Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/6/6週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
先月末に開催した、日本最大のAWSを学ぶイベント AWS Summit Online 2022 ですが、今月末までオンデマンドで配信が行われます。合計150を超えるセッションが実施されたため、見る事ができていないセッションも多くあるのではと思います。ぜひオンデマンドもご活用ください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2022年6月6日週の主要なアップデート
- 6/6(月)
- Amazon AppStream 2.0 が、汎用インスタンスファミリーにより大きなインスタンスサイズを追加
Amazon AppStream 2.0 に新しいインスタンスサイズとして、これまでより大きいサイズである stream.standard.xlarge、stream.standard.2xlarge が追加されました。stream.standard.xlarge では 4 vCPU と 16 GiB メモリ、 stream.standard.2xlarge では 8 vCPU と 32 GiB メモリが提供されます。 - Amazon Personalize が 6 つの新しい言語で非構造化テキストのサポートを追加
Amazon Personalize は、専門的な知識なしでレコメンデーション・パーソナライズを実現可能にするサービスです。今回、日本語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、中国語 (簡体字および繁体字)の 6つの新しい言語で非構造化テキストがサポートされました。 - Amazon SageMaker Studio および SageMaker Notebook インスタンスに JupyterLab 3 ノートブックが付属
SageMaker Studio と SageMaker Notebook Instance の両方で JupyterLab 3 ノートブックが利用可能になりました。SageMaker Studioは機会学習のためのIDEサービスで、SageMaker Notebook Instanceは、機会学習に必要な環境が設定済のインスタンスを起動するサービスです。
- Amazon AppStream 2.0 が、汎用インスタンスファミリーにより大きなインスタンスサイズを追加
- 6/7(火)
- AWS Security Hub が AWS Config のマネージドルールとカスタムルールの評価結果を受け取るようになりました
AWS Config は、AWS リソースの設定を評価、監査、審査できるサービスです。今回AWS Config のマネージドルールとカスタムルールの評価結果をセキュリティの検出結果として自動的にWS Security Hubに連携されるようになりました。 - Amazon CloudFront がビューワー接続のために TLS 1.3 セッション再開のサポートを開始
Amazon CloudFront はTransport Layer Security (TLS) 1.3 のセッション再開(session resumption)をサポートしました。セッション再開が有効になると、以前に TLS 接続を行っていたサーバーにクライアントが再接続すると、サーバーはクライアントによって送信された事前共有キーを使用してセッションチケットを復号し、セッションを再開します。これによりセッション確立が高速化されます。 - AWS IoT Device Management が Secure Tunneling の 80% の値下げを発表
AWS IoT Device Management の Secure Tunneling 機能の料金が 80% 引き下げられました。 Secure Tunneling はIoTデバイスのメンテナンス・管理を実施する際に利用するセキュアな通信経路を確立するための機能です。 - Amazon Neptune が Python 統合でグラフ分析および機械学習ワークフローを簡素化
AWS Data Weangler は、データサイエンスと機械学習ワークフローを簡素化するオープンソースの Python ライブラリです。今回 Amazon Neptune への接続がサポートされ、Neptuneに保存されているグラフデータに対して機械学習タスクを実行できるようになりました。
- AWS Security Hub が AWS Config のマネージドルールとカスタムルールの評価結果を受け取るようになりました
- 6/8(水)
- AWS Mainframe Modernization の一般提供が開始
AWS re:Invent 2021 で発表された AWS Mainframe Modernization 一般提供開始(GA)になりました。Mainframe Modernization はメインフレームワークロードをAWSへ移行してモダナイズすることを支援するサービスです。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS Application Migration Service now supports automated application modernizations
AWS Application Migration Service (MGN) は、オンプレミス上の多くのサーバーリソースやデータを効率的にAWS上にマイグレーション、最適化することを支援するサービスです。今回、CentOSからRocky Linuxへの変換や、AWS Elastic Disaster Recovery (AWS DRS) の設定といった機能が追加されました。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- AWS Mainframe Modernization の一般提供が開始
- 6/9(木)
- Introducing Amazon R6id instances
Amazon EC2 R6id インスタンスが一般提供開始(GA)になりました。R6idは、第三世代 Intel Xeon Scalable Ice Lake プロセッサを搭載し、ローカルストレージとして、最大7.6TBのNVMe SSDを利用可能です。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon SageMaker Data Wrangler now enables model training with Amazon SageMaker Autopilot
SageMaker Data Wrangle から SageMaker Autopilot を呼び出し、自動トレーニングを実施することが可能になりました。SageMaker Data Wrangler は、機械学習 用のデータを準備(Prepare)するためのサービス、SageMaker AutopilotはAutoMLを提供するサービスです。
- Introducing Amazon R6id instances
- 6/10(金)
- Amazon AppFlow now supports Salesforce Marketing Cloud as a source
Amazon AppFlow はSaaSとAWS間のデータ転送をノンコーディングで実現するサービスです。今回データソースとして連携可能なサービスとして、Salesforce Marketing Cloudが利用可能になりました。 - Amazon Aurora PostgreSQL-compatible edition now supports zero-downtime patching
Amazon Aurora PostgreSQL-compatible edition でゼロダウンタイムパッチ(zero-downtime patching : ZDP)が利用可能になりました。これはパッチが適用されている最中でもクライアントとDBサーバーとの間の接続が切れなくなるというものです。ZDPはパッチ時に常に適用されるというものではなく、 適用可能な条件が整っている場合に利用されます(ベストエフォート)。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon AppFlow now supports Salesforce Marketing Cloud as a source
最後に AWS 個別相談会 ついて紹介させてください。時々「AWSの利用を開始したいが、構成とか利用サービス、料金について相談するにはどうすれば良いか」という事をご質問いただくのですが、AWS Japanでは、これからAWSを使ってシステムを構築される方向けに無料で個別相談会を実施しています。現在はオンライン形式での実施になっていますので、全国どこからでもご利用いただけます。事前予約制になっていますので、ご興味があるかたは以下よりお申込みください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)