Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2020/2/10週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの小林です。

ここ数年は、毎年河津桜を見に行くことがこの時期の恒例イベントになっています。早咲きの桜でとても綺麗なのでお気に入りなのですが、とても人気があり直前に電車の切符や宿を予約することが難しいのです。やむなく見切り発車で計画を立ててしまうのですが、今年は暖冬の影響で咲き始めが早く、若干見頃を過ぎてしまいそうな様子です。ソメイヨシノよりも長持ちするので大丈夫だとは思っているのですが、はたしてどうなることやら……。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2020年2月10日週の主要なアップデート

  • 2/10(月)
    • この日は大きなアップデートはありませんでした。
  • 2/11(火)
    • Configure fine-grained data access with Amazon Elasticsearch Service
      Amazon Elasticsearch Serviceのアクセス制御機能が強化され、IAMを利用することでこれまでよりも細かいアクセス制御が定義できるようになりました。従来はチーム毎に個別のインデックスやダッシュボードを定義する必要がありましたが、チーム毎に異なる権限を付与したうえで単一のものを共有することが可能になります。
    • Amazon RDS for PostgreSQL Supports New Minor Versions 11.6, 10.11, 9.6.16, and 9.5.20
      RDS for PostgreSQLで新たなマイナーバージョンが利用できるようになりました。エンジンバージョンのアップグレード方法についてはこちらをご確認ください。
    • Aurora PostgreSQL Supports Machine Learning, Export to Amazon S3, and New Minor Versions
      Amazon Aurore for PostgreSQLでも機械学習機能が利用可能になり、SQLを利用してSageMakerやComprehendと連携することが容易に実現できるようになりました。また、S3へのデータエクスポート機能も提供されています。さらに新たなエンジンバージョンとして3.1(PostgreSQL 11.6互換)、2.4(PostgreSQL 10.11互換)、1.6(PostgreSQL 9.6.16互換)もリリースされています。
    • AWS Well-Architected Tool now supports AWS Serverless Lens
      AWS Well-Architected ToolがAWS Serverless Lensに対応しました。Serverless Lensはサーバレスワークロードに特化して追加の質問やベストプラクティスを提供する枠組みで、これを利用するとサーバレスアーキテクチャの潜在的なリスクを理解し改善するための知見を得ることが可能になります。
  • 2/12(水)
  • 2/13(木)
    • AWS Systems Manager now enables auto-approval of patches by date
      Patch Managerの機能が拡張され、パッチリリースの締め切り日を指定してその日付以前にリリースされたパッチに限って適用することを自動承認できるようになり、これまでよりも適用するパッチを詳細に制御可能になります。
    • Amazon WorkSpaces New Client Release
      Amazon WorkSpacesのWindowsおよびMacクライアントが更新されました。UIの改善とともに、画面の転送やキーボードイベントなどのやりとりに利用するプロトコルであるPCoverIPプロトコルの更新が含まれていますので、WorkSpacesを利用している場合は是非試してみてください。
  • 2/14(金)
    • Amazon ECS-optimized Linux 2 AMIs now come with pre-installed AWS Systems Manager Agent
      Amazon ECS Optimized Linux 2 AMIにSystems Managerエージェントがプリインストールされるようになりました。これによってECSクラスタを構成するEC2インスタンスに対する運用作業にSystems Managerを利用しやすくなります。
    • Amazon EBS Multi-Attach now available on Provisioned IOPS io1 volumes
      Amazon EBSのプロビジョンドIOPSボリュームを同じAZ内の最大16個のインスタンスに同時にアタッチすることが可能になりました。重要な注意点としてEBS側では排他制御機能を提供しませんので、単純に複数のインスタンスから書込を実行すると整合性が担保されません。この部分は複数のインスタンスからの同時書込を制御し整合性を保つ仕組みを用意することが必要ですのでご注意ください。
    • AWS Shield Advanced now supports Health Based Detection
      AWS Shield AdvancedがRoute 53によるヘルスチェック結果を考慮して、攻撃の検知と対策を実行できるようになりました。新たな情報を加味することで、これまでよりも迅速に攻撃が行われていることを検知し、緩和策を実行することが可能になります。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)