AWS Elastic Disaster Recovery を利用すべき場合

Elastic Disaster Recovery は、AWS のディザスタリカバリとして推奨されるサービスです。このサービスは、CloudEndure Disaster Recovery と同様の機能を提供し、AWS マネジメントコンソールから操作できます。これにより、AWS DRS と、AWS CloudTrailAWS Identity and Access Management (IAM)Amazon CloudWatch などの他の AWS のサービスとのシームレスな統合が容易になります

AWS DRS を使用すると、物理インフラストラクチャ、VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、およびクラウドインフラストラクチャから AWS 上のアプリケーションを復旧できます。AWS DRS を使用して、別の AWS リージョンにある Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) インスタンスを復旧することも可能です。

AWS DRS を使用して、サポートされている Windows および Linux のオペレーティングシステムバージョンで実行されているすべてのアプリケーションとデータベースを復旧できます。

AWS DRS は現在、以下の各 AWS リージョンをサポートしています: 米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (北カリフォルニア)、米国西部 (オレゴン)、アフリカ (ケープタウン)、アジアパシフィック (香港)、アジアパシフィック (ジャカルタ)、アジアパシフィック (ムンバイ)、アジアパシフィック (大阪)、アジアパシフィック (ソウル)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (シドニー)、アジアパシフィック (東京)、カナダ (中部)、欧州 (フランクフルト)、欧州 (アイルランド)、欧州 (ロンドン)、欧州 (ミラノ)、欧州 (パリ)、欧州 (ストックホルム)、中東 (バーレーン)、南米 (サンパウロ)。

リージョンサポートの最新情報についてはAWS リージョン別サービスリストを参照してください。

CloudEndure Disaster Recovery は、以下の 1 つ以上の機能が必要な場合のみ使用することをお勧めします

  • AWS GovCloud (米国) または中国リージョンへのレプリケーション
  • AWS Outposts へのレプリケーションとリカバリ

AWS DRS の開始の成功に続き、AWS GovCloud (米国) リージョンを含むすべての AWS リージョンで CloudEndure Disaster Recovery の利用制限を開始する予定です。(注: AWS 中国リージョンは引き続きサポートされます)。これは、以下のスケジュールに従って行われます。

2023 年 9 月 1 日 - すべての AWS リージョン (AWS 中国リージョンを除く) で CloudEndure Disaster Recovery の新規アカウント登録ができなくなります。
2023 年 12 月 1 日 - AWS リージョン (AWS 中国リージョンを除く) において、エージェントの新規インストールがサポートされなくなります。注: 既存のエージェントのアップグレードはサポートされます。
2024 年 3 月 31 日 - すべての AWS リージョン (AWS 中国リージョンを除く) で CloudEndure Disaster Recovery が廃止されます。

CloudEndure Disaster Recovery から AWS DRS へのアップグレード (4:27)

CloudEndure Disaster Recovery と AWS DRS の詳細比較

機能 CloudEndure Disaster Recovery DRS
コンソールと API
  • AWS マネジメントコンソールの一部ではありません
  • AWS API、AWS SDK、AWS コマンドラインインターフェイス (CLI)
AWS リソース管理
  • レガシープロジェクト
  • Amazon EC2 に必ずしも対応していないレガシーブループリント
  • 標準の AWS メカニズム (タグやアカウント)
  • 起動設定と標準の EC2 起動テンプレート (ブループリントではなく)
ユーザー管理とモニタリング
  • スタンドアロンでのユーザー管理
  • 事前設定された 3 つの利用可能な設定不可能なユーザープロファイル
  • レガシー形式で選択された 52 のイベント
  • メトリクスにアクセスできません
  • 標準の AWS ユーザー管理メカニズム (IAM)。IAM は、特定の API および AWS DRS リソースに対してきめ細かい設定可能な認証を提供
  • フルカバレッジの標準 AWS 監査メカニズム (AWS CloudTrail)
  • 標準的な AWS のメトリクスとイベントの仕組み (Amazon CloudWatch と Amazon EventBridge)
再起動時に再スキャンなし

Windows のみサポート

Windows、Linux をサポート

消費モデル

追加の EULA が必要な AWS Marketplace サブスクリプションによる時間単位での測定

標準的な AWS の課金と EULA による時間単位の課金

料金
  • ソースサーバーあたりのレプリケーションの時間料金は 0.028 USD 
  • 詳しくは料金情報をご覧ください  
  • ソースサーバーあたりのレプリケーションの時間料金は 0.028 USD
  • 詳しくは料金情報をご覧ください
コントロールプレーン
  • サポートされるすべての商用リージョンと GovCloud のコントロールプレーンは、米国東部 (バージニア北部) でホストされています
  • 中国リージョンのコントロールプレーンは中国 (北京) でホストされています 
  • コントロールプレーンはリカバリリージョンでホストされます
  • リージョン間の依存関係がないため、可用性が高くなります
パブリックインターネットアクセス
  • エージェント、レプリケーションサーバーとコンソール間の接続に必要
  • データはパブリックインターネットを経由する必要がある
  • 不要
  • レプリケーションとフェイルバックに AWS PrivateLink と AWS Direct Connect をサポート
  • パブリックインターネットを経由しないレプリケーションのオプションが用意されていて、セキュリティ上大きなメリットがあります
エージェントのインストール用の一時的な IAM 認証情報

無 

はい

無停止フェイルバックテスト
  • いいえ
  • フェイルバックをテストするには、ソースサーバーのレプリケーションを停止する必要がある
  • はい
  • (元のソースサーバーではなく) テストマシンにフェイルバックしている間も、ソースサーバーのレプリケーションは継続されます。これにより、目標復旧時点 (RPO) に影響を与えることなく、フェイルバック訓練が可能になります。
AWS リージョン間レプリケーションとリカバリ

はい

はい

AWS リージョン間フェイルバック

はい

はい

大規模なフェイルバックのオートメーション

はい

はい

ステージングと起動用の個別のアカウント
(AWS アカウントあたり、対象リージョンあたり、300 以上のサーバーをデプロイする場合に必要)

はい

はい

オペレーティングシステム (OS) のサポート

  • 一般的なオペレーティングシステムがサポートされています
  • 詳細なリストは、ドキュメントでご覧いただけます。
  • 一般的なオペレーティングシステムがサポートされています
  • 詳細なリストは、ドキュメントでご覧いただけます。
リカバリリージョンサポート
  • アジアパシフィック (ジャカルタ)、中東 (UAE)、欧州 (チューリッヒ) を除くすべての AWS 商用リージョン
  • AWS GovCloud (米国) と中国リージョン
  • サポートが可能なリージョンの詳細は、AWS リージョン別サービスリストをご覧ください
  • 中東 (UAE)、欧州 (チューリッヒ) を除くすべての AWS 商用リージョン
  • AWS GovCloud および中国リージョンは現在サポートしていません
  • サポートが可能なリージョンの詳細は、AWS リージョン別サービスリストをご覧ください
次のコンプライアンスプログラムの範囲内
レプリケーションの一時停止/再開

はい

いいえ

レプリケーションの停止

レプリケーションの開始


AWS リージョン間 VPC スタックの作成

はい

いいえ

追加されたディスクの自動検出

はい

いいえ

AWS Outposts のサポート

はい

いいえ

リカバリプラン

はい

手順はこちらのブログ記事をご覧ください。

ブログ

日付
  • 日付

詳細については、AWS ブログをご覧ください。

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その他のリソース

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