Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/8/14週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
AWS Black Belt オンラインセミナーをご存じでしょうか?AWSではいろいろなイベント・セミナーを開催していますが、このBlack BeltシリーズはAWSのサービス単体にフォーカスして解説を提供するものです。このBlack Beltの先月分の内容が以下に公開されています。オンデマンドで過去のセミナーをいつでも閲覧できますし、PDFで資料もダウンロード可能になっていますので活用してください。
– 2023 年 7 月の AWS Black Belt オンラインセミナー資料及び動画公開のご案内
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2023年8月14日週の主要なアップデート
- 8/14(月)
- AWS CodePipeline now supports GitLab
フルマネージドの継続的デリバリーサービスである AWS CodePipeline でソースレポジトリとしてGitLab.comがサポートされました。GitLab.comの変更をもとにビルドパイプラインを実行することが可能です。 - AWS IAM Identity Center integration is now generally available for Amazon QuickSight
Amazon QuickSight が AWS IAM Identity Center (旧AWS SSO)との連携をサポートしました。これにより容易に IAM Identity Center 経由でのフェデレーションサインインでQuickSightへのログインを実現可能です。具体的な連携例としてはこちらのブログを参照してください。
- AWS CodePipeline now supports GitLab
- 8/15(火)
- Amazon OpenSearch Serverless expands support for larger workloads and collections
Amazon OpenSearch Serverless が拡張され、時系列コレクションの最大インテックスデータが6 TBに増加し(以前は1 TB)、検索・時系列コレクションの最大OpenSearch Compute Units (OCU)数も最大100 OCU(以前は50 OCU)まで拡張されました。OCUはOpenSearch Serverlessの仮想的なコンピューティング性能値です。 - Amazon Kinesis Video Streams improves image sampling frequency to 5 frames per second
動画のストリーミング分析サービスである Amazon Kinesis Video Streams で動画から画像の切り出し頻度がこれまでの3秒に1枚から、最大で1秒あたり5枚に改善され、より短い頻度での分析処理が実行可能になりました。
- Amazon OpenSearch Serverless expands support for larger workloads and collections
- 8/16(水)
- AWS Backup Audit Manager now supports delegated backup administrator
AWS Backup Audit Manager で、backup administrator の権限をAWS Organizations内のユーザーに移譲できるようになり、より柔軟な運用に対応可能になりました。 - Announcing general purpose Amazon EC2 M7a instances
Amazon EC2 の M7a インスタンスが一般提供開始(GA)になりました。現在 Ohio、N. Virginia、Oregon、Irelandリージョンで利用可能です。M7a インスタンスは第四世代AMD EPYC プロセッサ(Genoa)を搭載し、前世代のM6aと比較して最大50%高いパフォーマンスを実現します。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon EC2 D3en instances are now available in additional regions
Amazon EC2 D3en インスタンスが利用可能なリージョンが拡大され、新たにTokyo、Frankfurt、Singaporeの3リージョンで利用可能になりました。D3enは最大で 336 TB のローカルHDDを搭載したインスタンスで、最大 75 Gbps のネットワーク帯域と7 Gbps のEBS帯域を提供します。 - Amazon RDS now supports M6g and R6g database instances in six additional AWS regions
Amazon RDS で AWS Graviton2ベースの M6g、R6gインスタンスが選択可能なリージョンが追加され、新たにOsaka、 Cape Town、Jakarta、Melbourne、Zurich、 Bahrain の6リージョンにおいて利用可能になりました。サポートされるDBエンジンはPostgreSQL、 MySQL、 MariaDB です。同時にT4gインスタンスのリージョン拡張もアナウンスされており、大阪リージョンを含む前述のリージョンで利用可能になっています。 - Amazon RDS Performance Insights provides an on-demand analysis experience
Amazon RDS の Performance Insights に新しいメトリクスが追加されました。このリリースにより、選択した期間のパフォーマンスのデータを分析できます。たとえばアプリケーションがスローダウンした期間を分析して、データベースの動作が変化したかどうか、またどのように変化したかを確認したり、それを是正するためのアドバイスを得ることが可能です。この機能は Aurora MySQL、 Aurora PostgreSQL、 RDS for PostgreSQL で利用可能です。
- AWS Backup Audit Manager now supports delegated backup administrator
- 8/17(木)
- Announcing Amazon EC2 Hpc7a instances
Amazon EC2 の Hpc7a インスタンスが一般提供開始(GA)になりました。現在 Ohio、 GovCloud (US-West) リージョンで利用可能です。Hpc7a インスタンスは第四世代 AMD EPYCプロセッサ(Genoa)を搭載し、前世代のHpc6aと比較して最大2.5倍の性能を提供します。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Announcing Amazon GameLift support for instances powered by AWS Graviton3 processors
信頼性が高くスケーラブルなゲームサーバーホスティングを提供する Amazon GameLift で AWS Graviton3 プロセッサを搭載したC7gインスタンスが利用可能になりました。Graviton2 と比較して最大25%高いパフォーマンスを提供可能です。 - Amazon FSx for NetApp ONTAP now provides additional performance metrics and an enhanced monitoring dashboard
Amazon FSx for NetApp ONTAP に新しいCloudWatchメトリクスが追加され、新たにCPU使用率、SSDのIOPS等が確認可能になりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Announcing Amazon EC2 Hpc7a instances
- 8/18(金)
- AWS Batch on Amazon ECS now supports AL2023
AWS Batch on ECS において、ECSに最適化された Amazon Linux 2023 (AL2023) AMIが選択可能になりました。AL2023は2028年3月までの長期サポートを提供しています。AL2023についてはこちらのブログを参照してください。 - AWS Audit Manager adds integration with Amazon EventBridge
AWS Audit Manager で Amazon EventBridge との連携をサポートしました。Audit Managerのイベントを元にEventBrigde経由で、AWS Lambdaや AWS Step Functionsに連携することが可能です。
- AWS Batch on Amazon ECS now supports AL2023
AWSのユーザーグループであるJAWS-UGをご存じの方も多いと思います。ユーザーグループ主導で各技術領域や地域別にいろいろな勉強会やイベントが毎週実施されています。そのいろいろなイベントの予定について、こちらのNoteで定期的に情報がまとめられているのをご存じでしょうか?今週・来週にどういったイベントがあるのか一覧できるようになっているので、ユーザーグループの活動についてご興味がある方は参考にしてください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)