全般

Q: Amazon Corretto とは何ですか?

Corretto は、Amazon の長期サポートを含む Open Java Development Kit (OpenJDK) のビルドです。Corretto は、Java Technology Compatibility Kit (TCK) を使用して Java SE 規格に準拠するようにしていることが認証されており、Linux、Windows、および macOS で使用できます。

Q: Corretto を使用するメリットは何ですか?

Corretto は信頼性の高い OpenJDK のビルドであり、長期的なサポートが無償で提供されます。Amazon では、数千の本番サービスで Corretto を内部使用しています。Corretto を変更するたびに、OpenJDK の実行で見つかった問題が修正されたり軽減されたりします。Amazon では、通常の四半期サイクルの範囲外で、利用可能になった際に緊急で対応できる修正 (セキュリティを含む) を適用することも計画しています。

Q: Corretto と OpenJDK の違いは何ですか?

Corretto は、対応する OpenJDK アップデートプロジェクトにまだ統合されていない Amazon が提供するパッチを含む Open JDK のディストリビューションです。AWS では、大規模なサービスを実行している Amazon の監視に基づいて選択された OpenJDK のパフォーマンスまたは安定性を向上するパッチに焦点を当てています。

Q: Amazon が Corretto に含める予定のパッチの種類を教えてください。

パッチには、セキュリティの修正、パフォーマンスの向上 (頻繁に使用される機能の高速化など)、ガベージコレクションのスケジューリング、メモリ不足の防止をはじめ、モニタリング、レポート、スレッド管理の改善が含まれます。

Q: Corretto の使用には費用がかかりますか?

Corretto は、オープンソースライセンスに基づいて Amazon から無償で配布されています。これは、Class Path Exception (GPLv2 と CPE) 付きの GNU 公衆利用許諾書バージョン 2 の条件のもと、ライセンスされています。使用や配布に対して Amazon が請求することはありません。

Q:長期サポート (LTS) は Corretto にとって何を意味しますか?

Amazon Corretto は、マルチプラットフォームで本番環境に対応した、長期サポート (LTS) を含む無料の Open Java Development Kit (OpenJDK) ディストリビューションです。LTS には、最短でも関連するリリースバージョンの指定日 (例: Corretto 8 の場合は 2026 年 5 月) までは、パフォーマンスの向上とセキュリティの更新を無償で提供するという Amazon のコミットメントが含まれています。アップデートは四半期ごとにリリースされる予定です。Amazon では、通常の四半期サイクルの範囲外で、利用可能になった際に緊急で対応できる修正 (セキュリティを含む) を適用することも計画しています。

Q: Corretto の長期サポートには何が含まれますか?

Corretto の長期サポート (LTS) には、性能向上とセキュリティアップデートが含まれ、サポート終了まで無償で提供されます。アップデートは四半期ごとにリリースされる予定です。

Corretto の LTS は、AWS に関するお客様の目的を達成するために専門家の指導とサポートを提供する AWS サポートのプランとは無関係です。すでに AWS サポートのプランに契約済みの場合、Corretto はほかのすべてのサポートされている AWS サービスおよびソフトウェアと同じ基準でカバーされます。プランを契約していないお客様で、Correto のサポートのみが目的である場合、プランの契約は意味を持たないかもしれません。お客様のニーズに合っているかどうかは、Amazon サポートウェブサイトをご覧ください。現在のところ、Corretto 固有のサポートプランを開始する予定はありません。当社のロードマップはすべてお客様からのフィードバックを反映したものです。機能に関するご要望は Corretto GitHub レポジトリからお寄せください。
 

Q: Corretto のサポートカレンダーはどのようになっていますか?

         
Corretto リリース リリースタイプ 一般公開日
計画された最終更新日 終了日
22 FR 2024 年 3 月 19 日 2024 年 7 月 2024 年 10 月
21 LTS 2023 年 9 月 21 日 2030 年 7 月 2030 年 10 月
17 LTS 2021 年 9 月 16 日 2029 年 7 月 2029 年 10 月
11 LTS 2019 年 3 月 15 日 2027 年 7 月 2027 年 10 月
8 LTS 2019 年 1 月 31 日
2026 年 4 月 2026 年 7 月

 

LTS: 長期サポート FR: 機能リリース

Q.Corretto に関するヘルプが必要な場合はどうすればよいですか?

Corretto のインストールまたは実行に関する一般的な質問については、ドキュメントをご覧ください。OpenJDK に関する問題がある場合は、アップストリームの OpenJDK プロジェクトで問題を解決してください。Corretto に関する特定の問題または OpenJDK には適用できない機能に関する要望がある場合は、Corretto GitHub リポジトリで問題を解決するか機能リクエストをしてください。AWS サポートのプランに契約済みの場合、プランを通して Corretto のサポートに連絡してください。
 

Amazon Corretto の使用

Q: Corretto は、ほかの JDK のドロップインリプレースメントとして使用できますか?

Corretto は、OpenJDK で利用できない機能を使用していない限り、すべての Java SE ディストリビューションの代わりになるドロップインリプレースメントとして設計されています。Corretto バイナリがホストにインストールされ、Java アプリケーションを実行するために正しく呼び出されると (Linux では alternatives コマンドなど)、既存のコマンドラインオプション、チューニングパラメータ、モニタリング、その他の設定は以前と同じように機能します。

Q: JavaFX は Corretto に含まれていますか? その場合、どのバージョンの Corretto にバンドルされていますか?

OpenJDK 11 よりも前は、JavaFX は OpenJDK に含まれていました。しかし、2018 年に Oracle は、JavaFX を OpenJDK から切り離し、OpenJDK のディストリビューションから削除しました。Corretto 8 では、次のプラットフォームで JavaFX を含んでいます。

AL2 x64
Generic Linux x64
Windows x86 JDK
Windows x64 JDK
Windows x86 JRE
Windows x64 JRE

バージョンに関係なく、他のプラットフォームには含まれていません。例えば、Corretto 8 for Mac M1 では、JavaFX はサポートされていません。

Corretto 17+、できれば Corretto 17 にアップグレードすることをお勧めします。このリリースでは、その前のリリースと比較して、コードがより新しくなり、一般的にパフォーマンスが向上しているためです。場合によっては、最新の JDK を使用したい場合があります。これは、EOL 日が近い短期サポートリリースである可能性があります。JFX のリリースは、JavaFX のウェブサイトから見つけてダウンロードすることができます。

Q: Corretto 8 はどのオペレーティングシステムをサポートしますか?

Corretto 8 インストールパッケージは、Amazon によって、Linux (glibc)、Linux (musl-libc)、Windows、および macOS 向けに配布されています。

Windows ビルドは、バージョン 10 以降、Server 2016、Server 2019 および Server 2022 でサポートされています。

macOS ビルドは、Apple からセキュリティパッチを今でも受け取っているすべてのバージョンの macOS に対応しています。現在サポートされているバージョンは、x64 (Intel) アーキテクチャの 12 (Monterey) 以降と aarch64 (M1) アーキテクチャです。

Linux (glibc) ビルドは Red Hat Enterprise Linux 6 以降、CentOS 6 以降、Ubuntu Linux 14 以降、Debian Linux 8 以降、Amazon Linux AMI、および SuSE 12 以降でサポートされています。

Linux (musl-libc) ビルドは、Alpine Linux 3.16 以降でサポートされています。

Q: Corretto 11 はどのオペレーティングシステムをサポートしますか?

Corretto 11 インストールパッケージは、Amazon によって、Linux (glibc)、Linux (musl-libc)、Windows、および macOS 向けに配布されています。

Windows ビルドは、バージョン 10 以降、Server 2016、Server 2019、および Server 2022 でサポートされています。

macOS ビルドは、Apple からセキュリティパッチを今でも受け取っているすべてのバージョンの macOS に対応しています。現在サポートされているバージョンは、x64 (Intel) アーキテクチャの 12 (Monterey) 以降と aarch64 (M1) アーキテクチャです。

Linux (glibc) ビルドは Red Hat Enterprise Linux 6 以降、CentOS 6 以降、Ubuntu Linux 14 以降、Debian Linux 8 以降、Amazon Linux AMI、および SuSE 12 以降でサポートされています。

Linux (musl-libc) ビルドは、Alpine Linux 3.16 以降でサポートされています。

Q: Corretto 17 はどのオペレーティングシステムをサポートしますか?

Corretto 17 インストールパッケージは、Amazon によって、Linux (glibc)、Linux (musl-libc)、Windows、および macOS 向けに配布されています。

Windows ビルドは、バージョン 10 以降、Server 2016、Server 2019、および Server 2022 でサポートされています。

macOS ビルドは、Apple からセキュリティパッチを今でも受け取っているすべてのバージョンの macOS に対応しています。現在サポートされているバージョンは、x64 (Intel) アーキテクチャの 12 (Monterey) 以降と aarch64 (M1) アーキテクチャです。

Linux (glibc) ビルドは Red Hat Enterprise Linux 6 以降、CentOS 6 以降、Ubuntu Linux 14 以降、Debian Linux 8 以降、Amazon Linux AMI、および SuSE 12 以降でサポートされています。

Linux (musl-libc) ビルドは、Alpine Linux 3.16 以降でサポートされています。

Q: Corretto 21 はどのオペレーティングシステムをサポートしますか?

Corretto 21 インストールパッケージは、Amazon によって、Linux (glibc)、Linux (musl-libc)、Windows、および macOS 向けに配布されています。

Windows ビルドは、バージョン 10 以降、Server 2016、Server 2019、および Server 2022 でサポートされています。

macOS ビルドは、Apple からセキュリティパッチを今でも受け取っているすべてのバージョンの macOS に対応しています。現在サポートされているバージョンは、x64 (Intel) アーキテクチャの 12 (Monterey) 以降と aarch64 (M1) アーキテクチャです。

Linux (glibc) ビルドは Red Hat Enterprise Linux 6 以降、CentOS 6 以降、Ubuntu Linux 14 以降、Debian Linux 8 以降、Amazon Linux AMI、および SuSE 12 以降でサポートされています。

Linux (musl-libc) ビルドは、Alpine Linux 3.16 以降でサポートされています。

Q: Corretto 22 はどのオペレーティングシステムをサポートしますか?

Corretto 22 インストールパッケージは、Amazon によって、Linux (glibc)、Linux (musl-libc)、Windows、および macOS 向けに配布されています。

Windows ビルドは、バージョン 10 以降、Server 2016、Server 2019、および Server 2022 でサポートされています。

macOS ビルドは、Apple からセキュリティパッチを今でも受け取っているすべてのバージョンの macOS に対応しています。現在サポートされているバージョンは、x64 (Intel) アーキテクチャの 12 (Monterey) 以降と aarch64 (M1) アーキテクチャです。

Linux (glibc) ビルドは Red Hat Enterprise Linux 7 以降、CentOS 7 以降、Ubuntu Linux 14 以降、Debian Linux 8 以降、Amazon Linux AMI、および SuSE 12 以降でサポートされています。

Linux (musl-libc) ビルドは、Alpine Linux 3.16 以降でサポートされています。

Q: セキュリティスキャナで、Docker イメージに CVE があると表示されるのはなぜですか?

セキュリティスキャナが Corretto-Docker イメージに CVE が含まれているとレポートした場合、最初に推奨されるアクションは、このイメージの更新バージョンを入手することです。更新された Corretto-Docker イメージは、このサイトで入手可能です。

更新されたイメージが利用できない場合は、適切なコマンドを実行してプラットフォーム用のパッケージを更新してください。例えば、AmazonLinux の場合は「yum update -y --security」、Alpine Linux の場合は「apk -U upgrade」を Dockerfiles やシステムで実行することで、問題を直ちに解決することができます。

更新されたパッケージが利用できない場合は、これを潜在的なセキュリティ問題として扱い、[AWS 脆弱性レポートの手順]に従うか、AWS セキュリティに直接メール (aws-security@amazon.com) してください。

イメージやパッケージにタイムリーなセキュリティアップデートを提供するのは、ベースのドッカーイメージのサプライヤーの責任です。AWS は、Amazon Linux 用のベースのドッカーイメージのみを提供しており、Docker Hub Amazon Linux 2 ページおよび Amazon Linux 2 ECR Public Gallery から入手できます。Alpine ベースの Docker イメージは、Docker Hub Alpine Linux ページから入手できます。

Docker Hub は、新しいベースイメージが利用可能になったときに、Docker イメージを自動的に再構築しますが、Corretto チームは、単発のパッケージアップデートを取り込むために、Dockerfiles に変更を加えることはありません。新しいベースイメージが、ベースのドッカーイメージのサプライヤーによってまだ一般的に利用可能になっていない場合は、そのサプライヤーに連絡して、新しいベースとなる Docker イメージのディストリビューションで修正に対応するように依頼してください。

なお、ドッカーイメージに CVE が存在するように見える理由は複数あります、こちらで説明しています。

ライセンスとオープンソース

Q: Corretto のライセンス条項は何ですか?

Corretto は、Class Path Exception (GPLv2 と CPE) 付きの GNU 公衆利用許諾書バージョン 2 の条件という OpenJDK と同じオープンソースライセンスのもとリリースされています。Corretto は OpenJDK を使うのと同じように使用していただけます。

Q: Amazon は OpenJDK にどのように貢献していますか?

A: Amazon は 2017 年に OpenJDK への貢献を始めました。これからもより多く、より複雑に貢献していく予定です。

Q: Corretto に貢献するにはどうすればよいですか?

Amazon では、コードを Corretto に取り込む方法として使用することによって OpenJDK プロジェクトへ貢献することを推奨しています。そうすることで、OpenJDK コミュニティ全体がお客様の変更による恩恵を受けます。ビルドロジックなど、Corretto に固有の貢献である場合は、GitHub でコードを入手してください。AWS が問題を評価し、プルリクエストします。

 

有効期限切れのバージョン

Corretto リリース リリースタイプ 一般公開日 計画された最終更新日 終了日
15 FR 2020 年 9 月 24 日 2021 年 1 月 19 日 2021 年 4 月 20 日
16 FR 2021 年 3 月 16 日  2021 年 7 月 20 日 2021 年 10 月 19 日 
18 FR 2022 年 3 月 22 日 2022 年 7 月 19 日 2022 年 10 月 18 日
19 FR 2022 年 9 月 20 日 2023 年 1 月 17 日 2023 年 4 月 19 日
20 FR 2023 年 3 月 21 日 2023 年 7 月 18 日 2023 年 10 月 17 日


FR: 機能リリース