Amazon EC2 C7g インスタンス
Amazon EC2 のコンピューティング負荷の高いワークロードで最高のコストパフォーマンス
最新世代の AWS Graviton3 プロセッサを搭載した Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) C7g インスタンスは、コンピューティング負荷の高いワークロードのために、Amazon EC2 の中でも最高のコストパフォーマンスを提供します。C7g インスタンスは、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、バッチ処理、電子設計自動化 (EDA)、ゲーム配信、ビデオエンコーディング、科学的モデリング、分散型分析、CPU ベースの機械学習 (ML) 推論、および広告配信の用途向けとして理想的です。このインスタンスは、第 6 世代の AWS Graviton2 ベースの C6g インスタンスと比較して、最大 25% 向上したパフォーマンスを提供します。C7g は、クラウドで最初に Double Data Rate 5 (DDR5) メモリを装備したインスタンスです。DDR4 と比較した場合、50% 広いメモリ帯域幅を利用できるので、メモリ内にあるデータに対する高速なアクセスが可能になります。
C7gn インスタンスには、AWS Graviton3E プロセッサーと、最新世代の Nitro Card が装備されています。C7gn インスタンスでは、最大 200 Gbps のネットワーク帯域幅が利用可能で、また、既存の Graviton ベースの EC2 インスタンスと比較して、最大 50% 高いパケット処理パフォーマンスを提供しています。これらの新しいインスタンスは、ネットワーク仮想アプライアンス、データ分析、CPU ベースの人工知能/機械学習 (AI/ML) による推論など、最も要求の厳しいネットワーク負荷の高いワークロードを実行するのに理想的です。
利点
Amazon EC2 のコンピューティング負荷の高いワークロードで最高のコストパフォーマンス
C7g と C7gn インスタンスは、Graviton2 ベースの C6g および C6gn インスタンスより、それぞれ最大で 25% 良好なパフォーマンスを発揮します。これらのインスタンスは、HPC、ビデオエンコーディング、ゲーム配信、CPU ベースの ML 推論など、多種類のコンピューティング負荷の高いアプリケーション向けとして理想的です。
強化されたセキュリティと最大化されたリソース効率
C7g および C7gn のインスタンスは、AWS Nitro System 上に構築されています。AWS Nitro System では、専用のハードウェアに軽量のハイパーバイザを組み合わせることで、分離型マルチテナンシー、プライベートネットワーク、高速のローカルストレージなどを実現します。AWS Graviton3 と AWS Graviton3E プロセッサでは、メモリでの常時暗号化、vCPU ごとの専用キャッシュ、さらにポインタ認証のサポートにより、セキュリティの強化も行っています。これらのインスタンスは、Amazon Elastic Block Store (EBS) ボリュームの暗号化も、デフォルトでサポートします。
広範なソフトウェアサポート
AWS Graviton ベースのインスタンスは、Amazon Linux 2、Red Hat Enterprise Linux、SUSE、および Ubuntu など、多種類の Linux オペレーティングシステムによってサポートされます。また、セキュリティ、モニタリング、管理、コンテナ、および AWS およびソフトウェアパートナーが提供する継続的統合/継続的配信 (CI/CD) 機能など、多くの一般的なアプリケーションやサービスも、AWS Graviton ベースのインスタンスをサポートしています。AWS Graviton Ready プログラムでは、AWS Graviton ベースのインスタンスでの使用が認定されたソリューションを、パートナーソフトウェアベンダーが提供します。
特徴
AWS Graviton3 プロセッサを装備
AWS Graviton3 は、AWS が設計した ARM ベースプロセッサーの最新世代であり、Amazon EC2 内のワークロードに対して最高のコストパフォーマンスを発揮します。AWS Graviton3 プロセッサーは、AWS Graviton2 プロセッサと比較して、最大 25% 優れたコンピューティングパフォーマンス、最大 2 倍高い浮動小数点演算パフォーマンス、および最大 2 倍速い暗号化パフォーマンスをワークロード向けに提供します。加えて、この Graviton3 プロセッサでは、bfloat16 のサポートを含む機械学習ワークロードに対するパフォーマンスが、Graviton2 プロセッサと比較して最大 3 倍向上しています。C7gn インスタンスは、AWS Graviton3 プロセッサーと比較してベクトル命令でのパフォーマンスが最大 35% 高い AWS Graviton3E プロセッサーにより駆動されています。この改善により、HPC アプリケーションのために、より高いパフォーマンスを実現しています。
高性能インターフェイス
最先端の DDR5 を使用している C7g および C7gn インスタンスでは、C6g とC6gn インスタンスと比べて、利用できる帯域幅が 50% 拡大されています。C7gn インスタンスの場合、ネットワーク負荷の高いアプリケーション (ネットワークアライアンスやデータ分析など) 向けとして、C6gn の 2 倍まで拡張された、ネットワーク帯域幅が提供されます。 C7g インスタンスは、16xlarge サイズとベアメタルサイズで Elastic Fabric Adapter (EFA) をサポートし、C7gn は 16xlarge サイズで EFA をサポートしています。
AWS Nitro System をベースに構築
AWS Nitro System は、ビルディングブロックの豊富なコレクションであり、従来の仮想化機能の多くを、専用のハードウェアおよびソフトウェアにオフロードします。高いパフォーマンス、高い可用性、および高いセキュリティ性を提供することで、仮想化のオーバーヘッドを削減します。
製品の詳細
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C7g
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C7g
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Amazon EC2 C7g インスタンスは、ARM ベースの AWS Graviton3 プロセッサにより駆動されます。コンピューティング負荷の高いアプリケーションに対して、Amazon EC2 の中でも最高のコストパフォーマンスを実現します。
インスタンスサイズ vCPU メモリ (GiB) インスタンスストレージ (GB) ネットワーク帯域幅 (Gbps) EBS 帯域幅 (Gbps) c7g.medium
1
2
EBS のみ
最大 12.5
最大 10
c7g.large
2
4
EBS のみ
最大 12.5
最大 10
c7g.xlarge
4
8
EBS のみ
最大 12.5
最大 10
c7g.2xlarge
8
16
EBS のみ
最大 15
最大 10
c7g.4xlarge
16
32
EBS のみ
最大 15
最大 10
c7g.8xlarge
32
64
EBS のみ
15
10
c7g.12xlarge
48
96
EBS のみ
22.5
15
c7g.16xlarge
64
128
EBS のみ
30
20
c7g.metal 64 128 EBS のみ 30 20
お客様の声

1991 年に設立された Epic Games は、Fortnite、Unreal、Gears of War、Shadow Complex、Infinity Blade シリーズなどのゲームを生み出した企業です。Epic の Unreal Engine テクノロジーにより PC、コンソール、モバイル、AR、VR、ウェブに対して、高忠実度かつインタラクティブなエクスペリエンスを導入できます。
「将来を見据えて、プレイヤーのためにますます没入感のある魅力的なエクスペリエンスを構築していく中で、AWS Graviton3 ベースの EC2 C7g インスタンスを使用できることを嬉しく思います。私たちのテストでは、これらのインスタンスがレイテンシーに敏感で最も要求の厳しいワークロードにも適しており、料金パフォーマンスでも大きな利点をもたらし、さらに Fortnite や Unreal Engine で作成されたあらゆるエクスペリエンスの可能性を広げるという結果が示されました」。
Epic Games、エンジニアリング部門シニアディレクター、Mark Imbriaco 氏

フォーミュラ 1 (F1) レースの発足は 1950 年にさかのぼり、毎年開催されるスポーツシリーズとして世界中の人気を集めていると同時に、モーターレース競技の中では世界最高級の権威を誇っています。
「私たちの CFD ワークロードの一部において、Graviton2 ベースの C6gn インスタンスが最高の料金パフォーマンスを実現するということは、既に体験済みでした。今回、それと同じシミュレーションにおいて、Graviton3 C7g インスタンスは Graviton2 C6gn インスタンスよりも 40% 高速であることがわかりました。EFA がこのインスタンスタイプに標準搭載されること、また、料金パフォーマンスが大幅に改善されたことで、Graviton3 ベースのインスタンスが私たちのすべての CFD ワークロードを実行するための最適な選択肢となるだろうと期待しています」。
Formula 1 マネージメント、CTO、Pat Symonds 氏

NextRoll Inc. は、その規模の大小に関わらず企業における成長を加速させることを使命に掲げる、マーケティングとデータテクノロジーの企業です。NextRoll のテクノロジーには機械学習が応用されており、データの集積、信頼性のあるインサイトの配信、および、ビジネスが戦略的に購買者をターゲットするための導入しやすいツールの提供を、単一のプラットフォームを通して行っています。
「Graviton3 ベースの C7g インスタンスが、ビッダー、広告サーバー、そして ElastiCache クラスター向けとして最適なことは、すでに認識していました。現在、C7g インスタンスにより、Graviton2 ベースの C6g インスタンスと比較して、約 15% 多いリクエストを処理しています。また、C7g インスタンスを使用することで、レイテンシーが最大で 40% 改善しました。これらの事実から、AWS Graviton3 ベースの C7g インスタンスが、本番向けとして導入されるのを楽しみに思っています」。
NextRoll、CTO、Valentino Volonghi 氏

Snapchat や Bitmoji などの人気ソーシャルメディアサービスで知られる Snap は、Amazon EC2 での料金パフォーマンスを最適化するために AWS Graviton2 ベースのインスタンスを採用済みでした。
「当社において、新しい AWS Graviton3 ベースの Amazon EC2 C7g インスタンスを試したところ、現実のワークロードのパフォーマンスが、従来世代の C6g インスタンスと比べて、大幅に改善されることがわかりました。メッセージ配信、ストレージ、そしてフレンド相関図向けの Graviton2 ワークロードを、Graviton3 ベースに移行するのを楽しみにしています」。
Snap、ソフトウェアエンジニア、Aaron Sheldon 氏

唯一の統合カスタマーエクスペリエンス管理プラットフォーム (Unified-CXM) である Sprinklr 社は、業界をリードする AI を使用して、インサイト駆動型の戦略とより優れたカスタマーエクスペリエンスを生み出しています。これにより、世界でも最大級かつ非常に優良な複数の企業が顧客満足度を高めるための事業を、30 以上のデジタルチャネルを通じてサポートしています。
「当社では、コストパフォーマンスの大幅な改善を目的として、さまざまなワークロードの実行に AWS Graviton ベースのインスタンスを使用しています。AWS Graviton3 の発表後、この新しい Amazon EC2 C7g でワークロードのベンチマークを測ったところ、以前の世代のインスタンスと比較して、パフォーマンスが 27% 改善することがわかりました。この結果をふまえ、AWS Graviton3 ベースの C7g インスタンスの本番向け導入することに期待を寄せています」。
Sprinklr、インフラストラクチャおよび DevOps 担当 VP、Jamal Mazhar 氏

Twitter は今起きていること、人々が話題にしていることを教えてくれます。
「Twitter は、AWS Graviton ベースの EC2 インスタンスを活用して Twitter のタイムラインを配信する複数年のプロジェクトに取り組んでいます。さらなる効率化を目指した継続的な取り組みの一環として、新しい Graviton3 ベースの C7g インスタンスをテストしました。Twitter のワークロードのパフォーマンスを代表する複数のベンチマークにおいて、Graviton3 ベースの C7g インスタンスは、Graviton2 ベースの C6g インスタンスと比較して 20~80% 高いパフォーマンスを実現し、また、テールレイテンシーも 35% も低減しています。今後、Graviton3 ベースのインスタンスを活用することで、料金パフォーマンスにも大きな利点をもたらしてくれると期待しています」。
Twitter、プラットフォーム部門責任者、Nick Tornow 氏