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MLB Advanced Media (MLBAM) では、データの収集と分析ツールを使って、すべてのプレイを捉え、分析する方法を必要としていました。それには北米各地の野球場からすばやくデータを取り込み、リアルタイムで分析し、結果を数秒で生成するために十分な処理能力があり、 オフシーズンには終了するプラットホームが必要でした。  AWS を導入して革新的なプレイヤートラッキングシステムを強化することによって、試合の詳細や駆け引きについて新鮮で豊富な情報が明らかになり、スポーツ観戦に変革をもたらしています。これにより、ファン、放送局、チームの間で新たなレベルの興奮を巻き起こしています。

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それは、150 年にわたる伝説が積み重ねられてきた野球というスポーツのファンにとって新たな伝説の始まりでした。2014 年ワールドシリーズの最終第 7 戦 3 回、サンフランシスコジャイアンツとカンザスシティロイヤルズは 2 対 2 の同点でした。ロイヤルズのエリックホズマーはセンター方面への強いヒット性の打球を打ちました。もしこれが内野を抜ければ逆転のきっかけになります。

しかしジャイアンツの二塁手、ジョーパニックが見事なダイビングキャッチを決めます。ホズマーは一塁にヘッドスライディングをしますが、パニックの送球によってダブルプレイとなりました。ロイヤルズの逆転への勢いはなくなり、ジャイアンツが 1 点差でその試合に勝利し、ワールドシリーズを征しました。

パニックのプレイはソーシャルメディアやバー、そして放送局のブースでの会話を盛り上げました。しかし、プレイのさらなる詳細がクラウドでホストされたシステムによって明らかになりました。これは MLB Advanced Media (MLBAM) がアマゾン ウェブ サービス (AWS) を用いて作成したプレイヤートラッキングシステムと呼ばれる新しいビッグデータソリューションです。

ゲーム内のすべての微妙なプレイを捉えて分析できるこのソリューションは、ホズマーがヘッドスライディングをするのではなく一塁へ走り抜けたほうがセーフになったかもしれないことを明らかにしました。2015 年のシーズン開始日から 30 のすべての野球場において本番環境で作動しているプレイヤートラッキングシステムは、プレイの数秒後にはデータを配信して新たな興奮を巻き起こすとともに、「Statcast」というブランドネームで情報を放送会社へ送信しています。

MLBAM の副社長兼最高技術責任者、Joe Inzerillo 氏は Statcast を実現するのに AWS が鍵だったと述べ、次のように語っています。

「消費者の行動は変化しています。今やオンライン、そしてモバイルに移行しており、このタイプのテクノロジーが、ビジネスを進化させるうえで極めて重要になります。AWS を利用した Statcast は、これまで取り組んできた中で最もエキサイティングな仕事かもしれません。これまで測定できなかったことが初めて測定できるようになりました。」

  • 使用した AWS のサービス

  • AWS の利点

    • AWS は波のある全国の試合スケジュールのデータストリームを処理できる
    • シーズンあたり 17 ペタバイトを超えるデータを取り込み、分析、保存できる
    • MLBAM はオフの日およびオフシーズンは スケールダウンできる
    • ファン、放送局、球団がプレイや選手を分析するための新たな方法を提供
    • データは放送、MLB アプリケーションに使用できる



  • MLBAM について

    MLBAM はメジャーリーグベースボールのデジタルサービス部門です。この会社では、リーグのオフィシャルウェブサイトや 30 のメジャーリーグベースボールクラブのウェブサイトを運営しており、MLB.com にて加入者のためにニュース、順位表、統計、スケジュールに加え、ライブオーディオやライブビデオ放送を提供しています。MLBAM は MLB ラジオ、BaseballChannel.TV も所有および運営しており、その他にマイナーリーグベースボール、YES ネットワーク、SportsNet New York、およびワールドチャンピオンシップスポーツネットワークなど多数の他のウェブサイトを所有または運営しています。


パニックとホズマーのプレイの動画に Statcast のデータが重ね合わされる

プレイヤートラッキングシステム (Statcast) からのデータはパニックとホズマーのプレイの 動画に 重ね合わされます。右側の赤い部分は、ホズマーがベースにヘッドスライディングするのではなく、そのままのスピードで走っていれば 30 cm ほどの余裕でセーフになったことを示しています。

データは野球で大きな役割を果たし、シーズンに渡って行われる試合の膨大な量の統計はカタログ化されます。しかし、その情報は過去の記録であり静的です。MLBAM は、スポーツに関する多くの機微を明らかにするために、リアルタイムでデータを収集、分析することによって統計へのアプローチを変えたいと思っていました。

MLBAM は、オンプレミスの IT ソリューションを考慮していましたが、 最終的にはそれを除外しました。MLBAM のマルチメディアテクノロジー開発担当社長の Dirk Van Dall 氏はこう語っています。「すべてのスタジアムで コンピューティング 機能を使用することを検討していました。しかし、データを効率的かつ非常に多くの場所から配信することは、多くの時間と高価な IT リソースへの投資が含まれますが、1 年のうち半分はアイドル状態になってしまいます。」

AWS クラウドでは、多い日には 1 日に 15 試合、少ない日にはわずか 1、2 試合でもサポートできる理想的な代替手段を提供しました。

「AWS は国全体をカバーしているため、データを試合場所からクラウドへ、そして Statcast の構築に使用した複数のサービスへと送信するのに、合理的な往復時間で行えます。高度なスケーラビリティが備わっており、最も必要とする時にバーストすることができます。1 日に 1、2 試合、あるいはもっと多くの試合を管理して、 オフシーズンになるとリソースの使用を停止します」と Van Dall 氏は述べています。

ワークフローはスタジアムで座標情報を提供する 2 つのデータ収集システムで始まります。ドップラーレーダーシステムは、ホームベースの後ろに位置し、ボールの位置を毎秒 2,000 回サンプリングします。通常 3 塁ベースラインの上に位置する 2 台の立体撮像装置は、毎秒 30 回プレイヤーの位置をサンプリングします。一連のプレイが終わった後、フィールド上の担当者が各プレイの簡単な説明を入力して、システムからのデータを補足します。

プレイが完了した 10~15 秒後、データはスタジアムのプライベートネットワークを通して送信、集約された後、迅速なデータ配信を専用のネットワーク接続で提供する AWS Direct Connect によって AWS クラウドへ送られます。MLBAM は、ソリューションのコンピューティング パワーとして Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) を用いています。各プレイからの座標データは Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) に保存され、ソリューションを通して生成される膨大な量の情報を保持するために拡張されます。MLBAM は、平均 7 TB のデータがゲームごとに生成されると予測しています。1 シーズン 2,430 試合で、毎シーズン 17 ペタバイトのデータになります。

MLBAM は Amazon ElastiCache を使用して、ハードドライブではなく、メモリキャッシュにゲーム情報を一時的に保存するため、分析タスクのためにデータを迅速に取り出せます。Amazon DynamoDB はクエリの実行および必要となる高速なデータ取得をサポートする一方、Amazon CloudFront は API を提供するためにスケーラブルなソリューションを提供します。

AWS Lambda はイベントに応答してコードを実行するサーバーレスコンピューティングサービスで、ソリューションのメトリクスエンジンでデータフィードの分析をサポートしています。「Lambda は本当に賢いんです。生のデータをクリーンアップして、エラーを検出し、メトリクスを作成してプレイに多くの洞察をもたらします。投球、プレイヤーの加速率、走塁のトップスピードなどです。私たちは本物のビッグデータ鉱山に アクセスしていますが、 まだ表面にわずかに触れただけです」と Van Dall 氏は述べています。

分析は、データを受信してから数ミリ秒以内に行われます。これは、プレイが完了してから 12 秒以内に生のメトリクスとビデオを放送局に配信するための鍵となります。

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AWS を利用した Statcast のアーキテクチャ。クリックして画像を拡大する。

MLBAM にとって、スピード、スケーラビリティ、そして大量のデータをさまざまな方法で取得、分析、提供することは、野球を愛するファンのためにイノベーションをもたらす取り組みの核心となっています。そのおかげで、走塁が最もうまいのは誰なのか、ライナーに最も素早く反応するのは誰なのかといった議論の中で、ファンは信頼できるメトリクスを利用することができるのです。

「実際的な情報を提供することで、ファンに会話を盛り上げてもらえます。これもスポーツの大きな部分ではないでしょうか」と Inzerillo 氏は述べています。

放送局は生中継の分析に新たな情報を使って視聴者をこれまで以上に引き付けることができ、各球団は新しいデータとツールによって選手の分析と指導を行うことができます。

「AWS を利用したプレイヤートラッキングシステムは、新鮮でもっとエキサイティングな情報をアプリやデバイスに提供することで、ビデオゲームに親しみ、視聴体験については大きな期待を持つ若い世代のファンにアピールできると確信しています。ベースボールに新たなレベルの興奮を提供するはずです」と Van Dall 氏は述べています。

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AWS がビッグデータの取得と分析にどのように役立つかについては、ビッグデータ詳細ページをご覧ください。

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Joe Inzerillo 氏は MLBAM のイノベーションに AWS がどのように貢献しているかを説明します。

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Joe Inzerillo 氏は、MLBAM が製品をマーケットに迅速に送り出す面で AWS がどのように役立っているかを説明します。


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