AWS Snowball Edge

オンボードのストレージとコンピューティング機能を備えたペタバイト規模のデータ転送

AWS Snowball Edge は、データ移行およびエッジコンピューティングデバイスです。100 TB の容量があり、Amazon EC2 アプリケーションや AWS Lambda 関数を使用するコンピューティングタスクに対応しています。お客様はデバイスを使用して、間欠的な接続となる環境 (製造、工業、輸送など) にあるデータ、あるいは極度な遠隔地 (軍事、海軍など) にあるデータの収集、処理、保存を、AWS に返送する前に実行することができます。このデバイスはラックマウント型でクラスター化でき、大規模で一時的な設置を行えます。

Snowball Edge は、特定の種類の Amazon EC2 インスタンスおよび AWS Lambda 関数に対応しているため、お客様はデータを収集、前処理し、そのデータを返送するために、AWS でアプリケーションを開発しテストを行い、その後遠隔地のデバイスにデプロイすることができます。一般的なユースケースには、データ移行、データ輸送、画像照合、IoT センサーストリームのキャプチャ、機械学習などがあります。

Snowball Edge の紹介

利点

簡単なデータ移動

Snowball Edge を使用すると、テラバイト規模のデータを 1 週間程度で移動できます。お客様はこのサービスを使用することにより、データベース、バックアップ、アーカイブ、健康管理レコード、分析データセット、IoT センサーデータ、メディアコンテンツなどを移動できます。特に、AWS の内外に大容量のデータを輸送するのがネットワーク条件により現実的なスケジュールでは困難な場合に有効です。

使用しやすい

ジョブは AWS マネジメントコンソールで作成します。ジョブが作成されると、事前にプロビジョニングされている Snowball Edge デバイスが AWS からお客様に自動的に発送されます。デバイスが届いた後、そのデバイスをローカルネットワークとアプリケーションに接続するだけです。デバイスを返送する準備が整うと E Ink 発送ラベルが自動的に更新され、その後、アップロードが行われる AWS 施設に配送業者がデバイスを配送します。ジョブのステータスは Amazon SNS で生成されたテキストメッセージや E メールを確認するか、直接コンソールを使用することにより追跡できます。

ローカルでのデータ処理

Snowball Edge で EC2 AMI の実行や AWS Lambda コードのデプロイを行うことにより、データストリームの分析やローカルでのデータ処理といったタスクを実行できます。開発者や管理者は、ネットワークに接続していない一貫した AWS 環境として、デバイスでアプリケーションを直接実行することも可能です。この機能は、AWS にデータを返送する前にお客様がクラウド上でアプリケーションの開発やテストを行い、ネットワーク接続が限られている場所や、ネットワークにまったく接続できない場所でアプリケーションを動作させるために役立ちます。

スタンドアロンストレージ

Snowball Edge デバイスでは、ファイル共有のプロトコル (NFS) やオブジェクトストレージのインターフェイス (S3 API) を使用して、既存のオンプレミスアプリケーションでローカルストレージを利用できます。Snowball Edge デバイスを単一の大きなストレージ層としてクラスター化し、耐久性を向上させることもできます。Snowball Edge の交換が必要な場合、クラスターから削除され、新しい Snowball Edge に置き換えられます。

 

安全

Snowball Edge デバイスには、不正開封防止筐体、256 ビットの暗号化、およびデータのセキュリティと完全な保管継続性を確保するための業界標準となっている、Trusted Platform Module (TPM) が使用されています。暗号化キーは AWS Key Management Service (KMS) を使って管理されており、デバイスに保存されることはありません。

スケーラブル

Snowball Edge デバイスでは、数テラバイトのデータを転送できます。また、複数のデバイスの並列使用またはクラスター化により、数ペタバイトのデータを AWS の内外に転送できます。現在、Snowball Edge を利用できるのは一部のリージョンのみです。AWS マネジメントコンソールでジョブを作成すると、お客様の地域でご利用いただけるかどうかが確認されます。

仕組み

AWS マネジメントコンソールで数回クリックするだけで、Snowball Edge を注文できます。S3 バケット、クラスター化設定、Lambda コード、EC2 AMI が事前にインストールされています。アプライアンスが届いた後、ローカルネットワークに接続し、手動または DHCP で IP アドレスを設定します。最後に、Snowball Edge デバイスのロックを解除して、データのコピーを開始します。アプライアンスを返送する準備が整うと、E Ink 発送ラベルが自動的に更新されます。ジョブのステータスは、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) で生成されたテキストメッセージや E メールを確認するか、直接コンソールを使用することにより追跡できます。

ユースケース

埋め込みアプリケーション

Snowball Edge は、スキャンシステムや画像システムに対応しているため、医療用画像などの埋め込みアプリケーションに使用できます。このシステムは、データがキャプチャされた状態で保存できるため、ローカルユーザーおよびシステム管理者がすぐにデータにアクセスでき、WAN 接続に関する問題も解決できます。Snowball Edge デバイスのクラスターによりデータをローカルに保存できるため、システム運用を中断することなく Amazon S3 へデータを定期的に転送できます。

シンプルなデータを遠隔地で処理

Snowball Edge は、画像のタグ付け、検証、圧縮、組織などの事前処理のメリットがある、遠隔地のアプリケーションに最適です。AWS にデータを返送する前にデータを収集し、結果を迅速に取得して、そのデータをクラウド分析アプリケーション用に前もって準備しておくことができます。

製造業者

Snowball Edge をオンサイトの工場現場で使用することで、製造データの収集や分析に利用できます。これにより製造プロセスを調整し、安全性、効率、生産性を向上させ、障害を予想することができます。このデータは AWS に返送され、その後、考慮すべき傾向やパターンに注目できるように大規模な分析を行えます。

IoT

Snowball Edge により、IoT センサーや機器のログファイルからデータを取り込み、raw データの分析を実行して、結果を迅速に取得できます。分析アプリケーションやアーカイブアプリケーションで使用するために、最終的にその結果を AWS のデータレイクに追加できます。

導入事例

ドローン

InSitu (Boeing の部門の 1 つ) ではドローンを飛行させ、森林火災、露天鉱山、砂漠の掘削現場、戦場などの極度な遠隔地で、テラバイト規模の高解像度の画像を数百万時間以上キャプチャしています。遠隔地のこうしたデータを収集するには非常にコストがかかり、本部に画像を返送する前に正確にキャプチャされていることが必要でした。Snowball Edge により、データを事前処理し、クラウドベースの分析アプリケーションに返送することができました。
 

This Is My Architecture re:Invent 2017 (48:34) – InSitu については 34:24 からスタート

砂漠

砂漠で行われた electronica festival に参加した 13 万人からキャプチャしたコンテンツの収集と管理には、Snowball Edge が使用されました。一時的で、負荷が高い世界中のメディア制作ネットワークのために、ディスクドライブとストレージアレイを交換した方法について、Insomniac の David Chen の話をお聞きください。

Insomniac's Electric Daisy Carnival (2:24)

船舶

Hatfield Marine Science Center は、海洋沿岸科学の調査、教育、発信を目的とした、オレゴン州立大学の最先端の海洋研究所兼キャンパスです。当初は、調査船に搭載されたディスクドライブにデータを収集し、大学のデータセンターに手動でそのデータをロードしていました。AWS Snowball Edge により、オンボードのコンピューティング機能を使用して、100 TB の海洋沿岸画像をリアルタイムで収集および分析できるようになりました。その後、着岸時にそのデータをクラウドに転送できます。 

OSU's shipboard research data management program (3:47)

戦場

Snowball Edge は、身体的に厳しい環境でも堅牢性が高いデプロイを実現できるように設計されており、船舶搭載機器に適用されている、高衝撃、機械的衝撃に関連する MIL-S-901D 仕様に準拠しています。池で爆発する弾薬が、さまざまな距離や深さに衝撃を与える様子を示すバージテストをご覧ください。

60 pounds of HBX-1 explosive 24 feet underwater (1:21)

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