投稿日: Oct 15, 2020
AWS Graviton2 ベースのデータベースインスタンスが、Amazon Relational Database Service (RDS) で一般提供されるようになりました。Graviton2 インスタンスは、データベースエンジン、バージョンやワークロードに応じて、RDS オープンソースデータベースのパフォーマンスを最大 35% 向上させ、料金/パフォーマンスを最大 52% 向上させます。このようなデータベースインスタンスは、Amazon RDS for MySQL、Amazon RDS for PostgreSQL および Amazon RDS for MariaDB を使用する場合に、ご利用いただけるものです。Amazon Aurora のサポートが間もなく開始されます。
AWS Graviton2 は、64 ビット Arm Neoverse コアを搭載したアマゾン ウェブ サービスがカスタムビルドしたプロセッサです。第 1 世代の AWS Graviton プロセッサに対して、いくつかのパフォーマンス最適化が行われています。これには、7 倍のパフォーマンス、4 倍のコンピューティングコア、コアあたり 2 倍の大きさになったプライベートキャッシュ、5 倍高速なメモリ、さらにコアあたりで 2 倍高速になった浮動小数点パフォーマンスなどが含まれます。さらに、AWS Graviton2 プロセッサは、常時オンの完全暗号化 DDR4 メモリを備えており、コアあたりの暗号化パフォーマンスを 50% 高速化します。
このようなパフォーマンスの向上により、Graviton2 M6g および R6g データベースインスタンスはデータベースワークロードに最適になり、過去数年間で数十万のお客様がデータベースを AWS に移行する背中を押しました。2020 年 9 月の時点で、AWS Database Migration Service (DMS) を使用して 300,000 を超えるデータベースが AWS に移行されています。DMS は、お客様がリレーショナルデータベース、非リレーショナルデータベース、およびデータウェアハウスを実質的にダウンタイムなしで AWS に移行できるようにするフルマネージドサービスです。
新しい Graviton2 M6g および R6g データベースインスタンスは、Amazon RDS マネジメントコンソールで、または AWS CLI で起動できます。データベースインスタンスの Graviton2 へのアップグレードには、インスタンスタイプの単純な変更が必要なだけで、手順は他のインスタンスでの変更の場合と同じです。Graviton2 インスタンスは、Amazon RDS for MySQL バージョン 8.0.17 以降、RDS for PostgreSQL バージョン 12.3 以降、および Amazon RDS for MariaDB バージョン 10.4.13 以降でサポートされています。アプリケーションは通常通りに動作し続け、アプリケーションコードの移植は一切必要ありません。詳細については、ドキュメントをご参照ください。
Amazon RDS 用の M6g と R6g データベースインスタンスが、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド、フランクフルト)、およびアジアパシフィック (ムンバイ、シンガポール、シドニー、東京) の各リージョンで、ご利用いただけるようになりました。
RDS Graviton2 インスタンスの初回起動には、こちらをクリックしてください。全体の料金体系と利用可能なリージョンについては、Amazon RDS の料金ページをご参照ください。機能の詳細については、テクニカルドキュメントをご参照ください。