AWS Elemental MediaLive は、ブロードキャストテレビやマルチスクリーンデバイスに配信するための高品質なライブ動画ストリームのエンコードを可能にする動画処理サービスです。AWS Elemental MediaLive は、スタンドアロンサービスとして使用することも、他の AWS Media Services と組み合わせて使用することも可能です。AWS Elemental MediaLive を使用すれば、エンコーディングパラメータを自由自在に制御しつつ、24 時間 365 日対応可能な柔軟なライブ動画ワークフローを構築したり、イベントベースのライブストリームを作成したりすることができます。
主な特徴
さまざまな動画規格を総合的にサポート
広く普及している動画形式を使用してライブストリームをエンコード
AWS Elemental MediaLive では、ライブ動画を入力、出力、アーカイブ化するための、動画に関するさまざまな業界標準規格がサポートされています。AWS Elemental MediaLive では、最新のコーデック (h.264/AVC や h.265/HEVC などの動画圧縮規格)、およびメディア通信プロトコル (リアルタイムプロトコル (RTP)、HTTP ライブストリーミング (HLS)、リアルタイムストリーミングプロトコル (RTMP) といった、インターネット経由で動画を送信するための規格) がサポートされています。AWS Elemental MediaLive でサポートされている規格については、
こちらのドキュメントをご覧ください。
ライブビデオストリームのブロードキャスト機能
ブロードキャストグレードのライブ視聴環境を構築
AWS Elemental MediaLive では、ブロードキャストやインターネット動画の大手プロバイダーによって長年にわたり評価されてきた AWS Elemental の技術が使用されています。AWS Elemental MediaLive では、広告マーカー、クローズドキャプション、多言語対応の音声トラック、音声ガイド、FCC によって義務付けられているラウドネス補正といったブロードキャスト機能がサポートされています。 また、MediaLive は
AWS Elemental MediaConnect とネイティブに連携し、安全で信頼性の高い動画転送を実現することでライブチャネル入力としてご利用いただけます。
ライブ動画ワークフローモニター
ライブ動画を検出、視覚化、モニタリング
AWS Media Services および
Amazon CloudFront のワークフローモニターは、ライブ動画ストリーム、ブロードキャスト、または配信に関連付けられたリソースを検出、視覚化、モニタリングします。リソース間の関係がグラフィカルなシグナルマップで表示されるため、どのリソースが使用されているか、どのように接続されているかを確認できます。メトリクスアラームと通知テンプレートを作成および適用して、動画をモニタリングし、問題が発生したときに警告します。詳細については、
ワークフローモニターのドキュメントをご覧ください。
Statistical Multiplexing (Statmux)
クラウドでのブロードキャスト配信を管理する
Statistical Multiplexing (Statmux) を使用すると、ライブコンテンツを処理して発信し、配信パートナーと共有して、衛星、ケーブル、または地上ネットワーク経由で配信できます。ブロードキャスト配信ワークロードをすばやく起動し、動画の品質と利用可能なネットワーク帯域幅を最適化し、さらにビルトインの高可用性で対象外性の目標を達成します。
リソースの自動プロビジョニング
ライブ動画チャネルを簡単に設定可能
AWS Elemental MediaLive では、可用性の高いライブ動画ストリームの配信に必要なエンコーディングリソースが管理されます。そのため、ユーザーは、エンコーディングインフラストラクチャに煩わされることなく、コンテンツに集中することができます。また、エンコーディングリソースが自動的にデプロイされ、スケーリング、修復、回復性のフェイルオーバー、モニタリング、レポート作成が自動的に管理されます。AWS Elemental MediaLive の管理コンソールでほんの数回クリックするだけで、完全に設定されたライブ動画チャネルを数分で立ち上げることができます。
自動化された高可用性
ライブ動画の冗長性と自動スケーラビリティ
AWS Elemental MediaLive を使用して作成された各ライブ動画チャネルは、物理的に離れた場所にある複数の
アベイラビリティーゾーンに分散された、冗長性の高いインフラストラクチャで動作します。このサービスでは、エンコーディングリソースの状態をモニタリングし、機能が低下したコンポーネントが検出されると、チャネルを中断することなく、そのコンポーネントが自動的に交換します。需要に応じてリソースが伸縮自在にスケールするため、視聴者に安定したサービスを提供できます。
柔軟なワークフロー
1 度きりのイベントまたは 24 時間 365 日のライブストリームのどちらにも対応可能な柔軟な機能
AWS Elemental MediaLive を使用すれば、24 時間 365 日のリニアワークフローまたはイベントベースのライブストリームのどちらにも柔軟に対応できます。このサービスを使用すると、さまざまな解像度やビットレートが混在したライブ動画ストリームを簡単に出力できます。これにより、視聴者が使用しているデバイスの要件を満たすことができます。
単独で使用することも、他の AWS Media Services とともに使用することも可能
他の AWS Media Services に組み込み統合することも、単独でデプロイすることも可能
AWS Media Services の 1 つとして、AWS Elemental MediaLive をスタンドアロンサービスとして使用できます。または、動画転送、ビデオオンデマンド (VOD) 処理、ジャストインタイムのパッケージ化、広告のパーソナライズと収益化、メディア最適化ストレージを扱う AWS のサービスに組み込むこともできます。通常、こうした統合では、主要な動画ワークフローの中で、AWS Elemental MediaLive を動画転送、パッケージ化、サーバー側広告挿入といったサービスに関連付けます。さらに
Amazon CloudFront CDN など、AWS Elemental Media Services とシームレスに相互運用できる AWS の他のサービスも利用できます。