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AWS Weekly Roundup: Amazon Q CLI エージェント、AWS Step Functions、AWS Lambda など (2025 年 3 月 10 日)

北半球の天候が良くなるにつれて、学びやつながりの機会が増えます。3 月 10 日週、私はサンフランシスコにいました。AWS GenAI Loft での Nova Networking Night でお会いしましょう。そこでは、ライブデモや実際の実装を通じて、Amazon Nova 基盤モデル (FM) の世界を詳しく見ていきます。

AWS Pi Day は、今では毎年恒例のイベントとなっています。このイベントは、2021 年に Amazon S3 の 15 周年を記念して始まりました。今年は、統合されたシームレスなエクスペリエンスを実現するためにデータ基盤を構築し、分析と AI ワークロードのためのデータを管理および使用する方法について、AWS の製品チームと詳細に議論します。オンラインで参加して、ハンズオンデモを通じて最新のイノベーションについて学びましょう。また、インタラクティブなライブストリームではご質問いただくことも可能です。

3 月 3 日週のリリース
3 月 3 日週も忙しかったですね。私が注目したリリースをいくつかご紹介します。

Amazon Q Developer – 強化されたエージェントを Amazon Q コマンドラインインターフェイス (CLI) 内で使用できるようになりました。これにより、より動的な会話が可能になり、ローカルでのファイルの読み取りと書き込み、AWS リソースのクエリ、コードの作成が容易になります。この強化された CLI エージェントは、Anthropic のこれまでで最もインテリジェントなモデルである Claude 3.7 Sonnet を使用します。このエージェントコーディングエクスペリエンスの詳細と、その試用方法についてお読みください。Nathan Peck による、Amazon Q CLI の新機能のビジュアルデモはこちらです。

Amazon Q Business音声と動画のデータの取り込みがサポートされるようになりました。この機能は、マルチメディアコンテンツを、テキストベースのドキュメントと同程度に検索可能でアクセスしやすくすることで、情報検索を効率化し、知識の共有を強化して、意思決定プロセスを改善します。Amazon BedrockBedrock Data Automation の一般提供が開始され、ドキュメント、画像、動画、音声ファイルなどの非構造化マルチモーダルコンテンツからの有益なインサイトの生成を自動化できるようになりました。詳細とコード例については、私のブログ記事をご覧くださいAmazon Bedrock ナレッジベースGraphRAG のサポートの一般提供も開始されました。GraphRAG は、グラフデータを組み込むことで検索拡張生成 (RAG) を強化し、データ内の関係を活用してより包括的で関連性が高く説明可能な応答を提供して、生成 AI アプリケーションが情報を取得および合成する方法を改善する機能です。

Amazon NovaAmazon Nova Pro 基盤モデルは、Amazon Bedrock 上のプレビューでレイテンシー最適化推論をサポートするようになりました。これにより、生成 AI アプリケーションの応答時間の短縮と応答性の向上を実現できます。

AWS Step Functions – キャンバス上でワークフローを作成するために使用できるビジュアルビルダーである Workflow Studio for VS Code が利用可能になりました。バックグラウンドでワークフロー定義を生成して、ローカル開発環境でワークフローを作成できます。この強化されたローカル IDE エクスペリエンスの詳細についてお読みください。

AWS LambdaVS Code で Amazon CloudWatch Logs Live Tail をサポートするようになりました。当社は以前、Lambda ログをリアルタイムで表示および分析する方法を簡素化するために、Lambda コンソールで Live Tail のサポートを導入しました。現在では、VS Code 開発環境内にとどまりながら、Lambda 関数のログをリアルタイムでモニタリングできるようにもなりました。

AWS AmplifyAmazon Cognito のマネージドログインを使用する場合、サーバーレンダリングされた Next.js アプリケーション用の HttpOnly Cookie がサポートされるようになりました。HttpOnly 属性を持つ Cookie には JavaScript によってはアクセスできないため、アプリケーションはクロスサイトスクリプティング (XSS) 攻撃に対する追加の保護レイヤーを備えることができます。

Amazon Cognitoマシンツーマシン (M2M) フローのためにアクセストークンをカスタマイズできるようになりました。これにより、アプリケーション、API、ワークロードにきめ細かな認可を実装できます。M2M 認可は、スケジュールされたデータ同期タスク、イベントドリブンワークフロー、マイクロサービス通信、システム間のリアルタイムデータストリーミングなどの自動化されたプロセスでよく使用されます。

AWS CodeBuildコンテナ化なしでの、ホストオペレーティングシステム上における、Linux x86、Arm、Windows オンデマンドフリートを使用した直接ビルドをサポートするようになりました。これにより、ホストシステムリソースに対する直接アクセスが必要なビルドコマンドや、コンテナ化を困難にする特定の要件があるビルドコマンドを実行できるようになりました。例えば、これは、デバイスドライバーの構築、システムレベルのテストの実行、またはホストマシンへのアクセスが必要なツールの使用に役立ちます。CodeBuild は、Linux x86、Arm、Windows、macOS プラットフォームで Node 22、Python 3.13、Go 1.23 のサポートも追加しました

Bottlerocket – コンテナ専用に構築されたオープンソースかつ Linux ベースのオペレーティングシステムが、NVIDIA のマルチインスタンス GPU (MIG) をサポートするようになりました。これは、Kubernetes ノード上の複数の GPU インスタンスに NVIDIA GPU をパーティショニングして GPU リソースの使用率を最大化するのに役立ちます。Bottlerocket はまた、AWS Neuron アクセラレーテッドインスタンスタイプをサポートし、システムセットアップタスクを簡素化するデフォルトのブートストラップコンテナイメージを提供するようになりました。

Amazon GameLift – Amazon GameLift Streams をご紹介します。これは、WebRTC 対応ブラウザを使用する任意のデバイスに、最大 1080p の解像度と 60 フレーム/秒でゲームをストリーミングするためにデベロッパーが使用できる新しいマネージド機能です。詳細については、Donnie のブログ記事をご覧ください

Amazon FSx for NetApp ONTAP – 2025 年 3 月 5 日より、SnapLock ボリュームに保存されたデータについての SnapLock ライセンス料金が廃止され、コスト効率が高まりました。

AWS の他のニュース
その他の興味深いプロジェクト、ブログ記事、ニュースをいくつかご紹介します:

Accelerate AWS Well-Architected reviews with Generative AI – この記事では、Well-Architected Framework Reviews (WAFR) プロセスを効率化する生成 AI ソリューションについて説明します。アーキテクチャドキュメントを分析し、ベストプラクティスに基づいてインサイトに富んだレコメンデーションを生成する、インテリジェントでスケーラブルなシステムを構築する方法をご紹介します。

アーキテクチャ図

Build a Multi-Agent System with LangGraph and Mistral on AWS – この記事でご紹介した Multi-Agent City Information System は、エージェントベースのアーキテクチャが、高度で適応性に優れ、非常に高性能な AI アプリケーションを生み出す可能性を示しています。

リファレンスアーキテクチャ

Evaluate RAG responses with Amazon Bedrock, LlamaIndex and RAGAS – AI システムを評価および最適化し、特定のニーズに整合する、より正確な、コンテキストを踏まえた応答を可能にする実用的な手法を用いて、検索拡張生成 (RAG) 実装を強化する方法。

アーキテクチャ図

community.aws からの情報
community.aws からの私のお気に入りの記事をいくつかご紹介します。AWS ビルダー ID を作成して、有用な情報を共有し、他のビルダーとつながりましょう。ビルダー ID はユニバーサルログイン認証情報です。これにより、ユーザーは、AWS マネジメントコンソールだけでなく、600 を超える無料トレーニングコース、コミュニティ機能、Amazon Q Developer などのデベロッパーツールを含む AWS のツールやリソースにアクセスできます。

Optimize AWS Lambda Costs with Automated Compute Optimizer Insights (Zechariah Kasina) – AWS Lambda メモリ設定を最適化してコスト効率を高め、パフォーマンスを改善する、自動化されたスケーラブルな方法。

Optimize AWS Costs: Auto-Shutdown for EC2 Instances (Adeleke Adebowale Julius) – Amazon CloudWatch アラームを使用して、非アクティブ状態に基づいてインスタンスを動的にシャットダウンします。

The Evolution of the Developer Role in an AI-Assisted Future (Aaron Sempf) – AI がソフトウェア開発を変革している一方で、人材育成の必要性は依然として重要です。

Amazon Q Developer CLI – More coffee, less remembering commands (Cobus Bernard) – ターミナルから直接 Amazon Q Developer を利用してファイルを操作できるようになったので、便利なオートメーションをいくつか追加しましょう。

今後の AWS イベント
カレンダーを確認して、近日開催予定の AWS イベントにサインアップしましょう:

AWS Community Day – 世界中の AWS エキスパートユーザーや業界リーダーが主導する技術的なディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボを特徴とする、コミュニティ主導のカンファレンスにご参加ください: ミラノ (イタリア) (4 月 2 日)、ベイエリア – セキュリティエディション (4 月 4 日)、ティミショアラ (ルーマニア) (4 月 10 日)、プラハ (チェコ共和国) (4 月 29 日)。

AWS Innovate: 生成 AI + データ – 生成 AI とデータイノベーションに焦点を当てた無料のオンラインカンファレンスにご参加ください。このカンファレンスは、北米 (3 月 13 日)、大中華圏 (3 月 14 日)、ラテンアメリカ (4 月 8 日) の複数の地域で開催されます。

AWS Summits – AWS Summit の季節が近づいてきました! クラウドコンピューティングコミュニティがつながり、コラボレーションして、AWS について学ぶために一堂に会する無料のオンラインおよび対面イベントに参加しましょう。最寄りの都市のイベントにご登録ください: パリ (4 月 9 日)、アムステルダム (4 月 16 日)、ロンドン (4 月 30 日)、ポーランド (5 月 5 日)。

AWS re:Inforce (6 月 16~18 日) – AWS クラウドセキュリティに関するあらゆることに焦点を当てた、毎年恒例の学習イベントです。今年はペンシルベニア州フィラデルフィアで開催されます。登録の受付は 3 月に開始されます。5,000 人を超えるセキュリティビルダーやリーダーとともにご参加ください。

AWS DevDays は、デベロッパーがクラウドコンピューティングの極めてホットなトピックのいくつかについて学べる無料の技術イベントです。DevDays では、ハンズオンワークショップ、技術セッション、ライブデモ、AWS の技術エキスパートや同僚とのネットワーキングが提供されます。ぜひご登録いただき、オンデマンドで AWS DevDays セッションにアクセスしてください

3 月 3 日週のニュースは以上です。3 月 10 日週に再びアクセスして、新たな Weekly Roundup をぜひお読みください!

Danilo

この記事は、Weekly Roundup シリーズの一部です。毎週、AWS からの興味深いニュースや発表を簡単にまとめてお知らせします!

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