このプロジェクトでは、Amazon Simple Email Service (Amazon SES) を使ってドメインの E メール受信パイプラインを設定します。Amazon SES は、信頼性が高くスケーラブルなインフラストラクチャに基づいて構築されたコスト効率のよい E メールサービスで、Amazon.com が自分たちのお客様向けに開発したものです。Amazon SES は、他のメールサーバーとの通信、スパムやウイルスの検出、信頼できない発信元からのメール拒否、ドメイン内の受信者に対するメールの承認など基本的なメール受信操作を処理します。さらに、Amazon SES は E メールをエンドポイントに送ります。そこでアプリケーションはメールにアクセスし、アーカイブ、デコードとエンドユーザーへの表示、自動応答システムのトリガー、サポートチケットの生成など、さまざまな方法でメールを利用できるようになります。Amazon SES を使用すれば、Amazon S3Amazon SNSAWS LambdaAmazon WorkMail といった AWS の製品やサービスを活用して、組織に適したスケーラブルな E メールソリューションを作成できます。

以下の内容を実行します。

Amazon SES を使用して E メールを受信するようにドメインを設定し、テスト用の E メールをドメイン内のアドレスに送信して E メール受信の設定を確認する。

Amazon S3 バケットに E メールを raw 形式で保存する。 Amazon SES では Amazon S3 バケットに raw 形式で E メールを保存するため、ご使用のアプリケーションで柔軟に E メールを処理および表示できます。

開始する前に以下の準備が必要です。

AWS アカウント: AWS のサービスを使用するには AWS アカウントが必要です。 AWS にサインアップします

Amazon Route 53 に登録されたドメイン: Amazon SES はお客様が所有するどのドメインの E メールでも受信できますが、このプロジェクトでは、ドメインが Amazon Route 53 に登録されていることを前提とします。ドメインを入手するには、新しいドメインを登録するか、既存のドメインを移管します。

スキルレベル: このプロジェクトを完了するために、ドメインネームサーバー (DNS) レコードに関する知識が推奨されますが、必須ではありません。

AWS の使用経験: Amazon Route 53 でのドメインのホスティングと、Amazon S3 バケットからの項目の受信を理解していることが推奨されますが、必須ではありません。

請求額の見積もり:

このプロジェクトの合計コストは、受信する E メールのサイズと、所有するドメインのタイプによって異なります。ここでは、受信するテスト用 E メールのサイズが 256 KB 未満であること (数行のテキストからなる簡単な E メールはこのサイズ以下です)、E メールにファイルが添付されていないこと、ドメインが ".com" であること、E メールの受信後 1 か月以内に Amazon S3 バケットからその E メールを削除することを前提とします。この場合、このプロジェクトで発生する費用は、無料利用枠の範囲内であれば 12.00 USD、無料利用枠を超える場合は 12.03 USD です。

コストの内訳は、Amazon SES (E メールの受信に 0 USD)、Amazon S3 (E メールの保存に、無料利用枠を超える場合は 1 か月あたり 0.03 USD、無料利用枠の範囲内であれば 0 USD)、Amazon Route 53 (".com" ドメインの年間登録料 12 USD) です。各サービスの料金体系の詳細については、使用するサービスとコストを参照してください。


AWS の利用を開始するためにさらにリソースが必要ですか。 詳細については、ご利用開始のためのリソースセンターをご覧ください。

Amazon SES の使い方については、開発者ガイドAPI リファレンスを参照してください。

Amazon SES の各種トピックに関する技術記事を参照してください。