概要
Scene Intelligence with Rosbag on AWS は、先進運転支援システム (ADAS) と自動運転車 (AV) の開発プロセスを効率化することを目的に構築されています。このソリューションには、センサー抽出とオブジェクト検出のモジュールが搭載されており、機械学習エンジニアやデータサイエンティストがモデルトレーニングのためのシーン検索を高速化するのに役立ちます。
このソリューションを使用して、サンプルの rosbag ファイルのステージング、メタデータや画像などの rosbag センサーデータの抽出、抽出された画像へのオブジェクト検出モデルと車線検出モデルの適用、シーン検出ビジネスロジックの適用と保存を行うことができます。
メリット
数十億マイルに及ぶ実データまたはシミュレーションデータの確実な取り込み、変換、ラベル付け、カタログ化を行うスケーラブルで柔軟なデータパイプライン。
グローバルチームが自動車データを検索、識別、分析できる優れたアクセシビリティ。
オープンソースの構成オプションによる依存関係と前提条件の削減。
技術的な詳細情報
このアーキテクチャは、実装ガイドと関連する AWS CloudFormation テンプレートを使用して自動的にデプロイできます。
ステップ 1
AV が rosbag ファイルを Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) にアップロードします。エンドユーザーがワークフローを呼び出して、Amazon Managed Workflows for Apache Airflow (Amazon MWAA) と有向非巡回グラフ (DAG) を介して処理を開始します。
ステップ 2
AWS Batch が Amazon S3 から rosbag ファイルを取得し、センサーデータと画像データの解析と抽出を行い、このデータを別の S3 バケットに書き込みます。
ステップ 3
Amazon SageMaker は、抽出されたデータにオブジェクト検出モデルと車線検出モデルを適用します。 SageMaker がデータとラベルを別の S3 バケットに書き込みます。
ステップ 4
Amazon EMR Serverless が (Apache Spark ジョブを使用して) ビジネスロジックを Amazon S3 内のデータとラベルに適用します。これによってオブジェクト検出と車線検出に関連するメタデータが生成されます。次に、Amazon EMR Serverlessがメタデータを Amazon DynamoDB と別の S3 バケットに書き込みます。
ステップ 5
AWS Lambda 関数が新しい受信 DynamoDB データ (メタデータ) を Amazon OpenSearch Service クラスターに公開します。 エンドユーザーは Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)上のプロキシを介して OpenSearch Serviceクラスターにアクセスし、メタデータに対してクエリを送信します。
関連コンテンツ
このガイダンスは、お客様が Autonomous Driving Data Framework (ADDF) を使用して高精度のシナリオベースのデータを処理および検索する方法を示します。