移行のための費用:一般的に、このサンプルプロジェクトで示したように、10 GB の Oracle データベースを 1 回移行するためにかかる費用は約 7.85 USD です。この費用は、お客様が AWS 無料利用枠を利用でき、推奨される構成にそって作業し、プロジェクト完了後 2 時間以内にリソースすべてを削除することを前提に算出しています。

保守のための費用: Amazon Redshift でのデータウェアハウスの保守に必要な合計費用は、使用状況と設定によって異なります。このガイドで推奨されているデフォルト設定を使用すると、AWS 無料利用枠内であれば、一般的に毎月 45.84 USD となります。ユースケースには、請求に影響する別の設定が必要になる可能性があります。料金計算ツールを使用すると、お客様のニーズに合わせて費用を見積もることができます。 

個別サービスの使用とコスト: AWS の料金設定は、個別サービスそれぞれの使用量に基づいています。各サービスの使用量の総計によって毎月の請求額が決まります。各サービスの内容と請求に与える影響については、下にある各タブをご覧ください。

  • Amazon Redshift

    説明: Amazon Redshift は高速でフルマネージド型、ペタバイト規模のデータウェアハウスです。既存のビジネスインテリジェンスツールを使用して、すべてのデータをシンプルかつコスト効果の高い方法で分析できます。

    料金体系の仕組み: Amazon Redshift の料金は、選択したノードタイプ (高密度コンピューティングまたは高密度ストレージ)、ノード数、クラスターの基盤となるリージョン、選択した料金体系 (オンデマンドまたはリザーブド) という 4 つの要素に基づいて決まります。詳細については、Amazon Redshift 料金を参照してください。

    コストのサンプル: このプロジェクトでは、US-West-2 リージョンにあるシングルノードの dc1.large クラスターで実行される環境をセットアップします。これは月におよそ 0 USD (お客様が 無料利用枠内の場合)、AWS 無料利用枠に含まれない場合は、月に 183 USD かかります。

  • Amazon RDS for Oracle

    説明: Amazon Relational Database Service (RDS) を使用すると、クラウド上でリレーショナルデータベースを簡単にセットアップ、運用、スケールできます。これにより、費用対効果が高く、サイズ変更が容易なデータベース容量が得られるとともに、時間のかかるデータベース管理タスクが処理されます。このプロジェクトのソースデータベースとして、ライセンス込みの AWS RDS Oracle Standard Edition One (SE1) オプションがプロビジョニングされます。

    料金体系の仕組み: RDS Oracle の料金には、インスタンスを実行する時間数、データベースストレージの使用量、バックアップストレージ、RDS のデータ転送 (イン/アウト) という 4 つの要素が含まれます。「ライセンス込み」料金には、Oracle ソフトウェアライセンス、ハードウェアリソース、および Amazon RDS マネジメント機能が含まれています。詳細については、Amazon RDS の料金を参照してください。

    : このプロジェクトは、50 GB GP2 (汎用) ストレージが付属した、US-West-2 (オレゴン) リージョン (シングル AZ 配置) の db.m3.medium instance をプロビジョニングします。オンデマンド料金モデルでは、2 時間で 4.98 USD 課金されます。

  • AWS Database Migration Service

    説明: AWS Database Migration Service では、AWS にデータベースを簡単かつ安全に、低コストで移行できます。

    料金体系の仕組み: 移行プロセス中に使用したコンピューティングリソースと、追加ログのストレージに対してのみ料金が発生します。すべてのデータベース移行インスタンスにはスワップ領域、レプリケーションログ、データキャッシュに十分なストレージが含まれており、レプリケーションとインバウンドデータのほとんどの転送が無料でできます。詳細については、AWS DMS 料金を参照してください。

    : このプロジェクトでは、50 GB のログストレージが付属した、US-West-2 (オレゴン) リージョン (シングル AZ 配置) の t2.medium インスタンスがプロビジョニングされます。 オンデマンド料金モデルに基づき、DMS インスタンスを 2 時間実行した場合の費用は 2.87 USD になります。

  • AWS Schema Conversion Tool

    説明: AWS Schema Conversion Tool (SCT) は、ビューやストアドプロシージャなどの Oracle データベースのスキーマを、Aurora データベース互換フォーマットに変換するために使用します。AWS SCT は、Microsoft Windows、Mac OS X、Ubuntu Linux バージョン 15.04、および Fedora Linux で使用できます。

    料金体系の仕組み: AWS SCT は AWS DMS に付属する無料のツールです。