欧州宇宙機関 (ESA) は、20 の加盟国で構成される国際的な組織です。欧州の宇宙能力の開発を具体化し、宇宙分野への投資が欧州および世界中の市民に継続的な恩恵をもたらすことを目標としています。

イタリアのフラカスティにある ESA 地球観測センターで運用される Data User Elements (DUE) は、世界中のエンドユーザーに対する地球観測の成果およびサービスの有効性を実証することを意図した ESA プログラムです。DUE は、衛星を使用して、地球の現在の状態に関する重要なデータを収集します。

DUE は、このデータを科学者、政府機関、および世界中の民間団体に提供します。このデータは、多種多様な目的で使用されます。これには、環境のモニタリング、天気予報の精度の向上、および災害対策機関のサポートなどが含まれます。

ほとんどの DUE の作業は衛星によって行われますが、プログラムのデータストレージおよびコンピューティングインフラストラクチャの一部はアマゾン ウェブ サービス (AWS) に構築されています。DUE は、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) を使用して、画像および他のエンドユーザー製品を保管し取得します。Amazon S3 内でファイルを管理するには、プログラムは FUSE ファイルシステムである s3fs に基づくサードパーティツールを使用します。

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) によって、統計システムが実行され、プログラムのサービス使用状況が調査されます。DUE は、ログ分析に、サードパーティツールである AWStat を使用します。将来的には、プログラムでの Amazon EC2 の使用を拡大して、他のリモートセンサーアプリケーションを含めることを考えています。

DUE は、経済的な従量課金制システムとすばやいスタートアップのために AWS を選択しました。地球観測コンピュータシステムエンジニアである Jose Ramos 氏は、次のように語っています。「配信システムおよび統計システム全体の実装およびデプロイ段階は、予想以上にすばやく簡単でした。新しい専用ハードウェアを調達および設置するとき、遅延を予測することが一般的ですが、AWS では、私たちの不安は払拭され、タイトなスケジュールで作業できました」

また、DUE では、簡単な方法でスケールおよびカスタマイズできるという AWS の特徴を活用できています。この使いやすさにより、インフラストラクチャの管理を外部団体に依頼する必要がなくなります。Jose Ramos 氏は、次のように説明しています。「AWS を使用することで、必要に合わせてスケールアップできる、柔軟なデータ用インフラストラクチャストレージシステムを実現できています。さらに、AWS によって提供されたこのソリューションは、簡単に使用できるため、自分たちで管理できます」

プログラムでは、ピーク時の使用状況についてレポートを作成します。AWS では、DUE によって画像や他の製品が世界中の 5 万人を超えるユーザーに提供されることをサポートしています。この使用量は、一度に 30 テラバイトの情報量に相当します。

DUE では、地球に関するデータの収集という重要な仕事に集中しつつ、AWS とのパートナーシップを継続することを計画しています。Ramos 氏は、AWS に対する熱意を繰り返し表明します。「記録的時間ですべてを実装することができ、パフォーマンスの問題を気にする必要がないのは幸せなことです。私たちは、AWS の使いやすさとスケーラビリティを大変気に入っています」

AWS でデータ収集とストレージニーズをどのようにサポートしているかについては、ビッグデータの詳細ページ (http://aws.amazon.com/big-data/) を参照してください。