Amazon Web Services ブログ

週刊生成AI with AWS – 2025/1/20週

みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。

1 月 28 日(火)に AWS re:Invent Recap – インダストリー編 がオンラインで開催されます。インダストリー別に AWS の最新アップデートを紹介しますので、皆さんの業務に関連しそうなセッションにぜひご参加いただければと思います。

それでは、1 月 20 日週の生成 AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。

さまざまなニュース

サービスアップデート

    • Amazon Q Business にて、チャットでアップロードされた画像のインサイト抽出機能に対応
      生成 AI 搭載アシスタントである Amazon Q Business にて、チャットでアップロードされた画像に関する質問への回答とインサイトの抽出機能を提供開始しました。例えば、請求書の画像をアップロードして経費の分類を依頼したり、アーキテクチャ図を共有して設計に関する質問をしたりすることができます。この機能は、Amazon Q Business が利用可能なすべてのAWSリージョンで利用できます。
    • Amazon Bedrock にて Luma AI の Ray2 ビデオモデルが利用可能に
      Luma AI の新しいビデオ生成 AI 基盤モデルである Ray2 が、Amazon Bedrock で利用可能になりました。Luma Ray2 は、自然な動きを持つリアルな映像を作成できるビデオ生成モデルです。Ray2 は現在、540p もしくは 720p の解像度、5 秒 もしくは 9 秒のビデオ生成をサポートしています。現在オレゴンリージョンで利用可能です。詳細はこちらのブログをご覧ください
    • Amazon Bedrock にて、Cohere Embed 3 Multilingual と Embed 3 English のマルチモーダルサポートを開始
      埋め込みモデルである Cohere Embed 3 Multilingual と Embed 3 English にてマルチモーダルサポートを開始しました。マルチモーダルサポートにより、画像コンテンツを含むデータから重要な情報を引き出すことが可能になります。現在、東京リージョン含む 12 のリージョンでサポートされています
    • Amazon Bedrock Flows にて、複数ターン会話のサポートを発表(プレビュー)
      Amazon Bedrock Flows は、LLM・エージェント・ナレッジベース・その他の AWS のサービスのワークフローを作成することが可能なサービスです。今回のアップデートで複数ターン会話がサポートされたことで、一連の処理に必要な情報が不足していた場合に、ユーザーに要求して引き出すことができるようになりました。これにより、ワークフローの処理に必要な情報を自然な会話を通じて取得できるようになります。
    • Amazon Neptune にて、オープンソースの GraphRAG ツールキットのサポートを開始
      GraphRAG とはグラフデータベースを用いた RAG の技術を指します。今回発表された GraphRAG ツールキットは、非構造化データからグラフを自動構築し、このグラフに対してクエリを行って質問応答するための機能を提供します。詳細については、ユーザーガイドをご覧ください。

著者について

Naoto Kimura

木村 直登(Naoto Kimura)

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、製造業のお客様に対しクラウド活用の技術支援を行なっています。最近は生成 AI と毎日戯れており、特にコード生成と LLM エージェントに注目しています。好きなうどんは’かけ’です。