Amazon Location Service は、位置情報機能をアプリケーションに簡単に追加できるフルマネージドサービスです。Amazon Location Service を使うと、マップや特定のポイント (POI) を表示したり、番地レベルの住所を地理学的座標に変換したり、ルートを計算したり、リソースを追跡したり、位置情報に基づいてアクションをトリガーしたりできるアプリケーションを構築することができます。Amazon Location Service は、高品質な地理空間データを使ってマップ場所ルートの表示やトラッキングジオフェンシングを実行します。これらの機能に加え、Amazon Location Service はデータのプライバシーとセキュリティの管理にも利用できます。位置情報データにはデベロッパーツールから簡単にアクセスできます。また、組み込みのモニタリング機能および管理機能により、アプリケーションをすばやく本番稼働に移行させることが可能です。


Amazon Location Service の機能

マップ

マップは、位置情報の視覚化を可能にし、位置情報に基づく多数のサービス機能の基盤となります。Amazon Location Service は、グローバルな位置情報データプロバイダーである EsriHERE のさまざまなスタイルのマップタイルを提供しています。 HERE と Esri のマップタイルは、幅広いアプリケーション向けに数十年間絶えず微調整が繰り返され、世界中の数百万の顧客から信頼を得ています。ユーザーは、自分のユースケースに最も適したマップのスタイルまたは視覚化を選ぶことができます。Amazon Location Service のマップをアプリケーションで視覚化するには、このサービスのフロントエンドのモバイルまたはウェブのソフトウェア開発キット (SDK) をアプリケーションに追加します。そうすると、Amazon Location Service デベロッパーガイドにあるサンプルコードを使用できるようになります。このガイドには、選択したマップ上で自分のデータを視覚化する方法が記されています。

場所

Amazon Location Service の場所を使うと、自分のアプリケーションで「特定のポイント (POI)」の機能を提供し、住所を緯度と経度の地理的座標に変換し (ジオコーディング)、座標を番地レベルの住所に変換する (リバースジオコーディング) ことが可能になります。Amazon Location Service は、HERE と Esri の高品質な地理空間データを利用しています。ユーザーは、それらを使って自身の住所データベースの品質や多用途性を向上させることが可能です。場所をマップ上で視覚化する (検索結果を表示するなど) には、このサービスのフロントエンドのモバイルまたはウェブのソフトウェア開発キット (SDK) をアプリケーションに追加します。そうすると、デベロッパーガイドにあるサンプルコードを使って検索ボックスをマップに追加し、検索結果を表示できるようになります。

ルート

Amazon Location のルートを使うと、アプリケーションで、出発地と目的地の間の移動時間、移動距離、道順を特定の移動制限 (トラック用モード、車体寸法、回避など) 付きでリクエストできるようになります。Amazon Location Service は、グローバルな位置情報データプロバイダーである Esri と HERE から取得したルーティングデータを提供しています。そのため、アプリケーションで、最新の道路情報や交通情報に基づいた正確な移動時間の予測を得ることが可能になります。Amazon Location Service のルートにより、迅速な配達や燃費の削減といったビジネス目標の達成に近づくことができます。ルートは、Amazon Location Service の SDK をアプリケーションに追加するだけで使用できます。Amazon Location Service のデベロッパーガイドにあるサンプルコードが、マップ上でのルートの表示方法を示し、出発地と目的地間のマトリクスを生成します。

トラッキング

Amazon Location Service のトラッキングを使用すると、トラッキング対応アプリケーションを実行しているデバイスの過去と現在の位置情報を即座に取得できます。これにより、デバイスの位置情報履歴を使って、在庫の配置、製造の流れ、荷物の発送などのオペレーションを最適化できるようになります。また、トラッカーを Amazon Location Service のジオフェンスとリンクさせれば、デバイスの位置情報の更新を、ジオフェンスに照らして自動的に評価できるようになります。施設、アセット、人員の位置情報など追跡対象のデバイスにおける機密性のある位置情報は、お客様のアカウントでのみ処理および保持されます。これにより、機密情報が第三者に漏れることを防ぎ、ユーザーのプライバシーを保護し、アプリケーションのセキュリティリスクを低減します。アセットを追跡するには、このサービスのフロントエンドのモバイルまたはウェブの SDK をデバイスに追加し、位置情報の更新を Amazon Location Service トラッカーに送信します。アセットの位置情報がトラッカーに届くと、それらを Amazon Location Service のデベロッパーガイドにあるサンプルコードを使って Amazon Location Service のマップ上に表示できるようになります。

ジオフェンシング

Amazon Location Service のジオフェンスは、追跡対象のデバイスがジオフェンスとして定義された地理的境界に出入りしたときに、アプリケーションがこれを検知し対応できる機能です。ジオフェンスを越えたことが検知されると、Amazon Location Service は自動的に enter イベントまたは exit イベントを Amazon EventBridge に送信し、Amazon EventBridge がダウンストリームのアクションをトリガーします (配達ドライバーが近くに来たことをレストランに通知するなど)。このイベント駆動型のセットアップにより、必要に応じてアプリケーションの規模や洗練度を簡単に調整することができます。ジオフェンシングの使用を開始するには、Amazon Location Service の SDK かコンソールを使ってジオフェンスを作成します。

データセキュリティとデータ制御

データ制御

Amazon Location Service を使用すれば、組織のデータの制御を保持できます。Amazon Location Service では、お客様のメタデータとアカウント情報を削除して、データプロバイダーに送信されるすべてのクエリを匿名化します。さらに、施設、アセット、人員の位置情報など、機密性のあるトラッキングやジオフェンシングの位置情報は、お客様のアカウントでのみ処理および保持されます。これにより、機密情報が第三者に漏れることを防ぎ、ユーザーのプライバシーを保護し、組織のセキュリティリスクを低減します。Amazon Location Service は、AWS Key Management Service (KMS) とも連携しており、既存のキーを使ってトラッキングやジオフェンシングのデータを暗号化することができます。

データの権利

Amazon Location Service を使用すると、ユーザーは組織のデータに関するすべての権利を保持できます。Amazon Location Service のライセンス条件は、ユーザーがマップ上に自分のデータを表示したり、検索を実行したり、ルートをリクエストしたりするときなどにユーザーのデータを販売したり、広告に使用したりする権利を、Amazon または第三者に付与していません。

セキュアなアクセス

Amazon Location Service は、AWS Identity and Access Management (IAM) や Amazon Cognito など実績ある AWS のセキュリティサービスと連携しています。したがって、既存の ID 管理および認証ツールを使って本番稼働にすばやく移行し、管理者とアプリケーションユーザーの双方においてアプリケーションの安全性を維持できます。Amazon Location Service の SDK から行われる API コールは、認証用の AWS 署名バージョン 4 の署名プロセスを介してセキュリティ保護されます。Amazon Location Service SDK には、AWS IAM または Amazon Cognito の認証を使用できます。SDK は、API コールに署名し、これらの確立された技術を使ってデータの安全性を維持します。

管理とデベロッパーツール

モニタリングと管理の統合

Amazon Location Service は、AWS CloudFormation、Amazon CloudWatch、AWS CloudTrail、Amazon EventBridge と連携しており、リソースを効率的にプロビジョニングおよび管理し、ヘルスメトリクスを監視し、イベントに自動的に対応することができます。AWS CloudFormation を使用すると、Amazon Location Service でテンプレートを作成し、リソースを一貫性をもってすばやくプロビジョニングできます。Amazon CloudWatch を使用すると、リクエスト、レイテンシー、障害などサービスの使用状況や健全性に関するメトリクスを監視できます。独自にヘルスモニタリングツールを構築する必要はありません。Amazon Location Service は、ログ記録とアカウントアクティビティの継続的モニタリングで AWS CloudTrail と連携しています。Amazon EventBridge との連携により、イベント駆動型アプリケーションのアーキテクチャが可能になり、AWS Lambda 関数を使ってアプリケーションやワークフローの一部をアクティブ化できます。さらに、タグを使って Amazon Location Service のリソースを 1 つの画面で管理、特定、整理、検索、フィルタリングできます。タグを作成すると、目的、所有者、環境、または請求関係でリソースを分類できます。

デベロッパーツール

Amazon Location Service には、位置情報対応アプリケーションを構築するためのさまざまなツールが用意されています。例えば標準の AWS SDK、フロントエンドのモバイルおよびウェブ SDK、MapLibre などオープンソースのライブラリと統合するためのサンプルコードなどです。Amazon Location Service コンソールでは、デベロッパーは、視覚的でインタラクティブな学習ツールを使って学習し、このサービスのさまざまなジオロケーション機能をすぐに試すことができます。より堅牢なアプリケーションを構築できるよう、Amazon Location Service では、ジオマーケティング、アセットトラッキング、配達のためのソリューションガイドもご用意しています。これらのリソースがあれば、開発環境やユースケースに最も適したツールやドキュメントを使って本番稼働までの時間を短縮できます。ツールやリソースには、Amazon Location Service コンソールAWS ツールのウェブサイトAWS ドキュメントからアクセスできます。

料金の詳細
料金の詳細

Amazon Location Service の料金ページを参照してください。

詳細 
無料のアカウントにサインアップ
無料のアカウントにサインアップ

AWS 無料利用枠にすぐにアクセスできます。 

サインアップ 
コンソールで構築を開始する
コンソールで構築を開始する

AWS マネジメントコンソールで Amazon Location Service を使用開始しましょう。

サインイン