジェントなロボットに関するアプリケーションの開発やテスト、デプロイを容易にするAWS RoboMakerがROS2(Robot Operating System 2)をサポートしました。ベータ版という扱いですので本番での利用はお勧めしません。本ポスト執筆時点では、2020年の後半にベータが完了する予定です。 - Amazon EMR が Spark 2.4.4、Flink 1.8.1 のサポートと複数のマスターノードを再構成する機能を追加
週刊AWSではEMRの細かいリリースはあまり取り上げないのですが、個人的に重要だと思いましたのでピックアップです。Amazon EMR リリース5.27.0が公開され、クラスタの再作成なしでマルチマスタのクラスタを再構成可能になりました。このバージョンにはApache Flink 1.8.1、Apache Spark 2.4.4 with Scala 2.11、JupyterHub 1.0.0、Tensorflow 1.14.0も含まれています。 - Amazon GuardDuty に 3 個の新たな脅威検出が追加
インテリジェントな脅威検出を行うAmazon GuardDutyで新たに3種類の脅威を検出できるようになりました。2つはAmazon S3に関係するもので、もう一つはEC2インスタンスメタデータの不正引き出しの可能性があるものについてです。長くなるので具体的には元の記事を確認頂きたいのですが、いずれも重要なものですのでGuardDutyで検知された場合は運用者が対応要否を判断するようにしてください。 - Amazon Neptune がグラフデータの変更を取り込む Streams をサポートするようになりました
マネージドなグラフDBのサービスであるAmazon Neptuneで変更を追跡するためのStreamsがラボモードで試験利用可能になりました。Streamsを有効にするとグラフに対する追加や変更のデータが記録されますので、それをトリガとしてLambdaを起動したり、他のデータストアに情報連携をしたりすることができるようになります。なお、Streamsのデータは1週間で破棄されるため、この点にはご注意を。 - Amazon RDS on VMware が一般提供されました
オンプレミスのVMware環境でAmazon RDSのマネージドDBを利用可能にするAmazon RDS on VMwareがバージニアリージョンで一般利用開始になっています。
- AWS RoboMaker がベータリリースで Robot Operating System 2 (ROS2) のサポートを導入
- 10/17(木)
- Amazon FSx for Windows File Serverで管理者によるファイルロック状態の解除操作をサポートしました
今回のアップデートでは、管理者がWindowsの共有フォルダツールを利用してユーザセッションを管理可能になりました。あるユーザがファイルサーバのファイルを開きっぱなしにしている場合、これまでは誰が開いているかを特定して閉じるよう依頼する必要がありましたが、管理者側で対応することができるようになり手間を省くことができます。 - Amazon EC2ハイバネーションがWindowsでも利用可能になりました
Linuxでは以前からサポートされていたハイバネーション(休止状態)がWindowsでも利用可能になりました。Windows Server 2012/2012 R2/2016/2019でご利用いただけます。ただしWindowsの場合はメモリサイズが16GB までのものに限るという制約がありますので、ご注意ください。
- Amazon FSx for Windows File Serverで管理者によるファイルロック状態の解除操作をサポートしました
- 10/18(金)
- Amazon CloudWatch Anomaly Detectionがリリースされました
CloudWatchでメトリクスの通常値からの逸脱を検知するAnomaly Detectionを東京を含む各リージョンで利用できるようになりました。Anomaly Detectionを有効にすると過去のデータから通常と見なせる範囲を設定し、それを逸脱する場合にアラームを発行してくれます。異常とみなす逸脱の程度や、サマータイムを考慮するといった設定を加えることも可能です。機能のイメージはブログの画像がわかりやすいので、是非こちらもご覧ください。
- Amazon CloudWatch Anomaly Detectionがリリースされました
それでは、今週はこのあたりで。See you next week!
ソリューションアーキテクト 小林正人(@maccho_j)