Amazon AppStream 2.0 を使用すると、デスクトップアプリケーションを書き直すことなく AWS に移動できます。AppStream 2.0 にアプリケーションをインストールし、起動設定し、アプリケーションをユーザーが使えるようにするのは簡単です。AppStream 2.0 では、幅広い選択肢の仮想マシンを利用できるため、アプリケーションの要件に最適なインスタンスタイプの選択や自動スケーリングパラメータの設定ができ、エンドユーザーのニーズを簡単に満たすことができます。AppStream 2.0 を使用すると、アプリケーションをお客様のネットワークで起動できます。つまり、そのアプリケーションから既存の AWS リソースを操作できることになります。

シンプルなアプリケーション管理

Amazon AppStream 2.0 では、Image Builder を使用して短時間で簡単にアプリケーションをインストール、テスト、および更新できます。Microsoft Windows Server 2012 R2 OS 上で実行されるアプリケーションはすべてサポートされており、何の変更を行う必要もありません。テストが完了したら、アプリケーションの起動設定とデフォルトのユーザー設定を行い、ユーザーがアクセスできるようにイメージを公開できます。

複数の仮想マシンタイプ

Amazon AppStream 2.0 では、必要な GPU、CPU、メモリ、ストレージ、およびネットワーキングキャパシティーを備えたストリーミングインスタンスと呼ばれる仮想マシン (VM) を使って、アプリケーションを実行します。AppStream 2.0 では、ストリーミングインスタンスをいくつかのタイプから選択できるため、アプリケーションのパフォーマンス最適化と、全体的なコストの削減を達成できます。ユースケースに応じて汎用、コンピューティング最適化、メモリ最適化、グラフィックデザイン、グラフィックスプロ、グラフィックデスクトップの各インスタンスファミリーから選択できます。ユーザーは同じストリーミングインスタンスからすべてのアプリケーションにアクセスし、ストリーミングインスタンスはいつでも 1 ユーザーのみに割り当てられます。

GPU 最適化された仮想マシン

グラフィックデザインインスタンスは、DirectX、OpenGL、OpenCL のハードウェアアクセラレーションを必要とする Adobe Premiere Pro、Autodesk Revit、Siemens NX などのアプリケーションを提供する場合に最適です。AMD の FirePro S7150x2 サーバー GPU を搭載し、AMD Multiuser GPU テクノロジーを搭載したインスタンスで、2 つの vCPU、7.5 GiB のシステムメモリ、1 GiB のグラフィックメモリの構成から、16 個の vCPU、61 GiB のシステムメモリ、8 GiB のグラフィックメモリの構成までご用意しています。

グラフィックデスクトップインスタンスファミリーでは、K520 ベースの NVIDIA GPU を使用した単一のインスタンスタイプが提供され、1,536 個の CUDA コア、8 個の vCPU、15 GiB のシステムメモリ、4 GiB のグラフィックメモリを備えています。このインスタンスタイプは、SolidWorks、ESRI ArcGIS などのデスクトップグラフィックアプリケーション、および DirectX、OpenGL、OpenCL、CUDA を使用するその他のアプリケーションを実行する場合に最適です。グラフィックデスクトップインスタンスファミリーは、パワーと経済性を両立させています。

グラフィックプロインスタンスファミリーでは、特に高いスペックが求められるグラフィックアプリケーションをサポートする、3 種類のインスタンスが提供されます。2048 個の並列処理コアを備えた NVIDIA Tesla M60 GPU を使用する Graphics Pro インスタンスには、16 vCPU、122 GiB システムメモリ、8 GiB グラフィックメモリから 64 vCPU、488 GiB システムメモリ、32 GiB グラフィックメモリまで、3 つのタイプを用意しています。これらのインスタンスタイプは、3D レンダリング、可視化、動画エンコードなどのために大量の並列処理能力が求められるグラフィックワークロードに最適です。Schlumberger Software の Petrel、Landmark の DecisionSpace、MotionDSP の Ikena などが該当します。

Amazon VPC のサポート

Amazon AppStream 2.0 では、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) 内でデスクトップアプリケーションを起動できます。VPC セキュリティグループを使用して、ストリーミングインスタンスにきめ細かいアクセスコントロールを設定することや、データベース、ファイル共有、ライセンスサーバー、アプリケーションサーバーといった VPC 内のリソースへのユーザーのアクセスを管理することができます。また、VPC 内で他のリソースを使用する場合と同様に、デスクトップアプリケーションから公共のインターネットにアクセスする方法を指定することもできます。

ID フェデレーション

Amazon AppStream 2.0 は SAML 2.0 を使用したフェデーレーションされたサインインをサポートしています。ユーザーは既存の認証情報を使用して AppStream 2.0 にサインインして、アプリケーションのストリーミングを開始できます。管理者は既存のユーザーディレクトリを用いて AppStream 2.0 経由で使えるアプリケーションへのエンドユーザーのアクセスをコントロールできます。ユーザーの場所に応じてユーザーまたはグループへのアクセスを素早く追加または削除し、アクセスを制限し、またマルチファクター認証を有効化できます。フェデレーティッドアクセスおよび制御は、SAML 2.0 に準拠した ID プロバイダー経由で有効にできます。

Microsoft Active Directory ドメインのサポート

Amazon AppStream 2.0 のストリーミングインスタンスからは、Microsoft Active Directory (AD) ドメインに接続できます。これにより、既存の AD ポリシーをストリーミングインスタンスに適用し、イントラネットサイト、ファイル共有、ネットワークプリンターへのシングルサインオンアクセスをアプリケーション内でユーザーに提供できます。ユーザーは任意の SAML 2.0 プロバイダーを使用して認証され、AD ドメインへの接続が必要なアプリケーションを利用できます。

モニタリング

Amazon AppStream 2.0 では、Amazon CloudWatch メトリクスを使用して、AppStream 2.0 フリートのリソース使用率をモニタリングできます。フリートのサイズ、実行中のインスタンス数、新しい接続に対して使用できる容量を確認できます。また、時間経過に伴う使用率を追跡できるため、フリートが正しいサイズであることを確認することもできます。CloudWatch を使用して、ユーザーをサポートするための容量が不足する際に通知するアラームや、フリート内の変更に対応するためのアラームを設定できます。

フリートの Auto Scaling

AppStream 2.0 を使えば、フリートのサイズを自動的にスケールして、実行中のインスタンス数をユーザーの需要に合わせて供給することができます。フリートで実行中の各インスタンスは、一度に 1 人のユーザーのみが使用できます。つまり、フリートのサイズにより、同時にストリーミング可能なユーザー数が決まります。使用状況を示すメトリクスに基づき、スケーリングポリシーによってフリートのサイズが自動的に調整されるため、実行中のインスタンス数を最適化してストリーミングコストを減らすことができます。AppStream 2.0 コンソールによって作成する新しい各フリートは、デフォルトのスケールアウトおよびスケールインポリシーで設定します。これらのポリシーはカスタマイズできます。各フリートに独自のスケーリングポリシーを作成することもできます。

プログラムによる制御

Amazon AppStream 2.0 には、サービスを簡単に統合および拡張するために使用できる API が含まれています。API により、リソースの作成、更新、削除が可能となり、リソースの状態について詳しい情報が提供されます。管理者が Image Builder に接続してアプリケーションをインストールするための URL と、ユーザーが AppStream 2.0 アプリケーションにアクセスするための URL を作成できます。

ブラウザアクセス

Amazon AppStream 2.0 では、Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Internet Explorer、Microsoft Edge といった HTML5 対応ブラウザからデスクトップアプリケーションにアクセスできます。プラグインやクライアントソフトウェアのインストールは必要ありません。

永続的ストレージ

Amazon AppStream 2.0 には永続ファイルストレージに複数のオプションを用意しており、ユーザーは、アプリケーションストリーミングセッション間でファイルの保存や取得が可能です。Amazon S3、Google Drive for G Suite、または Microsoft OneDrive for Business でバックアップされたホームフォルダを使えます。これらはそれぞれアクティブな AppStream 2.0 ストリーミングセッション内のマイファイルタブからアクセスし、コンテンツはほとんどのアプリケーションのファイルメニューから直接保存することや開くことができます。

シンプルなユーザーインターフェイス

Amazon AppStream 2.0 は直感的なユーザーインターフェイスを備えており、サービスを簡単に制御できます。ブラウザタブ内で複数のアプリケーションを実行でき、アプリケーション間の切り替えや操作を簡単に行うことができます。アプリケーションやデスクトップ間でのコピーと貼り付け、短時間でのファイルのアップロードやダウンロード、ローカルプリンターまたはネットワークプリンターでの印刷を実行できます。また、アプリケーションからのオーディオ出力を聴くことや、サービスの帯域幅および再現性を制御することもできます。

NICE DCV プロトコル

Amazon AppStream 2.0 では NICE DCV 技術を使用して、アプリケーションへの安全で高性能なアクセスを実現します。NICE DCV を利用すると、ビジネス、設計、エンジニアリング、およびソフトウェア開発向けのアプリケーションで、スムーズな双方向通信を行えます。また、エンドユーザーに安全なピクセルストリームを配信し、エンドユーザーに最適なサービスを提供できるよう、常にネットワーク条件に合わせて設定を調整できます。NICE DCV では、エンドツーエンドの AES-256 暗号化を使用して、ピクセル入力とエンドユーザー入力の両方の安全性が確保されます。

HTTPS アクセス

Amazon AppStream 2.0 では、AWS over HTTPS の安全なストリーミングゲートウェイ経由でアプリケーションがストリーミングとユーザー入力の転送が実行されます。ストリーミングインスタンスにインターネットから直接アクセスすることはできません。ユーザーは、認証後にストリーミングゲートウェイ経由でのみアプリケーションにアクセスできます。

グローバルに利用可能

Amazon AppStream 2.0 は、複数の AWS リージョンでグローバルに利用できます。複数の AWS リージョンで AppStream 2.0 リソースをホストし、最も近い AWS リージョンにユーザーを転送することで、エンドユーザーに最適なサービスを提供できます。

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