AWS Skill Builder 個人サブスクリプションで AWS を学んでみる !

2023-07-03
How to be a Developer

Author : 内山 智貴

Learning Changes Your Life ! どうも AWS パートナートレーナーの内山です。早いもので今年も折り返し地点を過ぎましたが皆様どのようにお過ごしでしょうか ?

皆様は年初に「今年はこんなスキルを身につけよう !」という目標を立てたりしますか ? この記事を読んでくださっている方の中には「今年こそは AWS を勉強しよう !」と目標を立てた方もいらっしゃるかもしれないですね。

そして AWS の学習については、いざ 「勉強しよう !」と思っても、以下のような悩みを抱える方も多いのではないでしょうか ?

  • AWS はコンピューティング、ストレージ、ネットワークなど、様々なカテゴリーでたくさんサービスが提供されているらしいぞ・・・各種 AWS サービスについて初学者にもわかりやすく説明されたコンテンツはないだろうか・・・。
  • 特定の分野 (例えば、データ分析、DevOps など) についての学習コンテンツがまとまって提供されているものはないだろうか・・・。
  • AWS サービスを実際に触って手を動かす経験を積みたいが、自分の AWS アカウントに従量課金で知らない間に高額請求されたら怖いな・・・もっと安心して使える演習用の環境はないだろうか・・。

この記事は、上記のような AWS の学習に関する悩みを抱えている方に役立ててもらおうと思って書きました !「AWS Skill Builder 個人サブスクリプション」を活用することで AWS 学習における悩みがどのように解決されるのかを紹介していきます。記事の内容は大きく分けて下記の 4 トピックです。

  • AWS Skill Builder サブスクリプションとは
  • 申し込み方法
  • 学習ニーズごとの活用方法
  • まとめ

上から順に読み進めていただいても良いですし、興味があるトピックから読んでいただいても構いません。

そもそも AWS Skill Builder って何だろう ? と思っている方は「AWS Skill Builder サブスクリプションとは」から、個人サブスクリプションの申し込み手順を知りたいという方は「申し込み方法」から、個人サブスクリプションでどのような学習ができるのかという点に興味がある方は「学習ニーズごとの活用方法」から読んでいただくと良いと思います。

それでは、Let’s get it started !

※本記事に書かれている金額や使用されているキャプチャ画像は、本記事執筆時点 (2023 年 6 月 1 日時点) のものです。今後変更される可能性がありますことを予めご了承ください。


1. AWS Skill Builder サブスクリプションとは

そもそも AWS Skill Builder って何 ? サブスクリプションって何 ? というところから見ていきましょう。

1-1. AWS Skill Builder って何 ?

AWS 公式のオンライン学習センターです。

こちらの公式ページ にも書いているとおり、無料で 600 を超える公式のデジタルコース (e-Learning コンテンツ) にアクセスすることができます。

1-2. AWS Skill Builder ”サブスクリプション” って何 ?

AWS 学習者にさらに充実した学習体験を提供するためのオプションです。上述のように AWS Skill Builder では無料の学習リソースが豊富に提供されているのですが、サブスクリプションに申し込むことにより以下のような追加コンテンツが利用できるようになります。

  • AWS Builder Labs : 演習用の AWS アカウントが払い出され、自前の AWS アカウントを使わずに AWS サービスに触れてみることができるハンズオンラボ (演習用の環境)。
  • AWS Jam : 与えられた課題に対して解決方法を考えながら AWS サービスの操作を進めていく学習コンテンツ。
  • AWS Cloud Quest : ゲーム感覚で仮想都市の市民が抱える課題を解決しながらスキルアップを目指すコンテンツ。サブスクリプションなしの場合は初心者向けの「AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner」のみアクセス可能となっており 、サブスクリプションに申し込むことで中・上級者向けのコンテンツ (「AWS Cloud Quest: Solutions Architect」, 「AWS Cloud Quest: Serverless Developer」など) にもアクセス可能になります。
  • AWS 認定公式模擬試験 : 本番試験と同じ問題数、同じ試験時間で構成される模擬試験。

AWS Skill Builder サブスクリプションについては AWS Skill Builder サブスクリプションのご案内 でより詳細に紹介されているのでよろしければ合わせてご参照ください !

1-3. サブスクリプション、おいくらですか ?

やっぱり料金がいくらなのかは最初に気になりますよね。個人サブスクリプションとチームサブスクリプションで料金の違いがありますが、この記事では個人サブスクリプションの説明をします。

個人サブスクリプションの料金は月契約の場合 1 ヶ月あたり 29 USD 、年契約の場合は年間 (12 ヶ月間) 299 USD です。

年間の料金が割安になる年間契約もいいですが、個人で使う場合、まずはいつでもキャンセル可能な月契約で試してみるというのもよさそうですね ! 下記でサブスクリプションの申し込み方法についても説明しますが、今回は個人サブスクリプションの月契約前提で説明します。


2. 申し込み方法

AWS Skill Builder 個人サブスクリプションに申し込むためにはサブスクリプション料金の支払いに使用する AWS アカウントを用意してから AWS Skill Builder へサインインしていくとスムーズです。

ここでは Step by Step で申し込み方法を解説します。

2-1. Step 1 : AWS アカウントを作成する

※すでにルートユーザーとしてログインできる AWS アカウントをお持ちで、そのアカウントに AWS Skill Builder サブスクリプション料金が課金されてよい場合はこのステップは省略できます。

AWS Skill Builder 個人サブスクリプションの料金 (上記で説明した月間 / 年間の料金) は AWS アカウントに対して請求される仕組みとなっているため、料金の支払いに利用する AWS アカウントを先に作成しておくと申し込み手続きがスムーズに進みます。

AWS アカウントの作成手順については こちらの公式ページ にわかりやすく書かれているのでご参照ください。なお、AWS Skill Builder サブスクリプションを利用することのみが目的であればアカウントのサポートプランは「ベーシックサポート」で問題ありません。

2-2. Step 2 : AWS Skill Builder にサインインする

  1. サインイン画面 から「AWS SKILL BUILDER にサインイン」をクリックします
  2. サインインオプションは「Login with Amazon」や「AWS Partner」などいくつかあるので、ご自身の状況に応じたサインインオプションを利用いただいて結構です。
    1.  筆者の環境では「Login with Amazon」で自分の Amazon アカウント (Amazon のショッピングで使うアカウント) でログインしました。必要に応じて Amazon アカウントを新規作成してログインすることもできます。
  3. ログインすると、右記の「学習ダッシュボード」の画面が表示されるはずです。
    ※すでに AWS Skill Builder を利用している方は「学習ダッシュボード」の画面に登録したコースなどが表示されます。

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なお、AWS Skill Builder では様々な学習コンテンツを検索して利用することができますが、サブスクリプションの申し込みをしていない段階では AWS Builder Labs (ハンズオンラボ) などの一部コンテンツは利用できないため、この画面のように「要サブスクリプション」と表示されます。

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2-3. Step 3 : サブスクリプションの申し込み

それでは、早速個人サブスクリプションの月契約に申し込みをしてみましょう !

AWS Skill Builder サインイン後の「学習ダッシュボード」のページ左上にハンバーガーボタンがあるのでクリックします。

表示されるメニューから「サブスクリプション」を選択します。
※または こちらのページ に直接アクセスします。

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サブスクリプションの説明が表示されるので「個人の月契約」の「今すぐ申し込む」ボタンをクリックします。

※もちろんここで年契約を選択することもできます。

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チェックアウトの画面が表示されるので、「AWS アカウントにサインイン」をクリックして、事前に作成しておいた AWS アカウントでサインインします。

【注意】ここでサインインした AWS アカウント宛てにサブスクリプション料金の請求がされます。ルートユーザーの認証情報でのサインインが必要です。IAM ユーザーでログインした場合エラーとなります。

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AWS アカウントへのサインインが完了すると、チェックアウトの画面に AWS アカウント番号が表示されます。またアカウントの請求情報から想定される税金まで合わせた見積もり額も表示されます。

※個人サブスクリプション月契約の申し込み月は 29 USD の料金が日割りで計算されますが、この時点では日割り計算された額の表示ではないのでご留意ください。

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画面に表示されている確認事項を見てみましょう。例えば、

  • サブスクリプションは、解約手続きを行わない限り自動的に更新されます。
  • サブスクリプションの継続を希望しない場合は、お客様の AWS Skill Builder profile にアクセスして、いつでも解約手続きを行うことができます。

など、重要なことが書かれているのでちゃんとチェックしておきましょう。

確認事項を読み、チェックボックスにチェックをいれると「申し込む」ボタンがアクティブになるので、いざ「申し込む」をクリックします。

すると、このような画面に遷移します。これで晴れてサブスクライブできました !

※なお、サブスクリプションの申し込み完了をお知らせする E メールも自動配信されます。

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2-4. AWS アカウントでの課金の確認

サブスクリプションの課金が AWS アカウントの請求コンソールでどのように表示されるのかも見ておきましょう。

サブスクリプションは申し込み後 3 日以内であれば課金なしでキャンセル可能となっており、3 日ぐらい経過すると AWS 請求コンソールで料金が確認できるようになります。
※AWS 請求コンソールの詳細については ドキュメント をご参照ください。

例えば、4 月 3 日にサブスクリプションの申し込みをした場合、請求コンソールではこのように 4 月 7 日からの日割り計算で課金となっていることが確認できます。

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3. 学習ニーズごとの活用方法

晴れてサブスクライブできたのでさっそく使ってみましょう ! ここでは学習ニーズベースで AWS Skill Builder 個人サブスクリプションの活用方法を見ていきたいと思います。 

3-1. AWS サービスの説明を聞き、さらにハンズオンも使って理解を深めたい、という場合

割とよくある学習ニーズですね。AWS サービス (Amazon EC2, Amazon S3, Amazon VPC..など) の名前は聞いたことがあるけどよくわかっていないのでまずは説明を聞いて、それから実際にサービスを触ってみて理解を深めたいというニーズは当然あると思います。

AWS Skill Builder 上にたくさんある学習コンテンツを全て目視で探していくのは至難の業なので、適宜コンテンツをフィルタリングして希望のコンテンツを探していくことができます。

このユースケースの場合は、一例として 「言語」、「分野」、「スキルレベル」のフィルタリングを組み合わせることができます。※AWS Skill Builder の コースカタログ でコンテンツのフィルタリングができます。

例えば Amazon VPC について学びたい場合、以下のようにコースカタログをフィルタリングしてみます。

  • 言語: 日本語
  • 分野: ネットワークとコンテンツ配信
  • スキルレベル: 基礎

ここからさらに文字列検索で ”VPC” と入力して絞り込みをしてみましょう。

すると、この画面のように条件に合ったコンテンツのみが表示されます。

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上記の画面で確認できるコンテンツのうち、青緑色でラップトップっぽい絵が描かれたものが通常のデジタルコンテンツで、赤紫色でフラスコのような絵が描かれたものが AWS Builder Labs (ハンズオンラボ) のコンテンツです。
※サブスクリプションに申し込みをしたことで、AWS Builder Labs コンテンツも「登録済み」(つまり、サブスクリプション登録済みで利用できる) 状態になっていることがわかりますね !

だいぶ数が絞れたので、コンテンツのタイトルだけ一通りざっと目を通してみましょう。するとこの中に「Introduction to Amazon Virtual Private Cloud (VPC) (Japanese) (VO) 日本語吹き替え版」というタイトルのいかにも VPC 入門編の匂いのする 10 分ぐらいのデジタルコンテンツや、「Introduction to Amazon Virtual Private Cloud (VPC) (Japanese)」というタイトルのこれまたいかにも入門編の匂いがする VPC のハンズオンラボがあるのがわかります。VPC については手始めにこれらのリソースをつかって学んでいくというのもよいでしょう。

なお「Introduction to Amazon Virtual Private Cloud (VPC) (Japanese) (VO) 日本語吹き替え版」というコンテンツはそのタイトルのとおり日本語の吹き替えが入っており、「英語だとちょっとつらいなぁ」という方 (筆者含め) も安心してご利用いただけるようになっています。

また「Introduction to Amazon Virtual Private Cloud (VPC) (Japanese)」というハンズオンラボは、VPC ウィザードを使い基本的な VPC の構成を作成し、作成されたリソースの内容を確認していく内容です。

AWS Skill Builder サブスクリプションで利用できるハンズオンラボは、ラボのために払い出される AWS アカウント上で動作するので、上記のラボにおいても別途 AWS リソースの課金が発生するということはありません。AWS Skill Builder サブスクリプション利用上の料金は固定のサブスクリプション料金のみなので、安心してハンズオンに取り組むことができます。

今回は VPC が関連する基礎レベルコースを検索するという紹介のみでしたが、他にもフィルタリングのやりかたを変えていくことで「分野: ストレージ」で Amazon S3 に関するコンテンツを探す、「分野: コンピューティング」で Amazon EC2 に関するコンテンツを探すなどいろいろな検索ができるので、是非皆様の学習ニーズに見合うコンテンツを見つけてみてください !

3-2. 特定の分野 (データ分析、DevOps など) について体系立った学習がしたい、という場合

これもよくあるユースケースですね。例えば、AWS を使ったデータ分析に興味があり、その分野の学習コンテンツがまとまっていると嬉しいな、といったニーズです。

そんなときは「学習プラン (Learning Plan)」を活用しましょう !

・・・そもそも「学習プランとはなんぞや ?」という皆様の心の声が聞こえます。学習プランとは AWS Skill Builder の学習コンテンツを特定分野でひとまとめにしているものです。

試しに下記のフィルタリングをしてみましょう。

  • 言語 : 日本語
  • タイプ : 学習プラン

すると、本記事執筆時点で 25 の学習プランがでてきます。ここから学習プランのタイトルを見ながら探してもよいかもしれないですが、さらに検索窓で Data Analytics や DevOps と検索すると (該当する学習プランが存在すれば) こちらの画像のように検索結果が表示されます。

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上の画像は Data Analytics の学習プランが表示されていますが、サブスクリプションに加入したことによって「Data Analytics Learning Plan (includes Labs) (Japanese)」 というハンズオンラボ込みの学習プラン (includes Labs) が利用できるようになっています。

学習プランのなかでは、「学習プランの構造」タブを開くと複数のコンテンツがまとめられていることがわかります。

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同じように DevOps, Serverless, Migration, Container などたくさんの学習プランが提供されているので、必要なものを選択してその分野の厳選されたコンテンツを利用して効率よく学習を進めていくことができます。

また、AWS 初学者には「Cloud Essentials Learning Plan (includes Labs) (Japanese)」という学習プランもおすすめです!

3-3. とにかくいろんなハンズオンがやりたい ! という場合

なかには、「せっかくサブスクリプション申し込みをしたのだから、とにかくいろんな AWS サービスをハンズオンで触ってみたい。」という方もいらっしゃるかもしれません。そんなあなたは下記のようなフィルタリングで、すべての分野・スキルレベルの日本語のハンズオンコンテンツだけに絞り込みをかけることができます。

  • 言語 : 日本語
  • トレーニングカテゴリ : セルフペースラボ

※もちろん言語フィルターを変えることで日本語以外を含めることもできます。

現状 120 以上の日本語ハンズオンラボが存在するので、様々なラボを使って AWS を体験してみてください !

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3-4. ゲーム感覚で AWS の知識・スキルを身につけていきたい、という場合

こんな学習ニーズもありますよね。実際私個人の経験からも思い当たるところは多々あります。勉強はつらくなるけど、ゲーム感覚であれば集中力を保つことができるという方も多いのではないでしょうか。

そんな人は AWS Cloud Quest をお試しください !

AWS Cloud Quest は仮想都市の住民の課題を AWS を使って解決していくことでスキル習得を目指すロールプレイングゲーム形式の学習コンテンツです。

※AWS Cloud Quest は本記事執筆時点 (2023 年 6 月 1 日時点) で英語のみの提供となっております。予めご了承ください。

AWS Cloud Quest はトピックごとにコンテンツが分かれており、サブスクリプションなしでも「AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner」のみアクセス可能ですが 、サブスクリプションを利用することで「AWS Cloud Quest: Solutions Architect」、 「AWS Cloud Quest: Serverless Developer」、「AWS Cloud Quest: Security」などより多くのコンテンツにアクセスできるようになります。

試しに以下のフィルタリングでコースカタログのコンテンツを絞り込んでみましょう。

  • トレーニングカテゴリ : Game-Based Learning

すると、本記事執筆時点で 8 項目の AWS Cloud Quest が提供されていることがわかります。

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AWS Cloud Quest では、ゲーム内で利用する自分のアバターを設定し、仮想都市の住民が抱えている話を聞き、 AWS をつかって課題解決をしていきます。課題解決のためにサンドボックス環境で AWS サービスを利用していくので、シナリオベースで AWS スキルを習得することに繋がります。

実際のゲーム世界の画面は下記のような感じです。いかにも話しかけてほしそうなビックリマークを出している人がいるので、こういった人の悩みをきいて課題解決を目指します。(例えば「自社の Web サイトをよりスケーラブルにしたい」など、現実世界と類似するような悩みを AWS Cloud Quest 世界の住人は抱えています。)

と、いうことでゲーム感覚で AWS の学習を進めていきたい方には AWS Cloud Quest もおすすめです。

3-5. 手順どおり進めていくのではなく、自分で考えながら手を動かすハンズオンを試したい、という場合

少し AWS を利用する自信がついてくるとこのような気持ちになる方もきっといらっしゃいますね。通常のハンズオンコンテンツのように手順が示されているのではなく、課題解決形式で自分で考えながら手を動かして知識・スキルを習得したいというニーズです。

このような要望をお持ちの方は AWS Jam ジャーニーを試してみることをお勧めします !

※AWS Jam は個人サブスクリプションで利用できる AWS Jam ジャーニーと、チームサブスクリプションでのみ利用可能な AWS Jam イベントがあります。本記事では AWS Jam ジャーニーについて説明しています。

試しに以下のフィルタリングでコースカタログのコンテンツを絞り込んでみましょう。

  • トレーニングカテゴリ : AWS Jam

ジャーニーのコンテンツはこれからも増加していく予定ですが、現時点で Machine Learning, Database などが用意されています。

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なお、AWS Jam ジャーニーのコンテンツは検索結果としては英語のみとなっていますが、コンテンツ利用時に作成する Jam アカウント (無料) の言語設定で日本語を選択することができます。

※AWS Skill Builder のコンテンツ検索で言語を日本語で絞り込むと Jam コンテンツが表示されませんのでご留意ください。

それぞれの Jam の中にはいくつかの Challenge (課題) が含まれており、Challenge に対する解決手順は示されていないので自分で考えながら課題解決を目指す作りになっています。少し難しく感じられるかもしれませんが、解決のためのヒントを表示する機能もあるので気軽にチャレンジできますよ !

例えば「AWS Jam Journey: Database」 ではこの画面のように 5 つの Challenge が含まれており、Database に関するいくつかのシナリオベースの課題に取り組むことができます。なお、Challenge に楽しく取り組んでいただくために、タイトルがちょっとひねったものになっていることも多いです。

また、それぞれの課題解決に応じてポイントを獲得できる形式になっているので、どのぐらいポイントを獲得できるかで習熟度合を測っていくなんて使い方もおもしろいかもしれないですね !

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ということで、学習ニーズにあった AWS Jam ジャーニーが存在する場合は積極的に活用してみましょう。

3-6. AWS 認定取得に向けて勉強したい ! という場合

この記事を読んでいる方のなかには AWS 認定の取得を目指している方も多いのではないでしょうか? AWS Skill Builder では AWS 認定にフォーカスした学習コンテンツも提供しています。

ここではサブスクリプションの利用で追加されるコンテンツのなかで、AWS 認定取得に向けた学習にフォーカスしているものを紹介します。
 

1. AWS 認定模擬試験

サブスクリプションの利用によって、本番試験と同じ問題数・試験時間で構成される模擬試験にアクセスできるようになります。

模擬試験へのアクセスは、コースカタログにて以下のフィルタリングをお試しください。

  • 言語 : 日本語
  • トレーニングカテゴリ : 試験準備
  • 文字列検索窓で ”Practice Exam” と検索

本記事執筆時点では、日本語の模擬試験は AWS Certified Cloud Practitioner や AWS Certified Solutions Architect Associate などを含む 6 試験で提供されています。

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これらはどれも本番試験と同じ問題数・試験時間で構成されている模擬試験となっており、設問ごとに正否判定や解説も表示されるので、認定試験を受ける前の総まとめや力試しとして利用いただけます。

2. Exam Prep

Exam Prep は各種 AWS 認定における試験分野別の説明やサンプル問題の解説などがまとまっている AWS 認定取得に向けた学習にフォーカスしたコンテンツです。

無料版とサブスクリプション版があり、無料版でも十分試験準備に役立つお勧めコンテンツですが、サブスクリプション版では試験分野に関わるサービスを扱うハンズオンラボ、知識の定着度合いを確認するための Bench Mark Assessment、そして上述の模擬試験も組み込まれた構成になっており、より拡充された学習体験を得ることができます。

試しにコースカタログで下記のフィルタリングをしてみましょう。

  • 言語 : 日本語
  • トレーニングカテゴリ : 試験準備
  • 文字列検索窓で ”Exam Prep” 

と検索するとこの画像のように "Exam Prep" というタイトルがついたコースがいくつか表示されます。

※無料版 (ハンズオンラボや模擬試験を含まない) とサブスクリプション版、また日本語字幕版と日本語吹き替え版などのバージョン違いがあり 10 項目表示されていますが、認定別にみると本記事執筆時点で日本語の Exam Prep が提供されているのは AWS Certified Cloud Practitioner, AWS Certified Solutions Architect Associate, AWS Certified SysOps Administrator Associate の 3 つのみです。予めご了承ください。

なお、サブスクリプション版の Exam Prep はタイトルに “(with Practice Material)” が含まれているものです。

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AWS 認定の取得を目指している方は、サブスクリプションで強化される Exam Prep を試験準備にお役立てください !


4. まとめ

本記事では、AWS Skill Builder 個人サブスクリプションについて説明しました。AWS を勉強しようと思ったときに多くの方が抱えるであろう課題 (AWS サービス使ってみたいけど不要な課金が心配・・など) が AWS Skill Builder サブスクリプションの利用で解決する部分があるということを、少しでもご理解いただけたのであれば幸いです。

なお、この記事は「AWS Skill Builder 個人サブスクリプションを活用して AWS を学ぶ」という点にフォーカスして書いていますが、AWS 学習のために必ず AWS Skill Builder を使わなければいけないかというと、そんなことはないと思います。

例えば、AWS 公式の 各種サービスのドキュメント や ホワイトペーパー、その他 AWS から発信されている様々な情報 (builders.flashAWS Black Belt オンラインセミナーAWS ブログ など) を活用し独自に学習を進めていくことももちろんできます。

また、日本語のハンズオンコンテンツ もまとめられているので、自分の AWS アカウントを使ってこれらのハンズオンを進めることもできます。そして、自分の AWS アカウントを使う場合は、ハンズオンの利用で課金が予想外の額にならないように AWS アカウントに 請求アラート を設定しておくというのもよいでしょう。

この記事では、AWS 学習のひとつのやりかたとして、公式の学習センターである AWS Skill Builder を利用するという手段を説明しました。皆様が自分に適した学習方法を見つけ出し、スキル・知識の向上で人生をより豊かにしていただけることを日々お祈りしております。

それではまたの機会に。 Learning Changes Your Life!


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筆者プロフィール

内山 智貴
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
パートナートレーナー

パートナートレーナーとして AWS パートナー向けのトレーニング (AWS Partner Course) で登壇をしています。トレーニング受講者からのフィードバックコメントを読むことと、小学生の息子と遊ぶことがなにより楽しみな人生を送っています。

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