VMware Cloud on AWS の特徴

VMware Cloud on AWS は、シングルテナントの専用クラウドインフラストラクチャとして、1 組織あたり複数の SDDC、1 クラスターあたり最大 16 ホストをサポートします。最新の Amazon EC2 ストレージ最適化ハイ I/O インスタンスに基づく次世代のベアメタル AWS インフラストラクチャ上で提供され、低レイテンシーの Non-Volatile Memory Express (NVMe) ベースの SSD が特徴となっています。ウェブベースのコンソールから、または RESTful API を利用すると、AWS クラウド上に新しい VMware SDDC クラスターをすばやく作成できます。VMware は、VMware SDDC ソフトウェアコンポーネントと、最新のウェブベースのコンソールを含むサービスを管理し、運用します。VMware では、通知によってサービスの状態が伝えられ、エンタープライズグレードの 24 時間 365 日のサービスサポートおよびサイト信頼性に関する作業が提供されます。また、サポートセンターによって、よくある質問、フォーラム、チャットサポートが提供されます。VMware は、予定された SDDC ソフトウェア更新、通知を含む緊急のソフトウェアパッチ、ハードウェア障害の自動修復を提供しています。

AWS ネイティブサービスの統合

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon FSx、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)、Amazon Redshift、AWS Backup、AWS Direct Connect、Amazon DynamoDB、AWS WAF、Elastic Load Balancing といった 200 以上の AWS のサービスへのプライベートアクセスを使って、アーキテクチャを改良しアプリケーションとサービスを強化します。

ベアメタルのクラウドインフラストラクチャ

VMware Cloud on AWS は、vSphere、vSAN、NSX、vCenter Server を含む非常にスケーラビリティの高い AWS クラウドに、VMware SDDC ソフトウェアスタックを提供します。運用環境の構成は、選択したホストの種類に応じて、SDDC クラスターサイズの範囲内で変動します。VMware Cloud on AWS の料金ページでは、現在のホストタイプをご覧いただけます。完全に設定された VMware SDDC クラスターは数時間以内にデプロイ可能で、ホストの容量は数分でスケールアップまたはスケールダウンできます。

専用ネットワーク

VMware Cloud on AWS では、管理およびアプリケーションのトラフィックのために、VMware NSX ネットワーキングプラットフォームを通して接続される、独立した専用の高パフォーマンスネットワークが提供され、ネットワーキングのマルチキャストがサポートされます。ESXi ホストは、Elastic Networking Adapter (ENA) 経由で Amazon Virtual Private Cloud (VPC) に接続されます。ENA では、最大 25 Gbps のスループットがサポートされます。

  • NSX と AWS Direct Connect の統合: NSX と AWS Direct Connect の統合の一般提供が開始され、エンドツーエンドのプライベートネットワーキングをサポートします。これは、トラフィックの重いワークロードを抱えるお客様にとって理想的なシステムです。AWS 上で実行されている VMware ワークロードとオンプロミスで実行されているワークロード間でのプライベートで一貫した接続性が実現され、移行が加速され、多層ハイブリッドアプリケーションが有効になります。お客様のすべてのハイブリッド接続性の必須条件に対して AWS Direct Connect の使用が可能になります。

災害対策

災害復旧には、クラウドエコノミクスを活用しながら、使い慣れた VMware vSPhere と Site Recovery Manager 技術を使用します。ソフトウェアで定義された 1 つまたは複数のデータセンターの VMware Site Recovery Manager を使用して VMware Cloud on AWS にレプリケートします。VMware Site Recovery Manager は、災害復旧を自動化し、目標復旧ポイント (RPO) と目標復旧時刻 (RTO) を達成し、オペレーションエラーを削減するのに役立ちます。災害復旧のサイトは、必要な場合には適切なサイズに調整したり、スケールアップしたり、必要がなくなったときにはスケールダウンしたりすることが可能です。

柔軟なストレージオプション

各 SDDC クラスターは、NVMe インスタンスストレージ上に構築された「すべてがフラッシュ」の vSAN ストレージソリューションを利用します。各 ESXi ホストが NVMe ストレージを備えています。お客様のストレージ SLA は、vSphere によって提供される既存の Storage Policy-Based Management を通して、アプリケーションごとの単位で管理できます。サービスの品質、スナップショット、消去コーディング、サードパーティーデータ保護のための VMware API (VADP) を含め、高度なデータサービスも活用できます。

Amazon FSx for NetApp ONTAP との統合
VMware Cloud on AWS と Amazon FSx for NetApp ONTAP の統合により、NFS プロトコルで既存の SDDC にデータストアを柔軟に追加できるようになりました。これにより、高性能でフルマネージドなストレージソリューションを提供し、増大するワークロードニーズに対応できます。また、このソリューションでは、スナップショット、クローン、レプリケーションなど、NetApp の馴染みのある機能が利用できるため、さらなるコスト削減とデータ保護の向上に貢献します。

仮想マシンの移行

仮想マシンをオンプレミスのデータセンターと VMware Cloud on AWS の別の SDDC との間で移行させます。VMware Cloud on AWS は、さまざまな vSphere インストールのほか、以下のような、ハイブリッドな移行のためのツールおよび方法をサポートしています。

VMware HCX を使用したハイブリッドな移行
マルチクラウドのアプリケーションモビリティソリューション、VMware HCX は、すべての SDDC に無償で提供され、オンプレミスのデータセンターから SDDC へのワークロード VM の移行を促進します。

vMotion を使用したハイブリッドな移行
vMotion を使用した移行は、ホットマイグレーションまたはライブマイグレーションとも呼ばれ、動作中の VM を 1 つのホストまたはデータストアから別のホストまたはデータストアへ移動させます。vMotion を使用した移行は、少数の VM をダウンタイムなく移行させるのに最適な方法です。

ハイブリッドなコールドマイグレーション
コールドマイグレーションでは、停止中の VM を 1 つのホストまたはデータストアから別のホストまたはデータストアへ移動させます。コールドマイグレーションは、移行プロセス中の VM の若干のダウンタイムを許容できる場合に最適な方法です。

オンデマンドライセンシング

VMware Cloud on AWS は、カスタムサイズの VM をサポートし、VMware がサポートするあらゆる OS を実行し、単一テナントのベアメタル AWS インフラストラクチャを活用します。

単一ホスト SDDC

単一ホスト SDDC は、VMware Cloud on AWS のハイブリッドクラウドソリューションを低コストで導入するためのゲートウェイです。通常は 3 ホスト以上のサービスとして購入していただきますが、これは、最初のワークロードでテストを行い、VMware Cloud on AWS の追加機能や柔軟性を 30 日間にわたり試用するのに最適な方法です。  今すぐ試す

サードパーティ製ソフトウェアの統合

データ保護、DevOps、クラウドの移行とセキュリティを含め、多様なカテゴリにわたる ISV パートナーの主要ソリューションをサポートしています。詳細については、こちらの VMware ウェブサイトを参照してください。

各 SDDC クラスターは、NVMe インスタンスストレージ上に構築された「すべてがフラッシュ」の vSAN ストレージソリューションを利用します。各 ESXi ホストが NVMe ストレージを備えています。vSAN を実行する最初の 4 ホストクラスターは、15.2 TB の未加工ストレージ (使用可能容量はおおよそ 21 TB) を備えています。お客様のストレージ SLA は、vSphere によって提供される既存の Storage Policy-Based Management を通して、アプリケーションごとの単位で管理できます。サービスの品質、スナップショット、消去コーディング、サードパーティーデータ保護のための API (VADP) を含め、高度なデータサービスも活用できます。

                                               ロードマップ機能を含む機能の完全なリストは、VMware Cloud on AWS Roadmap を参照してください。