AWS Elemental MediaLive では、入力出力アドオン機能アイドルリソースデータ転送 のディメンションに従量課金制をご利用いただけます。

各チャネルに対する入力 (プライマリとセカンダリ両方のインジェストおよび AWS Elemental Link デバイスを含む)、出力 (出力グループの個々のエンコードを含む) は、チャネルが実行している限り、それぞれ対応するレートで課金されます。(以下のリージョン料金表をご参照ください。) チャンネルの実行中に、入力がコンテンツを受信せず、出力がコンテンツを生成しない場合も、コストが発生します。各ライブチャネルに 1 つ以上の入力と 1 つまたは複数の出力があるため、各入力 (該当する場合) と各出力のコストを加算するとライブチャネルを実行する合計コストを算出できます。 高度なオーディオ機能を有効にすると、実行中のチャネルに対して追加料金が発生します (チャネルごとに課金)。

Multi-Program Transport Stream (MPTS) 出力の制作に MediaLive を使用する場合には、MediaLive の出力に Statistical Multiplex (Statmux) 料金が適用されます。個々の Single-Program Transport Stream (SPTS) チャネルには、チャネルを制御し、単一 MPTS 出力を制作するマルチプレクサのコストに加え、使用される解像度とコーデックに対応したコストが発生します。 入力の料金は Statmux でないチャネルのレートと同じです。 MediaLive マルチプレクサからの出力は常に AWS Elemental MediaConnect 経由で送られる必要があります。MediaConnect のフローが他のアベイラビリティーゾーンを通りますとデータ転送コストが適用されます。

チャネルは停止中でもアイドルリソースとして、削除されるまで少額の料金が発生します。

AWS Elemental MediaLive は 2 つの料金モデル (オンデマンドおよびリザーブド) を提供しています。

  • オンデマンド料金: 入力、出力、アドオン機能の実行に対して 1 時間ごとに課金されます。各実行リソースの所要時間は最小 10 分間で、毎分ごとに切り上げられます。長期間の契約や前払いは必要ありません。お使いのチャネルのニーズにあわせて使用量を増減でき、使用した入力、出力、機能に対してのみ、指定されている 1 時間ごとの料金を支払います。
  • リザーブド料金: 入力、出力、アドオン機能を 12 か月間の契約設定でご利用いただけます。オンデマンド料金に比べ、大幅な割引を受けることができます。契約設定している期間中は毎月、毎時間ごとにこのレートが課金されます。MediaLive Statmux 出力の、12 か月および 3 年間のリザーブド料金を以下に示します。5 年間のリザーブド料金については、お問い合わせください。24 時間年中無休のチャネルの場合、AWS Elemental MediaLive リソースのリザーブは大きな節約になります。詳細については、ドキュメントページをご覧ください。

入力、出力、アドオン機能のオンデマンドまたはリザーブド料金は、標準または単一パイプラインチャネルのどちらに使用するかによって異なります。チャネルは標準または単一パイプラインチャネルとして作成され、チャネルクラスはパイプラインの追加または削除といった更新が可能です (詳細についてはドキュメントページ をご覧ください)。予約時に入力、出力、アドオン機能を標準または単一パイプラインチャネルのどちらに使用するか特定する必要があります。予約には 12 か月間の契約設定が必要となります。MediaLive Statmux チャネルには単一パイプラインチャネルを適用できません。

解像度の定義は以下のとおりです。
標準解像度 (SD) は、垂直解像度が 720 未満です。
高解像度 (HD) は、垂直解像度が 720 以上、1,080 以下です。
超高解像度 (UHD) は、垂直解像度が 1,080 を超え、2,160 以下です。
Statmux 出力の解像度はStatmux 出力料金表に定義されています。

入力の料金

ライブチャネルへの各入力の料金は、入力ストリームのコーデック、ビットレート、解像度の組み合わせによって決まります。入力切り替え機能を有効にして (つまり複数の入力を使用して) チャネルを作成すると、スケジュールに 2 つ以上の入力が設定されていても、2 つのアクティブ入力のコストがそのチャネルに適用されます。

AWS Elemental Link を使用して MediaLive に動画を送信する場合、別途に入力の料金が適用されます。Link の入力は、標準または単一パイプラインチャネルとして使用できます。

AWS クラウドデジタルインターフェイス (AWS CDI) の入力は解像度のみに基づきます。これらの定義は以下のとおりです: 標準解像度 (SD) は 480i および 576i で最大30フレーム/秒 (fps) です。高解像度は 720p 最大60fps、1080i 最大30fps、1080p 最大60fps で、各々料金が異なります。超高解像度 (UHD/4K) は最大 60fps です。

  • AVC 入力
  • HEVC 入力
  • MPEG-2 入力
  • AWS Elemental Link の入力
  • AWS CDI 入力

出力の料金

ライブチャネルの各出力の料金は、AVC 出力のビットレート、解像度、フレームレートの組み合わせによって決まります。AVC Enhanced VQ や HEVC 出力の場合、解像度とフレームの組み合わせが料金を決めます。出力の料金の合計は、チャネルで生成されたすべての出力の合計です。HEVC 4K/UHD 出力の作成時の制限について、MediaLive ドキュメントをご確認ください。

注意: 出力フレームレートに「ソースから初期化」設定を使用している場合は、MediaLive は「30fps 超」のリソースをプロビジョニングし、そのコストは実際のフレームレートが低くても「30fps 超」の料金が適用されます。そのため、設定の際は数値の明確な出力フレームレートの使用を推奨いたします。

  • AVC 出力
  • HEVC 出力

Statmux 出力の料金

統計多重化 (statmux) ライブチャネルの各出力の料金は、コーデック(MPEG2、AVC または HEVC)と解像度の組み合わせによって決まります。標準解像度は 480i および 576i で最大30フレーム/秒 (fps) です。高解像度は 720p 最大60fps、1080i 最大30fps、1080p 最大60fps で、各々料金が異なります。超高解像度 (UHD/4K) の料金は、最大 60fps の HEVC コーデックのみです。MPEG2 コーデックは、SD および 720p/1080i HD でのみご利用いただけます。starmux チャネルの合計出力料金は、チャネルに作成されたすべての出力料金に、マルチプレクサーのコストを加えた額となります。

アドオン機能

これらの料金は、個々の入力または出力ではなく、チャネルレベルで適用されます。Motion Graphics の使用量は、チャネルで指定された最大の入力または出力解像度に基づいて請求されます。SD のみの入力と出力を備えたチャネルは、HD の料金で請求されます。高度なオーディオには、Dolby Digital (AC3)、Dolby Digital Plus (EAC3)、Dolby Atmos (EAC3 ATMOS) の出力をサポートする追加のオーディオエンコーダーが含まれます。高度なオーディオには、Dolby E 入力のオーディオデコーディングも含まれます。オーディオノーマライゼーションは、DTS の技術を採用し、ITU-R BS.1770 規格に準拠したモニタリングと補正、CALM ACT (ATSC A/85) に準拠したログ記録を可能にしています。

料金の例

  • 例 1: オンデマンド、標準チャネル
  • 米国東部 (バージニア北部) リージョンで、オーディオ機能を備え、5 つの出力を生成する 2 つの HD 入力 (入力切替を使用) が搭載されたライブ標準チャネルの 1 時間あたりの料金は、3.942 USD になります。

    入力
    1080p HD、HEVC、20Mbps = 1 時間あたり 0.588 USD
    1080p HD、HEVC、20Mbps = 1 時間あたり 0.588 USD

    AVC 出力
    1080p HD、5Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.702 USD
    720p HD、2Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.702 USD
    576 p SD、1.2Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.354 USD
    432 p SD、0.8Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.354 USD
    288 p SD、0.5Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.354 USD

    アドオン機能
    高度なオーディオ機能 = 1 時間あたり 0.300 USD

    合計
    0.588 USD + 0.588 USD + 0.702 USD + 0.702 USD + 0.354 USD + 0.354 USD + 0.354 USD + 0.300 USD = 1 時間あたり 3.942 USD
    または、1 分あたり 0.0657 USD (最低料金 0.657 USD (10 分間))

  • 例 2: 予約済み、標準チャネル
  • 入力と出力が 1 つのライブ標準チャネルを構成しており、12 か月間にわたり毎月 25% を超えて実行している場合 (180 時間以上)、12 か月間の契約設定でこれらの入力と出力をリザーブすると、その月の 1 時間あたりの料金が低くなりコスト効果が高くなります。例えば、24 時間年中無休でリニアチャネルをブロードキャストする場合は、リザーブド料金が最適のオプションです。

    例 1 と同じ設定で、ただし 1 入力で 12 か月間の契約設定のチャネルに対する毎月の料金:

    入力
    1080p HD、HEVC、20Mbps = 1 時間あたり 0.1438 USD (30 日あたり ~ 104 USD)

    AVC 出力
    1080p HD、5Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.1726 USD (30 日あたり 125 USD)
    720p HD、2Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.1726 USD (30 日あたり 125 USD)
    576 p SD、1.2Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.0863 USD (30 日あたり 63 USD)
    432 p SD、0.8Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.0863 USD (30 日あたり 63 USD)
    288 p SD、0.5Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.0863 USD (30 日あたり 63 USD)

    アドオン機能
    高度なオーディオ機能 = 0.0356 USD (30 日あたり ~ 26 USD)

    合計
    (0.1438 USD + 0.1726 USD + 0.1726 USD + 0.0863 USD + 0.0863 USD + 0.0863 USD + 0.0356 USD) * 720 = 30 日あたり 564.12 USD

    これをオンデマンド料金を使用して 1 か月間同じ設定を実行したコスト、2,414.88 USD と比較します。

    次の例でより詳しく見てみましょう。

    • 入力、出力、アドオン機能を 1 セットとしてリザーブする場合、その 1 時間あたりのリザーブド料金がその月に毎時間にわたり適用されます。2 セット (セット A とセット B) をリザーブしており、リザーブした入力、出力、アドオン機能を使用している実行中のライブチャネル (チャネル 1) が 1 つのみであっても、リザーブした両方のセット (セット A とセット B) が課金されます。
    • 同じ設定を使用している 2つめのライブチャネル (チャネル 2) を開始しても、このチャネルはリザーブしたセット (セット B) であるため追加コストはありません。
    • 同じ設定で 3 つめのライブチャネル (チャネル 3) を開始した場合、最初の 2 つのチャネルにリザーブしたセットを使用したため、このチャネルはオンデマンドの 1 時間あたりの料金で課金されます。
    • 2つめのライブチャネル (チャネル 2) が停止すると、オンデマンドの 1 時間あたりの料金での課金も停止し、3 つめのライブチャネル (チャネル 3) が 2 つめのセット用にリザーブした入力と出力 (セット B) を使用します。
  • 例 3: 予約済み、シングルパイプラインチャネル
  • 米国東部 (バージニア北部) リージョンで、高度なオーディオ機能を備え、5 つの出力を生成する 2 つの HD 入力 (入力切替を使用) が搭載されたライブシングルパイプラインチャネルの 1 時間あたりの料金は、2.3652 USD になります。

    入力
    1080p HD、HEVC、20Mbps = 1 時間あたり 0.3528 USD
    1080p HD、HEVC、20Mbps = 1 時間あたり 0.3528 USD

    AVC 出力
    1080p HD、5Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.4212 USD
    720p HD、2Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.4212 USD
    576p SD、1.2Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.2124 USD
    432p SD、0.8Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.2124 USD
    288p SD、0.5Mbps、30fps = 1 時間あたり 0.2124 USD

    アドオン機能
    高度なオーディオ機能 = 1 時間あたり 0.18 USD

    合計
    0.3528 USD+ 0.3528 USD+ 0.4212 USD+ 0.4212 USD+ 0.2124 USD+ 0.2124 USD+ 0.2124 USD+ 0.18 USD= 2.3652 USD/ 時間
    または、1 分あたり 0.03942 USD (最低料金 0.3942 USD (10 分間))

動画のビットレート、視聴者数、表示される平均ビットレート、および AWS Elemental MediaLive、AWS Elemental MediaPackage、Amazon CloudFront、AWS Elemental MediaTailor を使用したときのキャッシュ/ヒット率など、AWS でライブストリーミングチャネルを実行するコストに影響を与える要因の詳細については、このブログ投稿をご参照ください。

アイドルリソース

データ転送

AWS 無料利用枠の一環として、AWS のお客様は、すべての AWS のサービスとリージョン (中国と GovCloud を除く) を集計して、1 か月あたり 100 GB のインターネットへのデータ転送を無料で利用できます。  また、同一のリージョン内でデータ転送を行う場合は、追加料金は発生しません。

なお、AWS 外でコンテンツを提供する場合は、追加料金が発生することがあります。  例えば、コンテンツ出力が Amazon CloudFront 以外の CDN 経由でインターネットの送信先に配信される場合、データ転送料金が適用されます。

下記の料金表は、サービスがデプロイされているリージョン以外のリージョンで行われる、AWS Elemental MediaLive との間のデータ転送に基づいています。

 

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