Thomson Reuters は企業と専門家のために高度な情報を提供する、世界でも代表的な企業です。各種情報ソリューションやサービスを、投資やメディア、マーケティング、ビジネスインテリジェンスなどの意思決定機関に配信しています。社内にはウェブキャスト、オンラインセミナー、マルチメディアプレゼンテーションを通じたビジネスコミュニケーションの拡大に特化したマルチメディアソリューションズユニットがあります。

本社をニューヨークに構え、100 ヵ国以上に約 60,000 人の従業員を擁しています。

マルチメディアソリューションズユニットの中核サービスはウェブキャストです。同社は世界各国で実に 5,000 社にものぼるウェブキャストの需要を支えています。その多くは四半期決算や業績見通しといった財務情報の定期配信です。こうした一般公開する必要のあるコンテンツは、ウェブキャストで配信するほうが、かつての定番だった会議開催よりずっと便利で費用も経済的です。

2004 年から 2009 年にかけて、Thomson Reuters は複数のウェブキャスト企業を買収しました。いずれもマルチメディアソリューションズユニット傘下で個別に操業していた企業でした。しかし Thomson Reuters 社は、多岐にわたるテクノロジーを統合して単一のグローバルプラットフォームとし、音声品質と弾力性を向上することを必要としていました。

弾力性も重要な考慮点でした。ウェブキャストの利用量は四半期報告書カレンダーにつれて変動するからです。Thomson Reuters の事業、マルチメディア配信、インフラストラクチャ総括である Simon Ball によれば「繁忙期には 1 日に 300 もの同時呼び出しが来ることがありますが、12 月の週末になると全く何もない場合もあります」といいます。

Thomson Reuters には新グローバルプラットフォームを運用する物理的なインフラがなかったので、ソリューションプロバイダの id3as に相談しました。両社の意見が一致したのは、専用インフラストラクチャを新設するのは費用面からみて効率的ではないという点でした。需要の有無にかかわらず、システム全体を常時稼働させておく必要があるからです。それに、自社機材ではどうしても処理能力に限界ができてしまい、いざというときにパフォーマンスを制約しかねません。いくつかの業者にあたったものの、見積もりの段階でスケーラビリティの限界に直面し、最終的に選んだのがアマゾン ウェブ サービス(AWS)でした。

id3as はアーランベースのエンコーディングアプリケーション(同時実行、ディストリビューション、耐障害性を組み込みサポート)を AWS にデプロイしました。Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)インスタンスを複数のアベイラビリティゾーンに配置することで、Thomson Reuters は冗長性の恩恵はそのまま、リソースの制約から解放されました。

Thomson Reuters は現在、ウェブキャスト事業の大部分を AWS で運営しています。新プラットフォームのおかげでワークフローを完全に制御でき、リスクマネジメントを向上する一方で経費を削減しています。「従来のサービスプロバイダに比べると、運用費が 40% から 50% の節約になりました。それに、アプリケーション制作の減価償却費も浮きましたしね」と Simon Ball は語ります。同社はまた、年間約 100 万 USD もの出費が不要になりました。将来的には Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)や Amazon CloudFront コンテンツ配信ネットワークなどで強化を図ることになるでしょう。

ウェブキャストの中には同時視聴者 2,000 人以上を集めるものもあり、グローバルウェブキャスティングプラットフォーム市場の成長可能性は無限です。Ball はこう説明します。「クラウドを採用したおかげで、求めていたものを予想よりずっと容易に達成できました。インフラストラクチャの新設は難しい仕事ですが、今回はうまくいきました。要は、目的の仕事をこなせる道具を使うだけの話です。AWS は自分たちが売る製品を熟知しており、柔軟性という点ではずば抜けていました。当社が必要とするスケーラビリティを提供できるプロバイダは、他にいなかったのです。

AWS がウェブスケールのコンピューティングを実現する方法について詳しくは、Amazon EC2 詳細ページ: http://aws.amazon.com/jp/ec2/ をご覧ください。